年金暮し団塊世代のブログ

男寡になった団塊世代の年金の現実と暮らし向きをブログで。 今や仕事になった鳥撮り(野鳥撮影)の成果もアップします。

デジスコ (2012年3月)

2012年03月17日 | 写真~野鳥
 
年金生活になったら、趣味生活的には「鳥見(とりみ)」「鳥撮り(とりとり)」に本格的に取組もうと準備を進めておりますと昨年末に書きました(→ こちら)。


準備の第一歩は、「デジスコ」の購入です。

「鳥撮り」を始めて暫らくすると誰もが小さな野鳥をもっと大きく撮りたいと思うようになります。 つまり、望遠レンズが欲しくなります。

私めは、デジ一眼カメラ Canon Kiss X2 の400mm相当(←35mm版換算。 以下「相当」は同じ意味)の望遠レンズでの鳥撮りの非力さから、810mm相当の光学ズーム機能を持つコンデジ Sony HX-100V を約4万円で買いました(→ こちら)。 だが私めは810mm相当でも満足出来ず、更なる超望遠が欲しいと思い続けてきました。 その超望遠をかなえてくれるのが「デジスコ」です。 後ほど説明する私めが買った「デジスコ」の望遠性能は 3,360mm 相当(!)の超望遠です。

ちなみに、キャノン最大の800mm純正望遠レンズの定価は175万円(!)です。 私めには残念ながら175万円の望遠レンズを買う財力はありませんです。


デジスコ」とは、コンパクト・デジタル・カメラ(→略して、普通は「デジカメ」、または、デジタル一眼レフカメラ(デジイチ)と区別して「コンデジ」)の「デジ」に、フィールド・スコープ(単眼望遠鏡)の「スコ」を組合せた造語です。

物理的にはフィールドスコープの接眼レンズ部分にコンデジを固定して超望遠撮影を可能にしたシステムで、「コリメート法」という撮影手法、つまり、望遠鏡を覗いた時に見える接眼レンズ越しの映像(虚像)を、デジカメのズーム機能で拡大して撮影することで、超望遠撮影を可能にしています。

と文字で書いても分かりませんでしょうから、(↓)の写真を見てください。 


右側のフィールドスコープは対物レンズ口径が66mm の Kowa製 TSN-664 、接眼レンズは30倍のTE-14WD で、デジカメは4倍ズーム(28~112mm相当)の Canon IXY 210F です。 ケーブルレリーズが取付けられているのがカメラ・ブラケットと呼ばれるデジカメを固定する金具です。 その前にある黒いリング部分がアダプターと呼ばれるスコープとデジカメを接続する金具です。 これで最大 112mm X 30倍 = 3,360mm 相当の超望遠撮影が可能になります。

フィールドスコープの30倍の意味は、例えば30メートル先の物体を、1メートルの距離で見たのと同じ大きさで見えるということです。 それをデジカメのズーム機能で更に約2倍(→ 4倍ではありません。 35mm版で標準距離と言われる55mmを基準にすると、112mm÷55mm=約2倍)の大きさ、つまり約50センチの距離で見たのと同じ大きさで見える(=撮影できる)ということなんです。 超望遠と呼ぶ意味がお判り頂けるでしょうか?

(↓)が反対側から見たデジスコの全体像です。 右端の小さなガラスが付いている部分が照準装置です。 


(↓)が三脚や雲台を含むデジスコの部品一式です。 3,000mm相当の超望遠になると、例えば、ちょっとした風や、自分の呼吸でも画面が振れますので、三脚とケーブルレリーズの使用が、文字通り必須です。 


ちなみに、(↑)に写っているデジスコ関連部品一式のお値段は 約23.7万円です。


但し、このデジスコ、例えば野鳥が枝に止まっているような、いわゆる「トマリモノ」には大いに力を発揮しますが、例えば動いていたり飛んでいる野鳥(→ いわゆる「ウゴキモノ」や「トビモノ」)はまず撮れません。 何故なら、スコープの焦点合わせは、デジカメのようなオートフォーカスではなく、マニュアル(手動)ですから、三脚に乗せているデジスコを飛んでいる野鳥を追っかけながら 同時に手動で焦点を合わせ続け、その上でシャッターを切って撮影することは まず無理(不可能?)だからです。 
「トマリモノ」専用のデジスコを買ったのは、野鳥をもっと大きく(→ 例えば、野鳥の羽根一枚ずつが識別できるほどに大きく)撮りたい! という欲求に勝てなかったからです。 強欲ですわ!


デジスコを持ち運びする為のバックバッグ、Lowepro製 Pro Runner 300AW も、先に買ったKowa製フィールドスコープ TSN-664の大きさ(長さと直径)に合うサイズのバッグとして、店頭で現物確認の上、ネットで買いました。
(↓)ではサイズを比較するものがないのですが、寸法は、高さ約39cm、幅約29cm、奥行約12cm、重さ約1.4kgです。 お値段は約1万5千円です。 


デジスコを収めた状態が(↓)です。 背負った時右側が上になります。 写真の左下がデジ一眼 Canon Kiss X2のボディー、その右がデジスコ用のデジカメ+ブラケット+照準装置、中央がスコープ本体、上左側が Kiss X2用の400mm相当の望遠レンズ、その右がケースに入った双眼鏡、その右がデジカメ用液晶フード、更にその右はデジカメ用の予備バッテリー2個などです。 Kiss X2 は「トビモノ」「ウゴキモノ」用です。 


(↑)のバッグの重さは約3.9kg、三脚+雲台が約2.3kg、計6.2kgを背負って歩く訳です。 更には、弁当や飲み水、時には携帯型簡易パイプ椅子も持たねばなりませんです。 年寄りには長距離歩行はきついかも知れません。


デジスコ関連の総費用は、今の所、約25.4万円です。
その出所は、2年前に止めたタバコ代、毎月1万円を2年間貯めた おっ家内公認のヘソクリ24万円に、禁煙のご褒美としておっ家内がくれた10万円(→ こちら を参照)を加えた 計34万円で、まだ8.6万円残っています(が、使い道は ほぼ決まっております)。

デジスコ関連部品が全部揃ったのが3月上旬ですから、デジスコ撮影はまさに始まったばかりで、操作習得中の初期段階です。 手動でピント合わせをするのは、老眼の身には厳しいものがあります。 早く皆様にデジスコ写真をご覧頂くことが出来るように 鋭意努力してまいりますです、はい。 どうぞ お楽しみに! 


とは言え、百聞は一見にしかず、デジスコ写真がどんなものなのか、練習中の一枚ですが、ご覧頂きましょう。 スズメです。 是非 画像をクリックし 大きくして見てください。(↓) 


如何ですか? 雀の羽根や腹の綿毛の識別レベルに注目です。 この雀は近距離撮影ですので、ほぼベストに近い条件ではありますが、超望遠の能力の一端がお判り頂けたでしょうか? 


長くなりました。 今日のところは、これまでとします。


(画像をクリックすれば大きくなりますので、お試し下さい)


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