ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国内の映画の興行成績 [6月18日(金)~6月20日(日)]と人気順位 ▶ベスト10唯一の韓国映画は<女校怪談シリーズ>の新作 ▶「キャラクター」は十分楽しめた(感動を求める作品じゃないし、ね…)

2021-06-24 23:51:52 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶6月、蒸し暑くなってくるとスリラーやホラー映画がほぼ洋の東西を問わず(?)定番のように公開されています。日本では6月18日に公開されたアメリカのホラー「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」は、韓国では今観客動員1位になっています。ただ、このところ韓国では自国作品が振るわず、大半はベスト10の多くはアメリカと日本(多くはアニメ)の作品が占めています。6月18日(金)~20日(日)のベスト10でも韓国映画はわずか1作品だけだったのですが、その作品名が「女校怪談 六番目の話:母校」でした。私ヌルボにとって大変懐かしいタイトルです。韓国ホラー<女校怪談シリーズ>の第1作「女校怪談」が日本でシネカノンの配給により公開されたのは2000年。もう21年も経つのですね。「美術館の隣の動物園」「シュリ」「ペパーミント・キャンディー」等と同じ頃で、韓国映画への関心が高まり始めた頃で、ブームになる直前といった時期でした。シリーズ6作中日本で公開されたのはその第1作だけですが、いかにも韓国の高校を思わせる内容でした。具体的には、ナムウィキの記事(→コチラ.韓国語)にあるように「幽霊が学校にやってきたのではなく、学校(のありよう)が幽霊を作ったのだ」というい社会批判的なメッセージも込められている作品」ということです。そのような「学校が子供の避難所、心が開放される場所ではなく、拷問や戦いの場になっている」という状況はその後どうなって来たのか知りたいところです。ナムウィキによれば、「後続作は原作のこのような主題意識を無視したまま「学校+恐怖」という外見だけに注目して作成されたせいで、単純に学校を舞台にしただけのホラー映画になってしまって評価も興行も落ち込んだ」とのことですが・・・。

▶この1週間で観た映画は次の3本です。
 ・「デカローグ/5.ある殺人に関する物語」★★★★☆
 ・「デカローグ/6.ある愛と娘に関する物語」★★★★ (各話1時間弱のTVドラマで、上映時間が短い分密度が濃いです。セリフから人間関係をまず理解していくのが作品によっては大変で、後から他の人のレビューやパンフ(\1,000。コンパクトだがこれまた密度が濃い)を見て初めて知ったこともいくつかありました。どれももう1度観たくなります。
 ・「キャラクター」★★★★ (評判通り楽しめた。ただ、それを越えた感動となると・・・。中盤辺りでの妻(高畑充希)の言葉でラストを予測したらその通りになる等、展開もあまり意外性はなかった。俳優陣の好演は多くのレビューに記されています。とくに今作が俳優デビューのFukaseが強く印象に残ります。次作はどうなるのかな? )

         ★★★ NAVERの人気順位(6月22日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
  ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) 学校に行く道(韓国)  9.59(133)
②(3) 封鎖修道院カルトゥシオ(韓国)  9.34(74)
③(2) クルエラ  9.31(5,020)
④(4) 復活: その証拠(韓国)  9.30(419)
⑤(6) 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(日本)  9.28(12,449)
⑥(7) 草間彌生∞INFINITY  9.24(17)
⑦(新) あの夏のルカ  9.23(368)
⑧(8) 私のお姉さんチョン・ジヒョンと私(韓国)  9.15(179)
⑨(-) えんとつ町のプペル(日本)  9.05(115)
⑩(9) SNS 少女たちの10日間  9.05(20)

 ⑦「あの夏のルカ」が新登場ですが、この作品については後述します。

     【記者・評論家による順位】

①(2) ノマドランド  8.00(8)
②(3) 帰れない二人  7.67(6)
③(4) アイダよ、何処へ?  7.67(3)
③(4) イントロダクション(韓国)  7.67(3)
⑤(7) ミナリ  7.58(12)
⑥(8) 逃げた女(韓国)  7.33(6)
⑦(9) ファーザー  7.13(8)
⑧(10) ホワイト・オン・ホワイト  7.00(4)
⑨(-) いい光、いい空気(韓国)  7.00(2)
⑨(-) クルードさんちの新時代  7.00(2)

 新登場の作品はありません。

 ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績6月18日(金)~6月20日(日) ★★★
         韓国映画は5位の<女校シリーズ>久々の新作のみ

