年金暮し団塊世代のブログ

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再雇用制度 ~ 採用基準の一例 (2009年7月)

2009年07月21日 | 定年・再雇用・年金

7月14日の「夏ボーナス」の記事に、来年定年になる「定年前X」さんからご自分の勤めておられる会社の再雇用制度の概要説明のコメント頂きました。   一方、私めの勤める企業の再雇用制度については、2007年7月15日の記事でごく大雑把な概要を書いておりますが、今日は、皆様の参考にして頂くべく、また「定年前X」さんが関心のあるであろう 再雇用時の採用基準 を中心に少し詳しく書いてみたいと思います。

先ず、私めの勤める企業では定年退職者の再雇用制度は「改正高齢者雇用安定法」の施行と同じ2006年4月から実施されました。  採用基準は「共通基準」と「(募集)職務別基準」の双方を満たしていることです。

「共通基準」とは、 
(1) 60歳定年時に勤続10年以上のこと。 
(2) 直近10年間に戒告以上の処分を受けていないこと。 
(3) 直近3年間の成績が標準以上のこと(但し、傷病欠勤によるものを除く)。 
(4) 職務に適した健康状態にあること。
(5) 直近5年間に課長以上の管理職だった場合は、その部門とは別の部門の募集職種での採用に限る。

私めの勤める企業では上記(3)は各自が把握できるようになっています。 ボーナスの成績給分を計算すると成績が「標準」なら計算式通りの額になり、成績が良いと成績係数分だけ計算式より多い額になりますから、半期毎の成績が事実上判るようになっております。  但し、それは社員の場合であって、課長以上の管理職は全くのブラックボックスです。 あなたのボーナス額はいくらですということ以外は全く判りません。

上記(5)は、経済不況を受けて昨年末に発表され、今年度下半期(今年10月)から適用される新基準です。 私めのように定年前と同じ部門で再雇用されることは無くなったということでして、課長以上の管理職の再雇用は、(10月以降の実際の再雇用の結果を待たないと判りませんが)極めて困難、実際上は無くなったとも言えそうな新基準です。

この(5)項を除くと、(1)~(4)はまぁ妥当といえますが、曲者は「(募集)職務別基準」です。  「曲者」と言ったのは、これが実際上の再雇用採用率を調整する運用上のキーになる基準だからです。

「(募集)職務別基準」は、職務経歴、保有能力知識、資格スコア、期待する人物像の4項目があります。

会社の人事部から定年退職予定者リストが配布され、課長が予定者全員に再雇用を希望するか否かの面接が行われます。 それを人事部が集計して会社側の想定再雇用者数と比較する訳です。 希望者数が想定者数を下回れば原則的に全員が再雇用されますが、上回れば選別作業が始まります。

資格スコアは公的な免許資格ですし、期待する人物像は一般的な勤労意欲ですが、職務経歴、保有能力知識は、会社側から見て再雇用してもいいと思う特定の個人しか応募できないような基準を設定する場合が多いのが実情です。 (私めが現役だった2006年再雇用の基準設定を部門長として承認した際の体験から言っております)

その実例として私めが再雇用された募集職種の職務経歴条件に「海外勤務5年以上」という私め個人を想定し他の人が事実上応募できないような条件が設定されました。 ですから、見る人が見れば誰を想定しているかが判る訳です。

そういう背景を理解した上で、例えば上記の「共通基準」第(5)項を見ると、管理職の再雇用は事実上無くなったと判断できる訳です。

再雇用希望者の採用率は、2006年当初は75~85%でしたが、今年は60~50%だろうという噂を聞いております。 これも不況のなせる業です。

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ところで、今日衆議院が解散され、選挙は8月18日公示、30日投票が決まりました。
結果は誰の眼にも明らかですわな。

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(追記@7/22/20:58)
ちょっと気になってググってみたところ、30分程で企業名が特定できそうなことが判りました。
企業名を言及したコメントは(当たっているか否かにかかわらず)全て削除しますので、予めご了解ください。



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1 コメント

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定年前Xさんへ (団塊世代)
2009-07-23 20:12:00
ご希望通り、貴コメントを削除しました。
これでよろしいでしょうか?
 
これからも よろしくお願い致します。
 
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