ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [6月21日(金)~6月23日(日)]

2019-06-26 18:25:20 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸7月19日から一般劇場公開予定の韓国映画「工作 黒金星と呼ばれた男」を一足先に観てきました。あ、<黒金星>の読みは<ブラック・ヴィーナス>ですよ。(今まで<クロキンボシ>かと思ってた(^^;)。)
 実在の人物をモデルにしたドラマでなかなかおもしろかったです。2018年の大鐘賞で主演男優賞を受賞したファン・ジョンミンイ・ソンミンも好演してます。が、平成生まれの若い人たち(だけじゃない?)にはその時代(90年代から今世紀初頭頃)の北朝鮮と韓国の政治史についての予備知識が必要かも。北朝鮮関係では、1993年NPT(核拡散防止条約)脱退等の核開発をめぐる疑惑と緊張の高まり、金日成死去(1994)以前からの金正日の独裁、90年代後半の<苦難の行軍>と呼ばれる深刻な飢餓等々。韓国関係では97年の大統領選挙での金大中の勝利、2000年6月の平壌での南北首脳会談、そして金大中に続く進歩系の廬武鉉政権の成立等々。あ、韓国の選挙関係ではよく<北風効果>という言葉が出てきますが、興味がある方はクグってみてください。また日本ではほとんど知られていない本作品関係の2005年の史実というのもありました。はっきり書くとネタバレになる恐れもある(?)のでボンヤリと→関連記事のリンクだけ張っておきます。
 ※本作品の韓国公開は昨年の8月4日。その時の→過去記事でけっこう詳しく内容紹介を書きました。
 ついでに、この作品の公式サイトは→コチラ
 なお、この作品を観るにあたっての留意事項は、「史実とフィクションの境界がむずかしい」ということ。もう1点は、基本的に韓国の<進歩系>の側に立脚した作品ということです。

▸25日(火)は朝鮮戦争開戦69年に日。以前はこの時期に関連の国策映画(?)も公開されましたが、現在上映中の作品中にはそれらしいものは見当たらず。進歩系の政権ということがやはり大きいようです。

▸今日26日は、カンプルの漫画(ウェブトゥーン)の実写化作品「26年」の特別上映会がなかのZERO小ホールであると思っていましたが、昨日手帳に転記ミスをしていたことに気づきました。正しくは29日(土)18:30~21:50です。詳細は→コチラ。Netflixで観られるのですが、映画館での鑑賞にこだわる私ヌルボは観ていません。
 そんなわけで今晩の予定が空いたので、これから何を観るか・・・。話題の「主戦場」、実はまだ未見。シネマ・ジャック&ベティで上映中ですが、正直なところ「かったるそう」なのでパス。kino cinema 横浜みなとみらいに行って「旅のおわり世界のはじまり」でも観てくるかなっと。

▸観る映画の事前情報の1つとして「キネマ旬報」の星取表[コメント付き](→コチラ)は有用。今まで立ち読みで済ませてきた人はぜひ。過去データも見られます。

         ★★★ NAVERの人気順位(6月25日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) 痛いほど愛する(韓国)  9.71(140)
②(-) 存在のない子供たち[カペナウム]  9.59(2,803)
③(-) ゴーイング・バーティカル  9.51(172)
④(2) アラジン  9.48(15,899)
⑤(4) アベンジャーズ/エンドゲーム  9.39(67,054)
⑥(-) RBG 最強の85才  9.38(168)
⑦(6) ソウニの膝(韓国)  9.35(23)
⑧(5) 教会のお兄さん(韓国)  9.33(1,313)
⑨(-) 15ミニッツ・オブ・ウォー  9.30(10)
⑩(7) ポロロ劇場版 宝島大冒険  9.29(2,359)

 ③と⑨の2作品が新登場です。
 ③「ゴーイング・バーティカル」(仮)は、ロシアで昨2018年大ヒットしたスポーツドラマ。72年ミュンヘン五輪等で活躍したバスケットボールの人気選手セルゲイ・ベロフの自伝に基づいた作品です。
1970年ソ連のバスケットボールの男子国際チームのヘッド・コーチに就任したウラジミールは記者会見で72年ミュンヘン五輪でアメリカを打ち負かすと発言し、新しい技術でトレーニングを開始。1936年のベルリン大会以来無敗を誇るアメリカチームに挑みます。いよいよ本番のオリンピック。勝ち進んだソ連チームの決勝の相手はもちろんアメリカ。ソ連が序盤からリードしますが、終盤アメリカが追い上げて残り30秒の時点でソ連のリードはわずか1点。そして運命の残り3秒・・・。バスケットとかオリンピックに詳しくない人でも「ロシアで大ヒット」というだけで結末の見当はつきますね。しかし実は最後の3秒についてはとてもややこしいことになったのです。詳しくは→コチラの記事参照。なお、この作品ではこの試合のことだけではなく、個々の選手の生活とか民族事情とかいろんなことが描かれているようです。ロシア人だけでなく、ウクライナ・ジョージア・ラトビア・ウズベク等の多様な民族の選手たちで構成されていたとか。韓国題は「쓰리 세컨즈(Three Seconds[3秒])」。日本公開は未定のようです。
 ⑨「15ミニッツ・オブ・ウォー」(仮)は、史実に基づくフランスの戦争アクション&ドラマ。物語の舞台はジブチ、・・・ってどれだけ知られているでしょうか? 東アフリカの、紅海の南側の出口の小さな国で、対岸はイエメンです。時代は1976年。当時はフランスの最後の植民地で、独立運動が高まっていました。そんな中でフランス軍人の子供たちが乗ったスクールバスがソマリアの武装勢力に乗っ取られます。ジブチの即時独立を求める武装勢力との交渉は絶対ダメだとするフランス政府の方針ので、日没までに21人の子供たちを救い出さなければならない最精鋭特殊部隊は、複雑きわまりない政治紛争の中にあって、命を救うためにあえて命令不服従を選択し、息づまる15分の救出作戦に突入します・・・。韓国題は「퍼펙트 타겟(パーフェクト・ターゲット)」ですが、英題をそのまま仮題としました。日本公開は未定です。※ジブチは翌1977年独立。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 寄生虫[パラサイト](韓国)  9.06(16)
②(-) 幸福なラザロ  8.40(5)
③(-) トイ・ストーリー4  8.33(9)
④(2) アニエスによるヴァルダ  8.00(6)
⑤(3) アベンジャーズ/エンドゲーム  7.62(13)
⑥(4) キム君(韓国)  7.57(7)
⑦(5) サスペリア  7.40(5)
⑧(-) 存在のない子供たち[カペナウム]  7.33(9)
⑨(6) チェ 28歳の革命  7.25(4)
⑩(7) ノン・フィクション  7.17(6)