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(6)・・クワイエット・プレイス・・・・・・・6/16 ・・・・271,670・・・・・・・・379,695・・・・・・3,800・・・・・1,124
       破られた沈黙
2(1)・・クルエラ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/26 ・・・・162,726 ・・・・・1,225,477 ・・・・・11,807 ・・・・・・898
3(新)・・あの夏のルカ ・・・・・・・・・・・・・・・6/17・・・・115,818 ・・・・・・・133,393 ・・・・・・1,219・・・・・・・854
4(2)・・死霊館 悪魔のせいなら、無罪・・6/03 ・・・・51,068 ・・・・・・・720,884 ・・・・・・7,236 ・・・・・・614
5(新)・・女校怪談 六番目の話・・・・・・・・・6/17・・・・・48,576・・・・・・・・・65,532 ・・・・・・・・588・・・・・・・603
       :母校(韓国)
6(4)・・ワイルド・スピード ・・・・・・・・・・・5/19・・・・・33,016 ・・・・・2,253,632 ・・・・・21,714・・・・・・・489
       /ジェットブレイク
7(新)・・ヒットマンズ・ボディガード2・・6/23 ・・・・32,029 ・・・・・・・・34,202 ・・・・・・・・381・・・・・・・394
8(3)・・ラース・オブ・マン ・・・・・・・・・・・・6/09・・・・・16,545 ・・・・・・・218,982 ・・・・・・2,083・・・・・・・506
9(7)・・劇場版「鬼滅の刃」 ・・・・・・・・・・・・1/27・・・・・・8,030 ・・・・・2,139,164 ・・・・・20,554・・・・・・・187
       無限列車編(日本)
10(13)・・思い、思われ、ふり、ふられ<実写>(日本)・・6/16・・4,472・・10,422 ・・・・・・・・・88・・・・・・・149
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 3・5・7・10位の4作品が新登場です。
 3位「あの夏のルカ」はアメリカのアニメ。ピクサーの制作で、コロナ禍で劇場公開がなくなってDisney+での配信のみとなった「ソウルフル・ワールド」同様に、日本では6月18日にDisney+だけでアメリカと同時公開となりました。物語の舞台は1950年代の北イタリアの港町ポルトロッソ。そこの住民たちは海に住むシー・モンスターを恐れており、シー・モンスターたちも人間を恐れていました。そして2つの世界は海面で隔てられ、決して交わることはありませんでした。主人公のルカは好奇心一杯のシー・モンスターの少年で、海底に沈んでいる人間のものに興味を持ち、海以外の世界のことを知りたく思っていました。そして自称人間世界の専門家アルベルトと一緒に冒険を敢行しますが、水に触れるだけで海の怪物に変身する秘密のためにらはらするばかりです。 新しい友だちジュリアと一緒にジェラートとパスタを思う存分食べ、スクーター旅行を夢見る夏はただ楽しいだけなのですが、はたして彼らはいつまで秘密を隠し通せるでしょうか・・・? 韓国題は「루카」です。
 5位「女校怪談 六番目の話:母校」は1998年に始まる韓国の人気ミステリー&ホラー、<女校怪談シリーズ>の第6作です。第5作が09年公開だったので、ずいぶん間をおいての新作です。高校時代の記憶を失ったウニ(キム・ソヒョン)は母校に教頭(韓国では教監)として赴任してから、訳の分からない幻影と幻聴に苦しめられ始めます。被害者であるにもかかわらず問題児として追い出されたハヨン(キム・ヒョンス)は何かに惹かれるように入った学校の閉鎖されたトイレで、死霊の声を聞くことに。そこで同じ苦しみを抱えるウニと顔を合わせます。2人は校内で起こる怪奇現象がトイレにいる存在と関係があることを知り、死の恐怖に陥るのですが・・・。今、記憶の中に隠された衝撃的な真実が明らかになります! 原題は「여고괴담 여섯번째 이야기 : 모교」です。
 6位「ヒットマンズ・ボディガード2」(仮)は、アメリカのアクション&コメディ。「ヒットマンズ・ボディガード」(2017)の続編です。狂人殺し屋ダリウス(サミュエル・L・ジャクソン)の警護を務めた後、毎晩彼の悪夢を見ているボディガードのマイケル(ライアン・レイノルズ)の前に現れたのはダリウスの妻の無鉄砲女ソニア(サルマ・ハイエク)でした。「夫が拉致された」と告げ、いきなり彼を救うために行くべきだとマイケルに言うのですが・・・。1人でも手に余るのに、その彼の妻までプラスされる!?  さらに悪いことに、ヨーロッパ全域を危機に追い込む事件が連続的に発生し、インターポール[国際刑事警察機構]の秘密の依頼まで追加されることに・・・。韓国題は「킬러의 보디가드 2(キラーのボディガード2)」。日本では前作は本作は劇場未公開でしたがNetflixで配信されています。本作もそうなるかな? なお原題は「Hitman's Wife's Bodyguard(ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード)」ですが、長すぎるので韓国題を参考に<2>だけ付けて仮題としました。
 10位「思い、思われ、ふり、ふられ<実写>」は(例によって)私ヌルボは観ていません。浜辺美波の出演した映画も観ていません。避けてるわけじゃなく、たまたま。芸名っぽい名前が実は本名というということも今知りました。本作は日本ではとくに高い評価を得た作品ではなかったようですが、韓国ではネチズンの平均評点は8.59と比較的高ポイントが付いています。レビューには「とりあえず半分ほどは俳優たちのビジュアルで劇場に入ったが、ロマンスだけに偏らず人物ごとに成長の物語があってよかった」「観覧客の夏によく似合った清涼ロマンス。生き生きして爽やかな感性は、やはり日本のハイティーン物が最高」等々の賛辞が記されていました。韓国題は「사랑하고 사랑받고 차고 차이고」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(新)・・夏は一番寒い季節[少女佳禾] ・・・6/17・・・・・・2,391・・・・・・・・・・3,469・・・・・・・・・・・30・・・・・・・・87
2(新)・・クライミング(韓国) ・・・・・・・・・・・6/16・・・・・・1,799・・・・・・・・・・3,911・・・・・・・・・・・26・・・・・・・・95
3(3)・・復活: その証拠(韓国) ・・・2020/10/08・・・・・・・・842・・・・・・・・・50,022 ・・・・・・・・・414・・・・・・・・15
4(15)・・ミナリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/03・・・・・・・・546 ・・・・・1,132,605・・・・・・・10,201 ・・・・・・・・8
5(-)・・モーリタニアン ・・・・・・・・・・・・・・・・3/17・・・・・・・・371・・・・・・・・・41,895・・・・・・・・・・371・・・・・・・・・2

 1・2位の2作品が新登場です。
 1位「夏は一番寒い季節[少女佳禾]」は中国のドラマ。少女佳禾[ジャホ](ダン・アンシー.鄭恩熙)は3年前にお母さんを殺されました。その後彼女とお父さんの人生は滅茶苦茶です。彼女は友人らのいじめに遭い、お父さんとも自分の気持ちを話さなくなりました。そんなある日、偶然自分のお母さんを殺した少年于鐳[ユレイ](ガン・リー.李感)と遭遇します。予想よりも早く釈放された彼を見て彼女は怒りに包まれ、復讐したい気持ちで彼に意図的に接近するのですが・・・。韓国題は「그 여름, 가장 차가웠던(その夏、一番寒かった)」です。
 2位「クライミング」は韓国のアニメ。ジャンルはミステリー&ホラーです。3ヵ月前、交通事故を経験した女性セヒョンは世界クライミング大会を控えて、回復しないコンディションと競争に対する圧迫で悪夢に悩まされています。そんなある夜、事故当時故障していたセヒョンの携帯電話に電話がかかってきます。「あなたは私で、私はあなたよ」。他でもない、まさに<私>から。連絡を取り合うほど相互に接続されていることを感じる2人。結局セヒョンは別のセヒョンの妊娠が自分にも影響を与えていること知り、それ以後悪夢のような奇妙なことが起こり始めます・・・。原題は「클라이밍」です。
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韓国内の映画の興行成績 [6月11日(金)~6月13日(日)]と人気順位 ▶韓国で1位「クルエラ」に★5つ! ▶「海辺の彼女たち」と外国人労働者問題 ▶60年代のラジオ番組「映画音楽ベスト・セブン」

