西日本に住む4種類のキツツキ(→ アカゲラ、オオアカゲラ、アオゲラ、コゲラ)の内のコゲラ (小啄木鳥) は、名前の通り、4種類の中で1番小さいキツツキですが、生息数が多いので1番見つけやすいキツツキです。
前回 コゲラが巣穴を掘る様子を見て頂きました。(→ こちら)
11月初めの紅葉シーズンに、またもや 巣穴(← 多分 越冬用のねぐら)を掘るコゲラを見つけました。
紅葉の中のコゲラの姿です。(↓)
キツツキの尾羽の羽軸は硬く、幹に押し付けて体を支えて 先の鋭い嘴(くちばし)で枯木の樹幹に巣穴を掘ります。(↓)
(↑)の2枚から3日後に行ってみると、既に巣穴はほぼ完成しており、巣穴の中で体の向きを変えて外を眺められるほどになっておりました。 樹幹右側の紅葉は落ち、左側の紅葉がかろうじて残って見えます。 山の秋は足早にやって来ます。(↓)
(↑)から更に4日後、紅葉は完全に落ちてしまっていました。 巣穴に入って内側から外の様子を窺っているコゲラの姿です。(↓)
コゲラが舌を出した 珍しい姿です。(↓)
キツツキの舌は非常に長く、後頭部から頭頂部、更には眼上から鼻孔の中まで頭を1周するような長さで、舌骨の筋肉の収縮で舌が伸び、筋肉の弛緩で舌が縮む、伸縮自在の舌です。 舌の先に小さなトゲ状の突起があり、樹皮の割れ目や穴の奥の昆虫を引き出すのに役立ちます。
そのまた4日後に行ってみたら、何と 巣穴を掘った枯木そのものが倒れておりました! コゲラの努力は水の泡です。 倒れるような枯木を選んだコゲラの見る眼がなかったことは確かですね。
倒れた枯木であることが判るように、わざと 私めの足先を入れて撮りました。(↓)
過去にも何度か コゲラの姿を見て頂いております。
(→ こちら、 こちら、 こちら、 こちら、 こちら )
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