 ②と③の2作品が新登場です。
 ②「幸福なラザロ」は、2018年のカンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞したイタリアのドラマ。日本では4月19日から公開されています。ファンタジーっぽい話かと思ったら、「80年代に実際に起きた詐欺事件から着想した」とのこと。韓国題は「행복한 라짜로」です。観るつもりでいたのに近所での上映を見逃がし、今は東京に行かないと観られないとは、トホホ(泣)。
 ③「トイ・ストーリー4」については後述します。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績6月21日(金)~6月23日(日) ★★★
           9年ぶりのシリーズ新作「トイ・ストーリー4」が1位

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(71)・・トイ・ストーリー4・・・・・・・・・・・6/20 ・・・・・・・・・973,066・・・・・・1,115,627・・・・・・・・・9,884 ・・・・・・1,335
2(2)・・アラジン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/23 ・・・・・・・・・951,444・・・・・・6,799,679・・・・・・・・58,253 ・・・・・・1,226
3(16)・・Long Live the King・・・・・・・・・・・6/19・・・・・・・・・・456,091・・・・・・・680,867・・・・・・・・・5,910・・・・・・・・884
       :木浦の英雄(韓国)
4(2)・・寄生虫[パラサイト](韓国) ・・・・・5/30 ・・・・・・・・・373,062・・・・・・9,094,971・・・・・・・・77,941・・・・・・・・782
5(34)・・ジョン・ウィック:パラベラム・・6/26 ・・・・・・・・69,372 ・・・・・・・・73,141 ・・・・・・・・・・691・・・・・・・・361
6(3)・・メン・イン・ブラック ・・・・・・・・・・6/12・・・・・・・・・・55,271 ・・・・・・・816,388・・・・・・・・・7,193・・・・・・・・497
       :インターナショナル
7(4)・・天路歴程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/13 ・・・・・・・・・41,493 ・・・・・・・146,086・・・・・・・・・1,122・・・・・・・・235
8(新)・・チャイルド・プレイ・・・・・・・・・・・6/20 ・・・・・・・・・33,093 ・・・・・・・・46,546 ・・・・・・・・・・438・・・・・・・・452
9(6)・・となりのトトロ(日本)・・・・・2001/7/28 ・・・・・・・・・・5,534 ・・・・・・・155,441・・・・・・・・・1,275・・・・・・・・・63
10(8)・・ビリーブ 未来への大逆転・・・・6/13 ・・・・・・・・・・5,319 ・・・・・・・・31,379 ・・・・・・・・・・250・・・・・・・・・39
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は1・3・5・8位の4作品です。
 1位「トイ・ストーリー4」は、アメリカの人気アニメシリーズの9年ぶりの第4作。日本公開も7月12日と迫ってきて、→公式サイト
https://www.disney.co.jp/movie/toy4.html
も当然できているので説明は省略。ただ、フォーキーという新キャラが登場するのですが、この造りがソザツというかなんというか(笑)、ま、そこがミソのようなんですけどね。韓国題は「토이 스토리 4」です。
 3位「Long Live the King:木浦の英雄」は、韓国のドラマ&アクション。巨大組織のボスとしてはばかることなく生きているチャン・セチュル(キム・レウォン)は、反対する人を撤去させる要員として再開発反対デモの現場に行きます。ところが、そこで出会った腹の据わった弁護士カン・ソヒョン(ウォン・ジナ)の一針で彼女が願う「良い人」になろうと心を決めます。そしてある日、偶然バスの墜落事故で全力で市民を救出し、一躍木浦のの英雄として注目され、思いもよらない事件で国会議員に出馬することになります。だんだん市民の心をとらえてセチョルの立場が高まると、三選をねらう反対派の候補チェ・マンス(チェ・グィハ)はセチュルを目の敵にし、彼を阻止するためにセチュルのライバル組織のボス、チョ・グァンチュン(チン・ソンギュ)と手を握って陰謀を企むのですが・・・。原題は「롱 리브 더 킹: 목포 영웅」です。
 8位「ジョン・ウィック:パラベラム」は、キアヌ・リーヴスが最強の殺し屋を演じる人気アクションシリーズの第3作。1400万ドルの賞金首となり、世界中の殺し屋の銃口が彼に向かいます。国際暗殺者連盟の波紋措置が下された彼は、何の保護も受けられないまま危機感が高まる中、結局最後の戦いのためにソフィア(ハル・ベリー)を訪ねて行くのですが・・・。韓国題は「존 윅 3: 파라벨룸」です。
 8位「チャイルド・プレイ」は、1988年に始まるアメリカのホラーシリーズのリブート作。つまり「今作では高性能AI人形へと生まれ変わるなど、過去のシリーズ作品から現代版へと設定を一新させた」という点に注目!だそうです。日本では7月19日公開で、すでに諸情報が流されています。ふーん、<怖カワ>ねー・・・。韓国題は「사탄의 인형(サタンの人形)」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・天路歴程 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/13 ・・・・・・・・・41,493 ・・・・・・・146,086・・・・・・・・1,122・・・・・・・・・・235
2(2)・・となりのトトロ(日本) ・・・・・2001/7/28 ・・・・・・・・・・5,534 ・・・・・・・155,441・・・・・・・・1,275・・・・・・・・・・・63
3(4)・・ビリーブ 未来への大逆転 ・・・・・6/13 ・・・・・・・・・・5,319・・・・・・・・31,379・・・・・・・・・・250・・・・・・・・・・・39
4(28)・・ブック・クラブ ・・・・・・・・・・・・・・・6/20 ・・・・・・・・・・4,818・・・・・・・・・7,310・・・・・・・・・・・58・・・・・・・・・・・68
5(5)・・教会のお兄さん(韓国)・・・・・・・・・・5/16 ・・・・・・・・・・2,490 ・・・・・・・・88,274 ・・・・・・・・・716・・・・・・・・・・・26