2021-06-17 18:22:33 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶この1週間で観た映画は次の4本です。
 ・「クルエラ」★★★★★ (思った以上に楽しめました。<悪役の誕生譚>というくくりで「ジョーカー」と同じモノサシで見てる記事やレビューもありましたが私ヌルボはそうは思いません。洒落たファンタジーといった感じでそのままアニメになりそう。ザンコクな場面がないのもいいですね。韓国でも観客動員数1位で、ネチズンの評価も非常に高評価というのもうなづけます。)
 ・「海辺の彼女たち」★★★★ (在日ミャンマー人一家の難民申請却下問題を扱った「僕の帰る場所」で第30回東京国際映画祭アジアの未来部門グランプリと監督賞を受賞した藤元明緒監督が、この最新作でも技能実習生として来日した3人の若いベトナム人女性を中心に、前作同様現在まさに焦点のひとつとなっているテーマを取り上げ問題提起。技能実習といいながらも不当な15時間もの長時間労働等々、劣悪な労働環境に堪えられず夜逃げを図った3人は港町に辿りつき、スマホで連絡済のブローカーの仲介で魚の仕分け等漁業労働に携わります。パスポート等は前の会社に預けたままなので、この時点ですでに不法就労者。それだけでなくあらたに別の重大事が・・・、となるのですが、焦点が少し拡散してしまったかも・・・。※漁業関係の外国人技能実習生に関しては→コチラのような事例もあります。)
 ・「デカローグ/3.あるクリスマスイヴに関する物語」★★★★☆
 ・「デカローグ/4.ある父と娘に関する物語」★★★★ (各話1時間弱のTVドラマとして制作されてポーランドでは大変視聴率が高かったというのはホンマか? 最後まで観て初めて作品の全体像がわかるという展開なのでずっと目が離せません。ほとんど(全部?)悲しい話か? しかし深い。観て良かった!と思えます。いろんな人のレビューに「第○話の××の場面にチラッと出てくる人物は第□話の主役だった人です」という話がたくさん出てきて、その度に私ヌルボは人の顔が全然憶えられないことを思い知らされます。3の方が☆1つ多いのは比較的わかりやすかったから。)
 ▶「クルエラ」でとくに印象に残ったのは音楽。ナンシー・シナトラの「にくい貴方」等々60年代頃からの名曲・ヒット曲が次々に出てきますが、オリジナル曲がとてもmelodious。とくに主題歌(かな? youtube等にはナシ)はきっとアカデミー賞主題歌賞(正式には歌曲賞)にノミネートされるだろうな。・・・と書いたところで、ふと最近のアカデミー賞主題歌賞受賞曲をほとんど知らないことに思い至り、→コチラで私ヌルボの知ってる主題歌賞受賞曲を年代別に数えてみると、1950年代=5、60年代=6、70年代=2、80年代=2、90年代=1、2000年以降=1。ちなみに90年代はセリーヌ・ディオンが歌った「タイタニック」の主題歌、2000年以降は「レット・イット・ゴー」(「アナ雪」)だけです。
 この数字の激減は、年を取って感度が鈍くなったからかなとチラと思いましたが、曲の作り方が変わったことが大きいのではないでしょうか? バックの音楽も複雑化して、メロディラインもすぐには憶えられないものが今や大半です。少なくとも60年代までは長くミュージカルの作曲家として活躍してきたリチャード・ロジャースが健在だったし、「ムーン・リバー」「酒とバラの日々」での甘美なメロデイで人々を魅了し61・62年連続受賞したヘンリー・マンシーニ、65年の「シェルブールの雨傘」は惜しくもジョニー・マンデル作曲の「シャドウ・オブ・ユア・スマイル」(「いそしぎ」の主題歌)の後塵を拝しましたが68年「風のささやき」で受賞したミシェル・ルグラン等々、記憶に残る数々の名曲を産み出した作曲家が輩出しました。(アカデミー賞作曲賞の方までワクを広げると長くなるのでそこは封印しておきます。)
 さらに個人的な思い出をひとつ記しておきます。1963年(5月12日?)~1966年(7月10日?)、TBSラジオの系列局で日曜の午前11:00~11:30「映画音楽ベスト・セブン」という番組がありました。当時中~高校生だった私ヌルボはNHK第一8:00~8:45のクラシック(←タイトル忘れた)とともに愛聴していた番組です。右画像は1964年1月12日の新聞より。「エデンの東」(レナード・ローゼンマン作曲)はほとんど毎回1位でしたね。少年ヌルボはそんなに好きでもありませんでしたが・・・。今思えば、このような番組があったこと自体当時の映画音楽事情を物語っていますね。現在ではちょっと考えられないのではないでしょうか? ・・・と思い出に浸っていてはキリがないので、ここまでにしておきます。

         ★★★ NAVERの人気順位(6月15日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
  ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) 学校に行く道(韓国)  9.59(132)
②(2) クルエラ  9.34(4,448)
③(-) 封鎖修道院カルトゥシオ(韓国)  9.34(74)
④(5) 復活: その証拠(韓国)  9.30(418)
⑤(7) 子供たちは楽しい(韓国)  9.30(201)
⑥(6) 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(日本)  9.29(12,357)
⑦(8) 草間彌生∞INFINITY  9.24(17)
⑧(10) 私のお姉さんチョン・ジヒョンと私(韓国)  9.15(180)
⑨(4) SNS 少女たちの10日間  9.05(20)
⑩(-) ジョゼと虎と魚たち(日本)  9.04(224)

 新登場の作品はありません。③「封鎖修道院カルトゥシオ」昨年12月8日の記事で紹介した慶尚北道尚州にある厳しい戒律で知られる修道院を取材したドキュメンタリーです。

     【記者・評論家による順位】

①(2) 恐怖分子  8.22(9)
②(3) ノマドランド  8.00(8)
③(新) 帰れない二人  7.80(5)
④(5) アイダよ、何処へ?  7.67(3)
④(5) イントロダクション(韓国)  7.67(3)
⑥(-) 未来を乗り換えた男  7.60(5)
⑦(7) ミナリ  7.58(12)
⑧(8) 逃げた女(韓国)  7.33(6)
⑨(9) ファーザー  7.13(8)
⑩(新) ホワイト・オン・ホワイト  7.00(4)

 ③と⑩の2作品が新登場です。
 ③「帰れない二人」は中国・フランスの合作で、ジャ・ジャンクー監督によるドラマ。日本では2019年公開されています。中国題は「江湖儿女」で、韓国題はその漢字の韓国語読みの「강호아녀」です。
 ⑩「ホワイト・オン・ホワイト」(仮)はスペインのドラマ。20世紀初頭、中年の写真家ペドロ(アルフレド・カストロ)は得体の知れない地主ポッターの結婚式の写真を撮るために雪原に囲まれたチリのある村に行きます。ところが、まだ少女っぽさが消えていない幼い花嫁だけが現れ、ペドロは彼女の純粋な美しさにこだわっています。結局ポッターは姿を見せず、花嫁は彼の部下たちに引っ張られて行ってしまいますが・・・。世の中の果てに立った写真作家は悲劇の歴史と向き合います・・・。韓国題は英題「White on White」そのままの「화이트 온 화이트」で、それを仮題にしておきました。こういう作品は観てみたいものですが、日本公開は未定のようです。

 ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績6月11日(金)~6月13日(日) ★★★
         3週連続20万人超えの「クルエラ」が初めて1位に浮上

