私めの フェルメールの雑学メモ です。
(その1)
17世紀の絵は、若さの美しさを強調する為に、若い男女に年取った皺だらけの老人を一緒に描くのが普通だが、フェルメールはそうしていない。 年寄りが描かれているのは初期作品の「#04/娼家にて」のみである。
また、フェルメールは当時流行した主題である子供も犬も描いていない。 彼は子供を「#07/小路」に、犬は「#03/ディアナと同伴者達」に描いているのみ。
(「#06/居眠りをする女」には最初犬が描かれていたが、結局消されている)
(その2)
「#14/ミュージック・レッスン」に描かれているヴァージナルの蓋の文字から、このヴアージナルはアントワープのJohannes Ruckcrs (1578 - 1642) 工房が1640年に製作した4台の内の1つと判明している。 Constantijn Huygens が注文した。(彼は1663年にフェルメールを訪問した仏外交官 De Monoconys と一緒にロンドンに行った)
(その3)
フェルメールは、絵にリアリテイーを出すと共に、光学的な効果を引き出し、醸し出すムードを強調する為に、絵の具を重ね塗る技法に精通していた (初期の作品から重ね塗り技法を使用)。 更に、3次元空間のイルージョンを創出し、見る人の感性に訴える為に、透視画法の重要性を知りつくしていた。 また同時に、色の心理学的なインパクトの重要性にも気づいていた。