 4位「ブック・クラブ」(仮)が新登場です。アメリカのコメディ。長年仕事に専念して来たキャリアウーマン仲間のダイアン(ダイアン・キートン)、ヴィヴィアン(ジェーン・フォンダ)、シャロン(キャンディス・バーゲン)、キャロル(メアリー・スティーンバージェン)の4人は月1回の読書会で文学史上の名作を次々と読み進めていきますが、「たまには趣向を変えてみよう」ということでイギリスのE・L・ジェイムズの小説「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」(ハヤカワ文庫所収)を読むことになります。ごく普通の人生を送ってきた彼女たちにとって、マミーポルノとして名高い同作は極めて刺激的でした。それに触発された4人は、単調な自分の人生を変えようと、新たな一歩を踏み出していくのでした・・・。韓国題は「북클럽」です。この女優陣の生年を確認すると、順に1946年・1937年・1946年・1953年か。ジェーン・フォンダは81歳になるんですねー。それでこの映画か、ハッハッハ。ちょっと観てみたい気もするけど、日本公開は未定か?
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2018年11月13~16日 ソウル旅行の記録 S氏の日記と、ヌルボの写真&補足 [その2]池錫永家址・校洞小学校・雲峴宮など

2019-06-24 23:48:30 | 韓国旅行の記録
 → 2018年11月13~16日 ソウル旅行の記録 S氏の日記と、ヌルボの写真&補足 [その1]トドク焼きを初めて食べる

 以下、紺色の部分が元のS氏の日記部分、黒字の部分が私ヌルボの補足等です。

◎11月14日(水)・前半

 疲れたせいか8時過ぎに目が醒める。隣のベッドのヌルボさんは死んだように静かに眠っていたがそのうち目が醒めたようでベットの中でパソコンをいじりだした。今日の行き先の情報でも仕入れているのだろう。
 今日は先ず西大門駅に行き独立門を見学。その後1時に私がバイト先で知り合ったSさんと新村駅で合流し市内を回った後7時ごろ自由行動ぼ予定。
 とりあえずは朝食から。ヌルボさんが、楽園市場ビルの地下に食堂があるのでそこに行って見ようと提案。人気のない階段を降りると先ず肉屋さんと米などを売っている店が目に入る。
 その奥に食堂が数軒並んでいる。広い居ぬきの倉庫のようなところに椅子とテーブルを並べただけの店だ。古い建物なので昭和の光景を思い出す。壁の両脇にそれぞれの店舗の厨房がありその前が通路。通路に挟まれた中央に椅子とテーブルが置いてある。どの店も数種類のメニューを店先に掲げている。どれも似たり寄ったりなのでとりあえず腰を掛ける。
 代表的なメニューはチャンチ麵。チャンチは宴の意味。1杯250円。それぞれ同じ物を注文。配達のためなのだろうか、席の隣の通路はバイクが往来している。暖かいにゅう麵の上に刻んだ油揚げ、金糸卵、葱等が乗っかった物が出てきた。塩加減はほど良く量も多い。それなりに満足できる朝食にありついた。
 一旦ホテルに戻り出発。
 天気は上々。ポプラ並木からはらはらと落ち葉。乾いた涼気と相俟って気持ちがいい。ヌルボさんの雨男の称号も返上だ。
 ソウルには至るところに功績のあった人を紹介する石碑がある。早速ヌルボさんが石碑を見つける。種痘法を普及させた人の住居があったところらしい。ヌルボさんが韓国語のチョンドゥを即座に種痘と判断してしまうのは流石だ。
 その前には校洞小学校がある。歴史と由緒があるらしい。ここでは明日行われる修能(スヌン)試験、日本でいういわゆるセンター試験のようなものの会場となっている。
 ここから安国駅へ行く途中に雲峴宮(ウニョングン)という王族の邸宅が公開されている。朝鮮王朝末期の国王、高宗、その父大院君が暮らした建物で多くの政争、政変、権謀術数が渦巻いた場所でもある。今では観光名所の一つとなり修学旅行生も訪れる静かな場所となっている。敷地は広くはないが、奥に入ると赤く色づいた柿が青空を背景にたわわに実っているのが印象的だ。