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(2)・・クルエラ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/26 ・・・・204,105 ・・・・・・・965,774・・・・・・・9,254 ・・・・1,060
2(1)・・死霊館 悪魔のせいなら、無罪・・6/03 ・・・158,592 ・・・・・・・614,406 ・・・・・・6,153 ・・・・1,050
3(26)・・ラース・オブ・マン ・・・・・・・・・・・6/09 ・・・109,612 ・・・・・・・167,591 ・・・・・・1,603・・・・・・・751
4(3)・・ワイルド・スピード ・・・・・・・・・・・5/19・・・・・83,962 ・・・・・2,188,711 ・・・・・21,093・・・・・・・791
       /ジェットブレイク
5(新)・・アーヤと魔女(日本)・・・・・・・・・・6/10・・・・・17,248・・・・・・・・・19,853 ・・・・・・・・170・・・・・・・362
6(新)・・クワイエット・プレイス・・・・・・・6/16・・・・・12,671・・・・・・・・・13,372 ・・・・・・・・146・・・・・・・116
       破られた沈黙
7(4)・・劇場版「鬼滅の刃」 ・・・・・・・・・・・・1/27 ・・・・・・8,388 ・・・・・2,112,176 ・・・・・20,347 ・・・・・・208
       無限列車編(日本)
8(5)・・パイプライン(韓国) ・・・・・・・・・・5/26・・・・・・・3,521・・・・・・・・133,359 ・・・・・・1,175・・・・・・・141
9(7)・・BanG Dream! Episode of Roselia I・・6/03・・3,186 ・・・・・・・12,249 ・・・・・・・・111・・・・・・・・92
       :約束(日本)
10(新)・・フラッシュバック・・・・・・・・・・・6/10 ・・・・・・1,668 ・・・・・・・・・・3,325 ・・・・・・・・・27・・・・・・・125
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 先週の記事で予測したように20週の間5位以内を維持していた「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」が7位に後退しました。この先いつまで10位以内に留まれるか?
 3・5・6・10位の4作品が新登場です。
 3位「ラース・オブ・マン」(仮)はイギリス・アメリカ合作のスリラー&アクション。日本でも2005年に公開されたフランス映画「ブルー・レクイエム」(2003)のリメイクです。"H"ことハリー(ジェイソン・ステイサム)は現金輸送車[キャッシュトラック]を狙う武装強盗によって息子を殺されます。怒りに包まれた彼は復讐のために現金輸送車の警備員に就職し、息子の命を奪った強盗の手がかりを追います。最初のミッションから百発百中の射撃の実力を見せて一気にエースに浮上した"H"は、現金輸送車を狙う者たちを一つ二つと処理し、息子を殺した犯人たちに近づいていきますが・・・。原題「Wrath of Man」は<人間の怒り>といった意味です。韓国題は「캐시트럭(キャッシュトラック)」。日本公開は年内です。
 5位「アーヤと魔女」は、イギリスを代表するファンタジー作家で「ハウルの動く城」の作者でもあるダイアナ・ウィン・ジョーンズの原作を宮崎吾朗監督がジブリで初めて3Dアニメ化した作品。しかし4月29日に公開予定だったのがコロナ第4波のため延期になってしまいました。それで観ていない人も多そうだし、作品自体知らない人もけっこういそう・・・と思ったら、各映画サイトにそれなりにレビューがあります。暮れの12月30日にNHKで観た人(→コチラ参照)、そしてジブリ美術館では無料で観られるとか。ところが厳しい評が目につきます。「3Dだろうと手書きだろうとジブリ好き」という人もいますが「3Dの必要あったのかなぁ?」という疑問は私ヌルボもよくわかります。「魔女を題材にし過ぎだろ」、「ほんとにジブリ?」等、もっと酷評も。アーヤの「ほんと悪賢い」性格をカワイイと見るかその逆と見るかは評価が分かれるようです。韓国題は「아야와 마녀」です。
 6位「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」は、2018年にヒットしたアメリカのホラー「クワイエット・プレイス」の続編。日本でも6月18日公開で、すでに諸情報が流されています。韓国題は「콰이어트 플레이스 2」です。
 10位「フラッシュバック」はカナダのスリラー&ドラマ。単調な日常に疲れたサラリーマンのフレデリック(ディラン・オブライエン)は30歳になるごく平凡な、ある日道で出会った見知らぬ男に既視感を感じた後、記憶の彼方に埋もれていた高校生の頃の初恋の女性シンディ(マイカ・モンロー)を思い浮かべます。シンディが卒業試験を前に突然いなくなったという事実を知ったフレデリックは、彼女の失踪が友人たちと好奇心にかられて、禁止されていた薬マーキュリーと深く関わっていることを直感します。「私は過去の記憶なのか、将来の幻影なのか?」。過去の謎を暴くほどに時空が崩れるような感覚を感じるようになり、悪夢のような過去と監獄のような未来の境界に閉じ込められたフレデリックは、自分の現実を決定する最後の選択をします・・・。韓国題は「플래시백」。日本公開は未定のようです。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(再)・・春の日は過ぎゆく(韓国)・・2001/9/28・・・・・・・・817・・・・・・・・・11,508 ・・・・・・・・・・69・・・・・・・・48
2(1)・・博士と狂人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/02・・・・・・・・775・・・・・・・・・16,227 ・・・・・・・・・140・・・・・・・・49
3(3)・・復活: その証拠(韓国) ・・・2020/10/08・・・・・・・・763・・・・・・・・・48,940 ・・・・・・・・・406・・・・・・・・12
4(4)・・アップル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/26・・・・・・・・591・・・・・・・・・・7,177・・・・・・・・・・・57・・・・・・・・28
5(21)・・スーパーノヴァ・・・・・・・・・・・・・・・5/12・・・・・・・・526・・・・・・・・・・9,686・・・・・・・・・・・78・・・・・・・・・3

 新登場の作品はありません。
 1位「春の日は過ぎゆく」はもちろんホ・ジノ監督の佳作の再上映。イ・ヨンエとユ・ジテの共演でした。もう20年も経ったのですね。懐かしく思い出されます・・・。原題は「봄날은 간다」です。
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韓国内の映画の興行成績 [6月4日(金)~6月6日(日)]と人気順位 ▶「鬼滅の刃」 20週連続5位以内という画期的な記録 ▶キェシロフスキ監督の「デカローグ」、やみつきになる?

2021-06-10 07:32:16 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」が1月第4週の初登場(2位)以来20週連続5位以内を続けています。こういう記録がこれまであったかはわかりませんが、少なくとも当ブログの開設以降12年間にはなかったと思います。(あとで正確に確認してみます。)

▶この1週間で観た映画は次の4本です。
 ・「アメリカン・ユートピア」★★★★ (元トーキング・ヘッズのフロントマン、デヴィッド・バーンによるブロードウェイ・ショーをのスパイク・リー監督が映画化したということなんですが、各映画サイトでも週刊文春シネマチャートでもすこぶる高評価。それも「音楽の素晴らしさに酔いしれる」「すごいもん見た」等々の最大級の賛辞が一杯です。ジツは私ヌルボ、トーキング・ヘッズもデヴィッド・バーンもこれまで知りませんでした。70年代後半~80年代は仕事に専念・没頭していたため(??)映画も音楽も長~い空白期間だったので。しかし、ヌルボ同様何も知らん人たちもずいぶん感動してるようなので迷うことなく観に行く。・・・と冒頭ステージ上に置かれた机とイス。そこにほぼ白髪のオジサンが1人、なんと脳味噌の模型を持って座り、脳の働きなんぞについて語る、って何なんだ、これは? ・・・というのがデヴィッド・バーン氏との初の出会いで、知的な人(or知的な話題を好む人)ということはわかりました。それから人数が増えていって計11人の楽器奏者やダンサーが登場。近年のポップグループ等の見慣れた振付とはまるっきり違うインベーダーの前進を思わせる(たとえがすご~く古い!)、いや楽隊風というべきか。その打楽器のシンプルなリズムがむしろ斬新かも、とも思いました。劇場内の雰囲気は親和的で、すぐ後ろの座席の女性などは最初のあたりからデヴィッド・バーン氏のちょっとしたジョークにも小さく声を上げて笑ってました。私ヌルボはというと、ここまでの書きぶりからたぶん察しがつくと思いますが、今ひとつ入り込めず。音楽の魅力は音楽それ自体にあり!です。美しい(印象的な)メロディ、伸びのある声、楽器演奏に込められた奏者の感性と技量等々。それらがあまり感じられなかったような・・・。後半になるにつれリベラルな政治色が強くなっていきます。私ヌルボの政治的立場も一応リベラルの方だと思ってはいますが、やっぱり音楽を扱った映画はたとえばトランプ支持・不支持に関わらず楽しめるものを観たいと思います。デヴィッド・バーン氏は69歳とか。声もよく出てるし身体もよく動くものです。)
 ・「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」★★★★★ (1972年ロサンゼルスのバプティスト教会でアルパム収録のため撮影されたアレサのライブが約半世紀経って初めて公開を収録したドキュメンタリー。上記の<空白期間>に入る以前だし、「小さな願い(I Say a Little Prayer)」(→YouTube)はよく憶えてます。・・・という記憶も関係があるのか、コチラのドキュメンタリーは彼女が最初に「Wholly Holy」を歌い始めた瞬間にその声に魅了されてしまいました。また聖歌隊も聴衆も盛り上がって・・・という教会の雰囲気に触れられたのもよかった。)
 ・「デカローグ/1.ある運命に関する物語」★★★★★
 ・「デカローグ/2.ある選択に関する物語」★★★★☆ (以前から気にはなっていたポーランドのキェシロフスキ監督の「デカローグ」(1988)ですが、全10話ということで二の足を踏んできました。それがこの4月デジタルリマスター版が公開され、近所の横浜シネマリンでの上映が始まったのを機にまず最初の2作品を観に行きました。ポーランドに限らず北方の人々は総じて無表情で口数も少ない印象があります。(国内でも「北へ帰る人の群れは 誰も無口で~」という歌がありましたが。) しかし、そのような外見の奥に深い思弁や芸術的感性が秘められていることが2作品を通じて強くかんじられました。本来はTV用でどれも60分の短い作品ですが1・2とも密度が濃く、その中に生と死、科学と信仰、偶然の及ぼす幸不幸といった人生の根底に関わる問題が緊張感をはらんだストーリー展開と共に提示されていきます・・・。2作観て気に入らなければあとの8作品はパスというつもりだったのが、やみつきになりそうな予感がします。1と2の★の差は、1の方はWindows以前のコンピューターを操作していた子役の少年がいかにも利発そうだったのと、展開がドラマチックでドキドキしたからです。)

▶「アメリカン・ユートピア」で、デヴィッド・バーンが人の名前を次々にコールする場面がありました。「エリック・ガーナー、トレイボン・マーティン、ボッサム・シェム・ジーン、フレディ・グレイ、アタティアナ・ジェファーソン、サンドラ・ブランド、ショーン・ベル、マリエル・フランコ(ブラジル人女性・人権派市議)、エメット・ティル・・・」
 BLM運動関係の流れなのでおよその見当はつきますが、私ヌルボ、具体的にどんな人たちなのか1人もわかりませんでした。皆さんもぜひググってみてください。とくにボッサム・シェム・ジーン、アタティアナ・ジェファーソン、エメット・ティルの3人。このブログではこれなで何度か全体像を俯瞰するマクロ的視点と共に、個々を具体的に見るミクロ的視点の重要性を書いたりもしてきましたが、この問題もその好例でしたね。(今まで知らなかったことが恥ずかしい。)

         ★★★ NAVERの人気順位(6月8日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
  ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) 学校に行く道(韓国)  9.66(125)
②(3) クルエラ  9.39(3,658)
③(-) 再び出会った日々(韓国)  9.36(171)
④(新) SNS 少女たちの10日間  9.33 (15)
⑤(-) 復活: その証拠(韓国)  9.31(416)
⑥(6) 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(日本)  9.29(12,288)
⑦(7) 子供たちは楽しい(韓国)  9.29(198)
⑧(4) 草間彌生∞INFINITY  9.24(17)
⑨(8) オクトノーツと火のリング  9.18(40)
⑩(9) 私のお姉さんチョン・ジヒョンと私(韓国)  9.14(178)

 ④「SNS 少女たちの10日間」が新登場です。チェコのドキュメンタリー。日本ではすでに4月23日公開されています。韓国題は英題「#WeWatchYou」そのままの「#위왓치유」です。

     【記者・評論家による順位】

①(2) 恐怖分子  8.22(9)
②(3) ノマドランド  8.00(8)
③(-) 水を抱く女  8.00(6)
④(5) アイダよ、何処へ?  7.67(3)
④(5) イントロダクション(韓国)  7.67(3)
⑥(7) ミナリ  7.58(12)
⑦(8) 逃げた女(韓国)  7.33(6)
⑧(9) ファーザー  7.13(8)
⑨(10) レ・ミゼラブル  7.00(6)
⑩(-) いい光、いい空気(韓国)  7.00(2)
⑩(-) クルードさんちの新時代  7.00(2)

 新登場の作品はありません。

 ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績6月4日(金)~6月6日(日) ★★★
         アメリカの人気ホラー「死霊館」シリーズの新作が1位に