〇楽園市場ビルの地下の食堂と、チャンチ麵については→コチラの記事で書きました。写真あり。

〇「種痘法(종두법)を普及させた人」とは池錫永(チ・ソギョン.지석영)という人物です。
   
 楽園商街から安国駅方面に北上する三一大路(上左)の東側歩道脇に「池錫永家址」の小さな石碑がありました。(上右) 読んでみると、「種痘法普及と西洋医学導入、国文研究に大きな業績を残した池錫永(1855~1935)の家址」と刻まれていす。私ヌルボ、この碑を見た時には彼の名を知りませんでしたが、その後調べていろんなことがわかりました。
 ところが、わかったことを書き始めたらそれだけで分量が多くなり過ぎることに気づいたので、別記事を立てることにしました。要は、韓国では種痘法を始めた近代医学史上の偉人として、あるいは漢字の意味をハングルで解析した「字典釈要」刊行等国語学の面でもよく知られた人物ということです。

校洞(キョドン. 교동)初等学校の前は、これまでも何度か歩いたことはありますが、大体は夜酒に酔って通り過ぎるだけだったためかとくに注意を払ったことはありませんでした。
   
 この日は朝10時40分頃。4、5人の人たちが校門周辺の掃除をしていました(上左)が、児童たちの姿は見えず。校門脇に上の池錫永のものよりずっと大きな石碑がありました。「官立校洞小学校 この学校は1894年(高宗31年)9月18日開校した韓国最初の初等学校である」とあります。私ヌルボ、その時で<キョドン>といえば2012年暮れに初めて行った<キョドンジョンソンセン>というジョン(チヂミ)専門のチェーン店を知るだけでした。(→過去記事) その漢字もなんとなく<教洞>かなと思っていたのが、<校洞>が正しいことを知りました。※なぜか日本の韓国グルメサイト等にはなぜか<橋洞銭先生>などと非常に疑わしい表記が広まっています。<ジョン>も<銭>ではなく<煎>なのに。高麗時代にこの近くに郷校があったため郷校洞あるいは校洞と呼ばれるようになったということです。

 学校のセメント塀には、学校の長い歴史を説明するパネルがいくつも掲げられています。

   
 1894~2015年の略年表(上左はその最初の部分)。開校時は王族や貴族の子弟のみの学校だったそうです。上右は木造校舎を背にした1918年の卒業生たち。校名は「校洞公立普通学校」とあります。(※日本人が通う<小学校>に対し、朝鮮人の子供が通ったのが<普通学校>です。)

 
 上左は1920年代の校舎全景。煉瓦造のずいぶん立派な建物です。上右は、北側の出入り口。横断幕に「2019学年度大学修学能力試験 ソウル特別市教育庁第15地区第21試験場」とあります・・・が、アレッ!? その下の学校名が「서울경운학교(ソウルキョンウン(慶雲)学校)」となっているではないですか! 門の左の看板にもそう記されています。別棟のようですが、同じ敷地内で同じ校庭に面しているし・・・。後で調べたら2002年に開校した特別支援校(幼稚園~高校の児童・生徒対象)なのですね。
 ますます細かい話になりますが、この校洞初等学校(と慶雲学校)の所在地は現在は慶雲洞となっています。校洞は現在はなく、慶雲洞の南に隣接する楽園洞の一部になっています。
 2段上左の正門上の横断幕を見ると「ソウル特別市教育庁指定研究・モデル学校 「ソウル型小さな学校モデル校」運営」と記されています。
 ソウルの中心地の歴史ある学校ということで、かつては大勢の生徒が通った学校で、有名人も多数輩出してきました。韓国第4代大統領・尹潽善(ユン・ポソン)、映画にもなった「常緑樹」で知られる作家・沈薫(シム・フン)、「シバジ」等で有名な女優カン・スヨン等々。
 1963年には在学生数が5320人(!)にも及び、中学校入試があった当時京畿中学校(1971年廃校)をはじめ名門校に多数進学したといいます。ところがソウルもドーナツ化現象が進み、100周年の1994年には在学生数が600人以下にまで減少。そしてこの10年の新入生数をみると2011年には9人まで落ち込みました。となると当然廃校の話も出てくるところですが、ソウル市は2016年に市内の全校生徒が200人以下の初等学校の中から所在地や歴史的象徴性などを考慮して7校及び200人を超える斎洞初等学校(安国駅の北側)も含め8校を<小さな学校>として指定し、予算をつけてスクールバスのサポート等をしたり、地区住民でなくても学校の近くに職場がある親の子弟なら入学できるようにしたそうです。その成果か(?)2016年からは新入生が27→28→29人と若干増えてきています。
 ・・・ということで、慶雲学校も児童減で空いた校舎(それも本館)の活用を図ったということなのでしょう。

〇校洞初等学校の北が徳成女子大学校、そしてその北隣りが雲峴宮(운현궁.ウニョングン)です。
 昔の朝鮮時代の王宮、・・・といっても景福宮・徳寿宮・昌徳宮等に比べると全然知られていないのでは? それらに比べるとずっと狭いし、大きくて目を引くような建造物もないし・・・。(いいのは無料という点。) 実は私ヌルボも初めて知ったのは5年前にジュニア向け歴史小説「갑신년의 세 친구(甲申年の3人の友)」(→感想等の記事)を読んだ時でした。つまり甲申事変(1884)頃の大院君の私邸だった関係で・・・(以下略)。

   
 こぢんまりとした建物ですが、いろいろ資料が展示されています。

   
 人形がけっこうリアル。 塀越しに見た紅葉が色鮮やかで、とてもキレイでした。

 → 2018年11月13~16日 ソウル旅行の記録 S氏の日記と、ヌルボの写真&補足 [その3]独立門・モレネ市場・延世大など
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [6月14日(金)~6月16日(日)]