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(新)・・死霊館 悪魔のせいなら、無罪・・6/03・・・294,516 ・・・・・・・345,757 ・・・・・・3,481 ・・・・1,133
2(2)・・クルエラ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/26 ・・・・247,610 ・・・・・・・664,315・・・・・・・6,307 ・・・・1,186
3(1)・・ワイルド・スピード・・・・・・・・・・・5/19 ・・・・173,140 ・・・・・2,049,944・・・・・19,754・・・・・1,161
       /ジェットブレイク
4(5)・・劇場版「鬼滅の刃」・・・・・・・・・・・・1/27 ・・・・・24,948 ・・・・・2,099,131 ・・・・・20,221 ・・・・・・274
       無限列車編(日本)
5(3)・・パイプライン(韓国) ・・・・・・・・・・5/26・・・・・13,136・・・・・・・・124,003 ・・・・・・1,090・・・・・・・434
6(33)・・博士と狂人・・・・・・・・・・・・・・・・・6/02 ・・・・・・5,856・・・・・・・・・13,103 ・・・・・・・・114・・・・・・・282
7(新)・・BanG Dream! Episode of Roselia I・・6/03・・5,401 ・・・・・・・7,351 ・・・・・・・・・67・・・・・・・141
       :約束(日本)
8(7)・・えんとつ町のプペル(日本) ・・・5/26・・・・・・・4,964・・・・・・・・・20,577 ・・・・・・・・177・・・・・・・167
9(6)・・STAND BY ME ドラえもん2(日本)・・5/19・・・・4,790 ・・・・・・79,332・・・・・・・・・690 ・・・・・・165
10(新)・・振り逃げ(韓国)・・・・・・・・・・・・6/03 ・・・・・・3,608 ・・・・・・・・・・5,774 ・・・・・・・・・49・・・・・・・184
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 記事冒頭に書いたように、「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」が20週連続5位以内を続けています。いつまで続くかという点ですが、ヌルボの予測ではもうそろそろ6位以下になるかな?といったところかと・・・。
 1・6・7・10位の4作品が新登場です。
 1位「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」は2013年に始まるアメリカの人気ホラーシリーズの新作です。すべてのことは悪魔の仕業だった!? 1981年、アメリカで歴史上初めて残酷な殺人事件の容疑者が、悪魔が殺させたと主張する事態が起こりました。そして事件の背後には、悪魔に憑依された少年がいたというのですが・・・。超自然現象の研究がウォーレン夫妻の事件ファイルの中にまだ謎のまま残っているという実話! 真実か、あるいは嘘か?殺人事件の犯人は、人間か悪魔か・・・。韓国題は「컨저링3: 악마가 시켰다」。日本公開は今秋とのことです。
 6位「博士と狂人」はイギリス・アイルランド・フランス・フランス・アイスランド合作のドラマ。全米でベストセラーとなったノンフィクションのサイモン・ウィンチェスター「博士と狂人 世界最高の辞書OEDの誕生秘話」(ハヤカワ文庫)の映画化作品。日本ではすでに昨年10月に公開されています。韓国題は原題「THE PROFESSOR AND THE MADMAN」ほぼそのままの「프로페서 앤 매드맨」です。
 7位「BanG Dream! Episode of Roselia I:約束」は、私ヌルボの疎い日本アニメ。いや、ジャンルによっては観るんですけどね。とくに中高年以上のオジサンの中での認知度はどんなものでしょうか? 去年だったか、それまで全然知らなかったことを調べて初めて知ったことの感想等を知人に話したところ、「Sちゃんセンセ(←ヌルボのこと)、それって知らなくていいことじゃないですか?」と言われ、ちょっと目が覚めたので、本作についても深入りはしません。日本では4月23日公開で現在も全国で公開中。韓国題は「뱅드림! 로젤리아 에피소드Ⅰ: 약속」です。
 10位「振り逃げ」は韓国のドラマ。グァンホ(チョン・ジェグァン)は野球部の特待生として高校に入学したものの、目立った実績もありませんでした。ところが高3の夏、鳳凰大旗全国高校野球大会の決勝戦で決勝打の主人公になります。ところが、うまくいきそうだった新人ドラフトから脱落してしまいます。野球を続けるためには金が必要だと考えたグァンホは、友人に違法ガソリンを売る仕事を紹介され、がつがつとお金を貯め始めます。しかし、何ひとつう思い通りにいかず、結局グァンホは友人に危険な提案をするのですが・・・。原題は「낫아웃(NOT OUT)」です。※日韓の高校野球の違いは大きく、韓国で野球部のある学校は全国で84校。日本の場合夏の全国高等学校野球選手権大会の参加校は2019年で3730校あり、はるかに少ないです。その数少ない野球部員はプロ志向でほとんど野球オンリーの毎日。代表的な大会には朝鮮日報主催の青龍旗全国高校野球選手権大会、東亜日報主催の黄金獅子旗全国高校野球大会、中央日報主催の大統領杯全国高校野球大会、そして韓国日報主催の鳳凰大旗全国高校野球大会の4大大会があります。韓国の高校生等が甲子園の高校野球を見るとその盛り上がりぶりに驚き、また部員たちが他の生徒と同様ふつうにいろんな授業を受けていると聞いて驚くとのことです。
 
【独立・芸術映画】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(7)・・博士と狂人 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/02 ・・・・・・5,856・・・・・・・・・13,103 ・・・・・・・・・114・・・・・・・282
2(2)・・(500)日のサマー・・・・・・・・2010/1/21 ・・・・・・・・982・・・・・・・・297,174・・・・・・・・2,359 ・・・・・・・33
3(5)・・復活: その証拠(韓国) ・・2020/10/08 ・・・・・・・・698 ・・・・・・・・・48,057・・・・・・・・・・398・・・・・・・・13
4(1)・・アップル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/26 ・・・・・・・・696 ・・・・・・・・・・6,155・・・・・・・・・・・・・4 ・・・・・・・40
5(4)・・学校に行く道(韓国)・・・・・・・・・・・5/05・・・・・・・・・684 ・・・・・・・・・18,917 ・・・・・・・・・145・・・・・・・・・8

 1位「博士と狂人」が新登場ですが、この作品は上述の通りすでに日本で公開されています。
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韓国内の映画の興行成績 [5月28日(金)~5月30日(日)]と人気順位 ▶北朝鮮の政治犯収容所の実態を描いたアニメ「トゥルーノース」公開 ▶ギリシャ映画「アップル」、一般公開してくれないかな?

2021-06-04 09:08:14 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶今日6月4日に「トゥルーノース」が公開されます。横浜生まれの在日コリアン4世という清水ハン栄治監督が10年をかけて製作した3Dアニメです。内容は、1959年に始まった北朝鮮帰還国事業で<帰国>した9万3千人を超える在日朝鮮人(と日本人妻等)の中で数多くいたという政治犯収容所送りになった1家族を中心に今もある収容所の実態を描いています。東京で1館、神奈川で2館、全国でも15館と上映館は多くはありませんが、ぜひ多くの皆さんに観てほしい作品です。→公式サイト
 ※関連記事→「希望」と「善意」が彼らを死地に追いやった

▶映画ファンの皆さん、観る映画を決める時何を手がかりにしているのでしょうか? 私ヌルボの場合近所の行きつけの映画館シネマ・ジャック&ベティや横浜シネマリン等のラインナップをチェックすると共に、たとえば次のような映画サイトの平均評点とレビューを参考にしています。
 ・→ KINENOTE
 ・→ 映画.com
 ・→ Filmarks
 一応の平均評点の目安は、KINENOTEが78.0以上、映画.comとFilmarksは3.8以上なら観てハズレになる確率は低いでしょう。80.0以上、4.0以上だとあまり気が進まなくても観ておくかなという気になります。ただ、それらの数字はあくまでも参考で、評点は低くても自分の好みに合っていれば個人的にはもちろん高評価になります。たとえば2014年にマイ・ベストテンの1位に挙げたポーランド映画「イーダ」の平均評点は、今確認したら順に74.9、3.5、3.9でした。また今年これまでに観た日本映画の中で一番評点が高いのは「街の上で」で、現時点で順に83.4、4.0、4.2なのですが、もっと良いと思った作品はいくつもあります。ちなみに昨年のマイ・ベストは下記の「二人ノ世界」で84.5、4.2、4.2。この高ポイントで映画賞の候補どころかキネ旬等の記事にもならず作品の認知度もかなり低そうなのは昨年来のナゾです。(Filmarksのレビューのケタ外れの多さもナゾです。)

▶この1週間で観た映画は次の2本です。
 ・「二人ノ世界」★★★★★ (昨年9月に続き2度目の鑑賞で感動も再び。主演2人(永瀬正敏・土居志央梨)の、(言葉以外の)演技から伝わるものがたくさん・・・。)
 ・「まともじゃないのは君も一緒」★★★★☆ (おもしろかった。清原果耶演じるこましゃくれた(?)女高生の速射砲のようなセリフ、あれは「普通」? その清原果耶もさることながら、成田凌が好演だったと思う。「街の上で」では役柄のためか今ひとつパッとしなかったけど・・・。)

         ★★★ NAVERの人気順位(6月1日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
  ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) 学校に行く道(韓国)  9.64(120)
②(新) SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班2  9.60(10)
③(新) クルエラ  9.47(2,150)
④(2) 草間彌生∞INFINITY  9.40(15)
⑤(4) ソウルフル・ワールド  9.31(9,798)
⑥(5) 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(日本)  9.29(12,198)
⑦(6) 子供たちは楽しい(韓国)  9.28(190)
⑧(7) オクトノーツと火のリング  9.18(40)
⑨(8) 私のお姉さんチョン・ジヒョンと私(韓国)  9.14(177)
⑩(9) スクール・オブ楽(韓国)  9.10(10)

 ②③⑩の3作品が新登場です。
 ②「SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班2」(仮)は香港・中国の犯罪&アクション。2017年の「SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班」に続く作品です。優れた爆弾除去要員プーン・シンフォン(アンディ・ラウ)は現場で予期せぬ事故により左脚を失います。義足を着け、リハビリに努めて日常生活を取り戻した彼を待っていたのは左遷通報でした。これに怒ったシンフォンは爆弾除去班の同僚ドン・チョクマン(ラウ・チンワン)と恋人のパン・リン(ニニ)にも背を向けて姿を消します。5年後、香港のあるホテル催し物会場で爆弾テロが発生し、そこで倒れているシンフォンが発見されます。事故で記憶をすべて失ったまま目を覚ましたシンフォンは自分に極秘任務があったことを知ります。それはますます勢力が大きくなっているテロ集団の復活会に潜入して、彼らの計画を知っておかなければならないこと。ついに彼らの目的を知ったシンフォン、そして爆弾除去班、反テロリズム特殊部隊チームは、世界で最も小さい核爆弾で、香港国際空港だけでなく、国際商業センター、国際金融センター、主要地下鉄駅まですべて消してしまう計画に驚きます・・・。韓国題は「쇼크 웨이브 2」。前作は日本で配信はありますが一般劇場公開はなし。本作もそうなりそう?
 ③「クルエラ」はアメリカのドラマ。日本でも1日遅れの5月27日に公開されています。韓国題は「크루엘라」です。
 ⑩「スクール・オブ楽」(仮)は韓国の、<一風変わった校長先生>を撮ったドキュメンタリーです。夢も、学ぼうとする熱意もなかった生徒が集まったソウル市内のA産業情報学校。そこにパン・スンホ先生が校長先生として着任しました。デカくて奇妙なトラの被り物をかぶって登校するのは基本で、昼休みには学校を埋め尽くすギターの弾き語りライブを開いたり、トイレの前で自作の歌「No Tabacco」を歌ったり等々。「勉強を放棄したからといって人生も放棄したわけではありません!」と言う先生に、これまで誰も耳を傾けてくれなかった生徒たちが人生の目標を尋ねます。どこにも見たことのない遊び人(?)校長先生の特別な「人生の授業」が始まります・・・。原題は「스쿨 오브 락(樂)」です。パン・スンホ先生の歌は6~7年ほど前からYouTubeにアップされています。→コチラは校長室で撮ったものかな? 声にも伸びがあるし、素人っぽさを感じさせません。昨年1月KBS1テレビの<朝の広場>に出演した時「「威厳に欠ける」と人に言われませんか?」と問われて「私は自分をひとまず置いといて生徒をあるがままに見る。だから生徒が皆天才に変わる」と答えているのはなるほど、と思いました。私ヌルボも、かつては何度も授業の中で歌を歌ったことはありましたが、ギターを弾いたりはしなかったと思います。

     【記者・評論家による順位】

①(1) ソウルフル・ワールド  8.44(9)
②(-) 恐怖分子  8.22(9)
③(2) ノマドランド  8.00(8)
④(3) スパイの妻(日本)  8.00(5)
⑤(4) アイダよ、何処へ?  7.67(3)
⑤(新) イントロダクション(韓国)  7.67(3)
⑦(5) ミナリ  7.58(12)
⑧(6) 逃げた女(韓国)  7.33(6)
⑨(7) ファーザー  7.13(8)
⑩(9) レ・ミゼラブル  7.00(6)

 ⑥「イントロダクション」が新登場です。ホン・サンス監督の新作で、今年の第71回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で銀熊賞(脚本賞)を受賞したモノクロ作品です。(ホン・サンス監督は、前々年の主演女優賞[キム・ミニ]、昨年の監督賞に続き3年連続銀熊賞となりました。) ストーリーは、主人公の青年ヨンホが父親、恋人、母親を訪ねる3つのエピソードで構成されています。〘1〙ヨンホ(シン・ソッコ)は父(キム・ヨンホ)に呼ばれて父の韓方医院を訪ねます。到着したものの父は患者たちのために忙しく、ヨンホは1日中待たなければなりませんでした。〘2〙チュウォン(パク・ミソ)はドイツにファッションデザインを勉強しに行きます。彼女の母(ソ・ヨンファ)はドイツに住んでいる旧友の家に娘が泊まれるようにとチュウォンに同行します。友だちの家に泊まれたら家賃を節約できるということで。〘3〙ヨンホは母(チョ・ユニ)に突然呼ばれて東海岸の刺身の店を訪ねて行きます。すると母は年かさの男優(キ・ジュボン)と一緒にいました。その俳優は先に父の韓方医院を訪ねた時に会ったことがある人でした。・・・3つのエピソードにすべてに登場するのはヨンホと、恋人のチュウォン。その2人を演じたシン・ソッコとパク・ミソは、ともに建国大学校映画学科の学生時代のホン・サンス教授の教え子とのことです。原題は「인트로덕션」です。

 ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績5月28日(金)~5月30日(日) ★★★
         「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」の独走続く