2019-06-19 14:56:26 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸シネマ・ジャック&ベティで13日(木)「天国でまた会おう」鑑賞。韓国では昨年4月公開で、日本はその10ヵ月遅れ。韓国での観客のレビュー等を参考に「これは観なくちゃ」と思っていた作品で、実際(ほぼ)期待通り。原作は「その女アレックス」等で知られるピエール・ルメートルのゴンクール賞受賞作。映画の後で読んでみると、ラストが違うとか、わりと重要な脇役の少女が原作にはない(?)とかの違いを発見。それはそれとして、観た人の(たぶん)ほとんどを満足させる娯楽作品だと思います。

▸15日(土)、「あつい壁」(1970)と「新・あつい壁」(2007)の上映会(at茅ヶ崎市役所分庁舎)があることを当日になって知り、観に行きました。制作年は離れていますが、どちらも中山節夫監督作品です。共通するテーマはハンセン病差別です。私ヌルボ、「新・あつい壁」は観たことがあります。1951年の菊池事件[藤本事件]を扱った作品です。その時はハンセン病よりも冤罪に対する関心から観に行きました。死刑反対の理由として「後で誤審が明らかになったら取り返しがつかない」ということも挙げられますが、この菊池事件(→ウィキペディア。→関連記事)はまさに殺人事件の真犯人であることが非常に疑わしいのに死刑にされてしまった代表例でしょう。被告の支援活動が高まっていた中での執行でした。冤罪の可能性が強い名張毒ぶどう酒事件(→ウィキペディア)については、再審請求が認められないまま奥西被告は2015年医療刑務所内で死亡しました。(関連のドキュメンタリー映画に今年公開された「眠る村」等があります。) あと、無実かもしれないのに死刑が執行されてしまった事例としては飯塚事件(→ウィキペディア)があります。まだ他にあるかも。日本人の過半数を占める死刑制度に賛成している皆さんは、自分がそんな不幸な当事者になる可能性があることも念頭において、「覚悟を持って」賛意を表明してほしいものです。
 その菊池事件で被告を早計とも言うべき死刑執行に追い込んだのが地域住民や裁判に関わった判事をはじめとする関係者のハンセン病者とその家族に対する強い差別意識でした。療養所内の特設法廷で行われた審理では裁判官・検察官・弁護人らは白い予防服とゴム長靴を着用し、ゴム手袋をはめた手で火箸を使って証拠物を扱ったそうです。(映画でその場面がある。) 政府がらい予防法を廃止してそれまでの隔離政策を廃したのが1996年。その何十年も前のこととはいえ、ひどいものです。
 「あつい壁」の方は今回初めて観ました。1953~55年の龍田寮事件(→ウィキペディア。劇中では吉田寮事件)を扱った作品で、これも舞台は同じく熊本です。私ヌルボ、この事件については知りませんでした。龍田寮とは、ハンセン病者の療養施設である菊池恵楓園で生活している親の子供(いわゆる未感染児童)のための施設です。その子供たちの小学校通学に対し、PTAや地域住民たちが強い反対運動を展開したという事件です。→コチラのブログ記事によると、ハンセン病者差別だけでなく、在日朝鮮人差別もあったとか・・・。
 映画ではあの「ベン・ハー」にも<レプラ>(←必ずしもハンセン病とは言えない?)という言葉が出てきますが、そんな遠い昔から近現代までの<黒歴史>の延長線上にある根の深い差別意識は、らい予防法の廃止や裁判所の隔離政策違憲判決、政府による謝罪・賠償を経ても完全になくなったとは言えません。2003年これもまた熊本県で起こった<ハンセン病元患者宿泊拒否事件>(→ウィキペディア)はそのことを物語っています。※この事件についての詳しく深い論考は→コチラ
 「あつい壁」「新・あつい壁」を観ると、患者だけでなく家族も就職等で多くの差別を受けたことがわかります。現在その国家賠償と謝罪を求める<ハンセン病家族訴訟>が進められ、6月28日に熊本地裁で判決が言い渡されるということで注目しています。

         ★★★ NAVERの人気順位(6月18日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) 痛いほど愛する(韓国)  9.71(139)
②(3) アラジン  9.49(13,439)
③(2) 僕のヒーローアカデミア THE MOVIE
       ~2人の英雄~(日本)  9.48(159)
④(4) アベンジャーズ/エンドゲーム  9.39(66,845)
⑤(5) 教会のお兄さん(韓国)  9.36(1,239)
⑥(7) ソウニの膝(韓国)  9.32(22)
⑦(6) ポロロ劇場版 宝島大冒険  9.29(2,339)
⑧(-) 昼顔(日本)  9.23(13)
⑨(8) ホテル・ムンバイ  9.17(857)
⑩(-) ボヒとノギャン(韓国)  9.14(69)

 ⑧「昼顔」が新登場です。2014年放送の話題のTVドラマの映画化作品で17年日本公開ですが、私ヌルボ、タイトル以外にほとんど知らなかったなー。不倫モノとうのも苦手ジャンルだしなー(笑)。韓国題は「평일 오후 3시의 연인(平日午後3時)」と、TVドラマの時のタイトルを援用。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 寄生虫[パラサイト](韓国)  9.06(16)
②(3) アニエスによるヴァルダ  8.00(6)
③(5) アベンジャーズ/エンドゲーム  7.62(13)
④(6) キム君(韓国)  7.57(7)
⑤(7) サスペリア  7.40(5)
⑥(-) チェ 28歳の革命  7.25(4)
⑦(8) ノン・フィクション  7.17(6)
⑧(9) 日日是好日(日本)  7.00(4)
⑨(-) ポロロ劇場版 宝島大冒険  7.00(3)
⑨(-) グッバイ・マイ・ラブNK:紅い青春(韓国)  7.00(3)
⑨(-) 怪怪怪怪物!  7.00(3)

 ⑥と⑨「グッバイ・マイ・ラブNK:紅い青春」、⑨「怪怪怪怪物!」が新登場です。
 ⑥「チェ 28歳の革命」は、チェ・ゲバラの半生を描いたスペイン・米・仏合作の伝奇映画「チェ」(2008)の第1部。日本では2009年に公開されています。韓国題は「체 게바라: 1부 아르헨티나(チェ・ゲバラ : 第1部アルゼンチン)」です。
 ⑨「グッバイ・マイ・ラブNK:紅い青春」は、釜山国際映画祭、ソウル独立映画祭、モントリオール世界映画祭等々で上映された韓国のドキュメンタリー。(<NK>が北朝鮮を指すことはふつうに知られているのかな?) 「目(雪?)の心:悲しみが私たちを連れて行く所」(2014)、「高麗アリラン:天山のディーバ」(2016)に続くキム・ソヨン監督の<亡命3部作>の最後の作品です。3部作の共通項は旧ソ連領内の朝鮮人です。前2作では、スターリンにより沿海州から中央アジア(現ウズベキスタン方面)に強制移住させられた朝鮮人つまり<高麗人>と呼ばれる人々の物語でした。第1作は韓国内で一番の高麗人集住地域の安山市のテッコル(땟골)マウルで<タシュケント>というレストランを営む高麗人夫婦の話から始まりました。今作は、朝鮮戦争の最中の1952年、モスクワの国立映画学校に留学した北朝鮮の国費留学生たちの物語。10人の留学生中の8人はスターリンの個人崇拝を批判する第20回ソ連共産党大会でのフルシチョフ演説に感銘を受け、北朝鮮の金日成独裁を批判する目を持つようになります。そして彼らがとった選択は北朝鮮国籍の放棄。つまり無国籍になることでした。共産主義の理想は持ち続けましたが、彼らの大半は祖国に帰らず生涯を終えたそうです。そんな彼らの数奇な人生をたどります・・・。原題は「굿바이 마이 러브NK: 붉은 청춘」です。個人的にはとても興味深い内容です。※日本語の関連記事は→コチラ
 ⑨「怪怪怪怪物!」は、台湾の青春学園ホラー。大ヒット作「あの頃、君を追いかけた」(2011)の原作者・監督ギデンズ・コー(九把刀)監督作品で、2017年の第30回東京国際映画祭(ワールド・フォーカス部門)で上映されました。リン・シューウェイはいつも級友たちにいじめられています。ある日、彼は学校で問題を起こしていじめっ子3人とともに奉仕活動を命じられます。彼らは独居老人の手伝いをするはずだったのですが、夜中に老人の家で2匹のモンスターに遭遇します。シューウェイたちは小さなモンスターを捕まえて独自の<調査>や<実験>を始めますが、やがてモンスターは彼らの手に負えなくなっていきます・・・。韓国題は「몬몬몬 몬스터(モンモンモン モンスター)」です。日本での一般劇場公開はありませんがネット配信(有料)があるようです。→予告編を見ると、オゾマシイ場面だけでなく、笑える要素もけっこうあるみたい。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績6月14日(金)~6月16日(日) ★★★
           「アラジン」が「寄生虫[パラサイト]」を抜き返して1位返り咲き

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(2)・・アラジン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/23 ・・・・・・・1,006,363・・・・・・5,325,810・・・・・・・・45,417 ・・・・・・1,409
2(1)・・寄生虫[パラサイト](韓国) ・・・・・5/30・・・・・・・・・688,692・・・・・・8,344,813・・・・・・・・71,571 ・・・・・・1,205
3(新)・・メン・イン・ブラック ・・・・・・・・・6/12 ・・・・・・・・441,800 ・・・・・・・638,047・・・・・・・・・5,690 ・・・・・・1,055
       :インターナショナル
4(新)・・天路歴程 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/13 ・・・・・・・・・56,710 ・・・・・・・・77,886 ・・・・・・・・・・603・・・・・・・・381
5(3)・・X-MEN:ダーク・フェニックス・・・6/05 ・・・・・・367,962 ・・・・・・・845,012・・・・・・・・・7,506・・・・・・・・443
6(4)・・となりのトトロ(日本)・・・・・2001/7/28 ・・・・・・・・・25,548 ・・・・・・・142,372・・・・・・・・・1,167・・・・・・・・295
7(新)・・人生の動かし方・・・・・・・・・・・・・・6/13 ・・・・・・・・・19,538 ・・・・・・・・30,244 ・・・・・・・・・・262・・・・・・・・188
8(新)・・ビリーブ 未来への大逆転・・・・6/13 ・・・・・・・・・11,149 ・・・・・・・・17,105 ・・・・・・・・・・139・・・・・・・・185
9(9)・・アベンジャーズ/エンドゲーム・・4/24 ・・・・・・・・・6,589・・・・・13,887,823・・・・・・・121,721・・・・・・・・・55
10(5)・・ロケットマン・・・・・・・・・・・・・・・・6/05 ・・・・・・・・・・6,137 ・・・・・・・・98,703 ・・・・・・・・・・851・・・・・・・・150
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は3・4・7・8位の4作品です。
 3位「メン・イン・ブラック:インターナショナル」は、日本でも2日遅れの6月14日公開。観客の評価は日韓ともイマイチ、かな?韓国題は「맨 인 블랙: 인터내셔널」です。
 4位「天路歴程」(仮)は、アメリカの冒険アニメ、というより宗教アニメ? 原作は17世紀後期のイギリスのジョン・バニヤンによる寓意物語。<破滅の町>に住んでいたクリスチャンという男がさまざまな困難を通り抜けて<天の都>にたどり着くまでの旅の記録で、それが理想的なキリスト者の姿へと近づいていく過程を表しているというもの。とくにアメリカへ移住したピューリタンへ与えた影響は非常に大きかったそうです。韓国題は「천로역정: 천국을 찾아서(天路歴程:天国を訪ねて)」です。こういう性格の作品は日本では公開はなさそう?
 7位「人生の動かし方」は、高評価を得たフランス映画「最強のふたり」(2011)』をリメイクしたアメリカ映画。韓国題は「업사이드(アップサイド)」です。日本では一般劇場公開はなく、4月19日からAmazonビデオで独占配信されています。
 8位「ビリーブ 未来への大逆転」は、日本ではすでに3月22日公開されています。韓国題は「세상을 바꾼 변호인(世界を変えた弁護人)」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(7)・・天路歴程 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/13・・・・・・・・・56,710 ・・・・・・・・77,886・・・・・・・・・・603・・・・・・・・・・381
2(1)・・となりのトトロ(日本) ・・・・・2001/7/28・・・・・・・・・63,094 ・・・・・・・142,372 ・・・・・・・・1,167・・・・・・・・・・295
3(新)・・人生の動かし方 ・・・・・・・・・・・・・・6/13・・・・・・・・・19,538 ・・・・・・・・30,244・・・・・・・・・・262・・・・・・・・・・188
4(新)・・ビリーブ 未来への大逆転 ・・・・6/13 ・・・・・・・・・11,149・・・・・・・・17,105・・・・・・・・・・139・・・・・・・・・・185
5(2)・・教会のお兄さん(韓国)・・・・・・・・・・5/16 ・・・・・・・・・・3,905 ・・・・・・・・83,424 ・・・・・・・・・680・・・・・・・・・・・39