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・ワイルド・スピード・・・・・・・・・・・5/19 ・・・・360,516 ・・・・・1,749,947 ・・・・・16,899 ・・・・1,499
       /ジェットブレイク
2(47)・・クルエラ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/26 ・・・・224,988 ・・・・・・・298,550・・・・・・・2,749 ・・・・1,184
3(新)・・パイプライン(韓国) ・・・・・・・・・5/26 ・・・・・57,817・・・・・・・・・89,392 ・・・・・・・・779・・・・・・・653
4(6)・・雨とあなたの物語(韓国)・・・・・・4/28 ・・・・・23,654 ・・・・・・・391,377・・・・・・・3,577・・・・・・・・56
5(3)・・劇場版「鬼滅の刃」・・・・・・・・・・・・1/27 ・・・・・14,546 ・・・・・2,068,159 ・・・・・19,923 ・・・・・・269
       無限列車編(日本)
6(2)・・STAND BY ME ドラえもん2(日本)・・5/19・・・10,977・・・・・・73,539・・・・・・・・・641 ・・・・・・335
7(22)・・えんとつ町のプペル(日本) ・・5/26 ・・・・・・7,876・・・・・・・・・12,212 ・・・・・・・・105・・・・・・・250
8(新)・・ボイジャーズ・・・・・・・・・・・・・・・5/26 ・・・・・・7,823・・・・・・・・・12,797 ・・・・・・・・105・・・・・・・329
9(21)・・ブリジット・ジョーンズの日記・・2001/9/1・・7,417 ・・・・・・10,838・・・・・・・・・・71・・・・・・・・61
10(8)・・劇場版 コンスニ・・・・・・・・・・・・5/05 ・・・・・・2,723・・・・・・・・・75,916 ・・・・・・・・670・・・・・・・・69
       :おもちゃの国 大冒険(韓国)
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 2・3・7・8位の4作品が新登場です。
 2位「クルエラ」は上述のように日本でも1日遅れで公開されています。
 3位「パイプライン」は韓国のクライム。手だけ触れれば大当たりする原油業界最高の採掘技術者ピンドル(ソ・イングク)は、大量の油をこっそり抜き取るために巨大な勢力図を作った大企業の後継者ゴヌ(イ・スヒョク)の拒否できない提案にはまって、危険極まりない原油作戦に合流します。プロの溶接工ジョプセ(ウム・ムンソク)、将棋盤のように地中に精通しているナ課長(ユ・スンモク)、怪力の人間掘削機クンサプ(テ・ハンホ)、そして彼ら全員を監視する女性契約社員のカウンター(ペ・ダビン)まで。それぞれ違った目的を持った彼らが互いにだまし合いながら、計画は予想もしない方向に流れ始めます・・・。原題は「파이프라인」です。
 7位「えんとつ町のプペル」は日本では昨年12月公開で、日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞受賞、なのか・・・ふうん。私ヌルボ、観てないのでコメントする資格なし。原作絵本の西野亮廣サン、こんなに人気があるのか、ふうん・・・。韓国題は「굴뚝마을의 푸펠」です。
 8位「ボイジャーズ」はアメリカ・イギリス・チェコ・ルーマニア合作のSF&冒険。2063年、深刻な地球温暖化に直面して、将来の世代が生きていく新しい惑星を開拓するために
<人類の移住プロジェクト>が計画されます。完璧な優性因子として生まれ、徹底的に隔離訓練を受けた<30人の探査隊員>と彼らを率いる隊長リチャード(コリン・ファレル)はヒューマニタス号に搭乗して宇宙に向かいます。探査隊員といっても、宇宙船の出発時にはまだ子どもでした。しかし10年ほどの時間が流れで青年になると、一部の探査隊員たちは自分たちの任務についてぬぐえない疑問を持つようになりました。そしてクリストファー(タイ・シェリダン)が疑いを向けたのは彼らが毎日飲まされている<ブルー>という青色の飲み薬でした。疑いの始まりとともに秘密と陰謀が一つ二つと明らかになっていき、隊員たちは、予測できない混乱に陥ることになりますが…。人類のための新しい惑星にたどり着くまであと86年。はたして彼らはこの<人類の移住プロジェクト>を完遂することができるのでしょうか・・・? 韓国題は「보이저스」。日本公開は未定のようです。地球のピンチ!と言えば、一昨年観た中国映画「流転の地球」を思い出します。ソチラは「全人類(orその一部)は地球を脱出して云々」じゃなくて、なんと地球を丸ごと太陽系から離脱させて、4.2光年離れた恒星系をめざすというもので、この「ボイジャーズ」よりも少なくともスケールは大きかったですね。(え、未見だけど「妖星ゴラス」という邦画もあったの?)
 なお9位「ブリジット・ジョーンズの日記」は日本でもヒットした2001年のイギリスのラブコメの再上映。韓国題は「브리짓 존스의 일기」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(21)・・アップル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/26 ・・・・・・2,181・・・・・・・・・・4,454・・・・・・・・・・・33 ・・・・・・・85
2(再)・・(500)日のサマー・・・・・・・2010/1/21 ・・・・・・2,117・・・・・・・・295,111・・・・・・・・2,339 ・・・・・・・92
3(1)・・ミナリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/03 ・・・・・・1,512 ・・・・・1,129,212・・・・・・・10,179 ・・・・・・・46
4(7)・・学校に行く道(韓国)・・・・・・・・・・・5/05・・・・・・・1,081・・・・・・・・・16,519 ・・・・・・・・・127・・・・・・・・16
5(5)・・復活: その証拠(韓国) ・・2020/10/08 ・・・・・・・・807・・・・・・・・・47,191・・・・・・・・・・391・・・・・・・・13

 1位「アップル」が新登場です。ギリシャのドラマ。2020年の第33回東京国際映画祭での上映作で、クリストス・ニク監督の長編デビュー作ながら今年のアカデミー賞国際長編映画賞ギリシャ代表に選ばれた作品。舞台は原因不明の短期記憶喪失症が流行している世界。ある夜バスの中で居眠りしている間に記憶を失った男アリス(アリス・セルヴェタリス)が救急車で病院に搬送されます。身元を示す所持品は何もなく、唯一残った記憶は1口かじったリンゴの味だけ。数日経っても彼を訪ねる家族が現われなかったので無縁故患者に分類されたアリスに、病院では新しい経験で記憶を作り出す<人生学習>プログラムを提供します。そんなある日アリスは、自分のようにこのプログラムに参加しているアンナ(ソフィア・ゲオルゴヴァシリ)に出会います・・・。韓国題は「애플」です。作中、男はいつもリンゴを食べ続けています。それはなぜ? Filmarks等の映画サイトで「良かった!」とのレビュー多数。一般劇場公開希望!
 なお2位「(500)日のサマー」は2010年のアメリカのラブコメの再上映。日本でも同年1月韓国より12日早く公開されました。韓国題は「500일의 썸머」です。
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