 1位「天路歴程」、3位「人生の動かし方」、4位「ビリーブ 未来への大逆転」が新登場ですが、いずれについても上述しました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [6月7日(金)~6月9日(日)]

2019-06-11 23:57:22 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸当初の心づもりでは、7~9日には仁川のミリム劇場に行ってシネマ・ジャック&ベティとの共同企画というのを見てくるかな、ということだったのが諸般の事情で断念。しかし、今度訪韓した時にはぜひ行こうと思います。地図を見ると東仁川のすぐ近く。ということは、(懸案の)水道局山のタルトンネ博物館の近く。また→コチラの過去記事で紹介した韓国の有名な児童文学「ねこ口村のこどもたち」の舞台も歩いていける所だし・・・。
 今回の催しには、シネマ・ジャック&ベティのスタッフの皆さんが何人も行かれたようで、そのようすは→コチラのツイッターをご覧ください。

▸そのシネマ・ジャック&ベティで8日(土)「ザ・バニシング -消失-」鑑賞。最初は観る予定ではなかったのが、「今年の1番!」とか、「「死ぬまでに観たい映画1001本」に入っている」とかのコメントを読んで観ることにしました。「真相はいったい・・・」という一念が主人公をラストまで引っ張っていくわけで、いたってシンプルな構成。考えてみれば、観客もまた主人公共々引っ張られていく、つまりは一種の<入れ子>構造になっているような感じ。観る人によって感想・評価は分かれるかも。

▸続いて10日(月)観た「僕たちは希望という名の列車に乗った」は、感動的で、歴史の勉強にもなりました。ベルリンの壁建設以前の1956年に東ドイツの高校で起こった実話の映画化ということです。私ヌルボが言葉はかすかに憶えている(?)ハンガリー動乱がこのように報じられ、生徒たちに受けとめられていたのかとか、プレスリーの「ラヴ・ミー・テンダー」が流されていたとか、西側のラジオをこっそり聴いている男が弾いていたピアノ曲はハンガリーから亡命した作曲家バルトークの「ハンガリー農民の歌による即興曲」だったりというのも当然意味があるでしょう。当時の東ドイツ社会についていろんなことがわかる映画ですが、それよりも何よりも、一番のポイントは10代の彼らの友情と連帯の物語であるということ。それにしても大人たちのナサケナサが悲しく、恥ずかしい・・・って実際どうだったんだろ? ひるがえって、今の(&今に至る)北朝鮮のことをいろいろ考えてしまいます。金王朝が相互監視、情報統制の徹底等により作り上げたあの体制はかつての東ドイツをはるかに凌駕しているといってよさそうです。あーあ。

         ★★★ NAVERの人気順位(6月11日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(2) 痛いほど愛する(韓国)  9.71(139)
②(3) 僕のヒーローアカデミア THE MOVIE
       ~2人の英雄~(日本)  9.57(149)
③(7) アラジン  9.49(11,009)
④(-) アベンジャーズ/エンドゲーム  9.39(66,610)
⑤(8) 教会のお兄さん(韓国)  9.38(1,174)
⑥(-) ポロロ劇場版 宝島大冒険  9.29(2,331)
⑦(9) ソウニの膝(韓国)  9.29(21)
⑧(-) ホテル・ムンバイ  9.36(358)
⑨(-) 幼い依頼人(韓国)  9.17(830)
⑩(-) 黙ってピアノを弾いてくれ  9.17(12)

 ⑩「黙ってピアノを弾いてくれ」が新登場です。ポップスからヒップホップ、そしてクラシックに至るまでユニークな演奏(とパフォーマンス ?)で知られるカナダ生まれのピアニスト、チリー・ゴンザレスのドキュメンタリー。日本では昨年9月に公開されています。韓国題は「닥치고 피아노!」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 寄生虫[パラサイト](韓国)  9.06(16)
②(2) 顔たち、ところどころ  8.86(7)
③(4) アニエスによるヴァルダ  8.00(6)
④(5) ストライキ前夜(韓国)  7.71(7)
⑤(6) アベンジャーズ/エンドゲーム  7.62(13)
⑥(7) キム君(韓国)  7.57(7)
⑦(8) サスペリア  7.40(5)
⑧(10) ノン・フィクション  7.17(6)
⑨(-) 日日是好日(日本)  7.00(4)
⑩(-) ロージー  7.00(4)

 ⑩「ロージーが新登場です。アイルランドのドラマですが、舞台はイギリス。4人の子供を抱えたロージー・デイビス(サラ・グリーン)と夫のジョン・ポール(モー・ダンフォード)の一家が住家を追い出されたのは、家主がその借家を売ってしまったから。彼らはやむなく小さなマイカーに家財道具を積み込んでホテルを渡り歩く日々となってしまいます。新しい住まいは見つからないまま事態は悪化し、周囲からは白い目で見られたりもします。子供が友人の家やロージーの実家に泊まりたいと言っても自立意識が強いロージーは許しません。しかし、やがてほとんど極限の状況まで追いつめられてしまいます・・・。韓国題は「로지」です。日本公開は未定のようです。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績6月7日(金)~6月9日(日) ★★★
           「寄生虫[パラサイト]」、2週目で700万人突破

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・寄生虫[パラサイト](韓国)・・・・・5/30・・・・・・・・1,666,130・・・・・・7,021,417・・・・・・・・60,336 ・・・・・・1,578
2(2)・・アラジン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/23 ・・・・・・・1,096,421・・・・・・3,899,567・・・・・・・・32,936 ・・・・・・1,371
3(新)・・X-MEN:ダーク・フェニックス・・6/05 ・・・・・・367,962 ・・・・・・・737,075・・・・・・・・・6,604・・・・・・・・868
4(22)・・となりのトトロ(日本)・・・2001/7/28・・・・・・・・・・63,094 ・・・・・・・101,213・・・・・・・・・・・831・・・・・・・・435
5(新)・・ロケットマン・・・・・・・・・・・・・・・6/05・・・・・・・・・・36,363 ・・・・・・・・72,451 ・・・・・・・・・・631・・・・・・・・534
6(59)・・潜水艦総動員3:海底二万里・・6/05・・・・・・・・・・23,988 ・・・・・・・・44,189 ・・・・・・・・・・333・・・・・・・・330
7(4)・・悪人伝(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・5/15 ・・・・・・・・・・14,662・・・・・・3,346,655・・・・・・・・28,994・・・・・・・・128
8(3)・・ゴジラ キング・オブ・モンスターズ・・5/29・・・・13,700 ・・・・・・・352,962 ・・・・・・・・・3,035・・・・・・・・142
9(6)・・アベンジャーズ/エンドゲーム・・4/24・・・・・・・・13,129・・・・・13,875,340 ・・・・・・・121,613・・・・・・・・・59
10(5)・・0.0MHz(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・5/29 ・・・・・・・・・・・7,078 ・・・・・・・133,522 ・・・・・・・・・1,058・・・・・・・・・72
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は3・5・6位の3作品です。
 3位「X-MEN:ダーク・フェニックス」は、アメコミヒーロー映画の<X-MENシリーズ>の第7作。前作で大活躍したテレパシーの特殊能力をもつジーン・グレイ(ソフィー・ターナー)がダークサイドに陥り、悪と化した彼女とX-MENメンバーが壮絶なバトルを繰り広げます・・・。日本でも6月21日公開で、すでに諸情報が出ています。韓国題は「엑스맨: 다크 피닉스」です。
 5位「ロケットマン」は、グラミー賞を5度受賞した往年の人気アーティスト、エルトン・ジョン(タロン・エガートン)の半生を描いたアリカのドラマ。音楽性に溢れる歌で世界のファンを引きつけた彼は、ヒット曲の数々だけでなく舞台パフォーマンスやファッションでも注目されました。しかし、子供の頃から、自分の真価を必ずしも認めてくれなかった親のことや、友人の裏切り等々、舞台の裏に隠されたもう1人の自分と向き合うことも・・・。韓国題は「로켓맨」。日本公開は8月23日です。※詳細は→コチラの記事参照。
https://www.udiscovermusic.jp/news/rocketman-original-soundtrack
 6位「潜水艦総動員3:海底二万里」(仮)は、2008年にスタートした中国の子供向けアニメシリーズの新作。中国題の「潜艇総動員:海底両万里」を訳して仮題としましたが、韓国では昨年6月公開作の「빅샤크:매직체인지(ビッグシャーク:マジックチェンジ)」に続く2作目で、韓国題は「빅샤크2: 해저2만리(ビッグシャーク:海底二万里)」です。シャーク(=サメ)の画像が恐そうなので悪役かと思ったら、前作に続いて主役なんですね。物語の舞台は海の王国。ある日正体不明の海底モンスターが出没。貨物船を次々破壊して海の王国を恐怖に陥れます。勇敢な赤ちゃんサメのメイと仲間たちはモンスターを倒すために童話の中の「海底二万里」へ探検に出ることにします。 しかし、探検を開始する前にメイが海底モンスターに誘拐されてしまいます。お父さんサメのビッグシャークとチビッコ潜水艦オーリーベス、カワウソのボボ、そしてタツノオトシゴの仲間たちはメイを救うために深い海の底海底二万里へ、神秘的で爽快な冒険を始めます・・・。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(5)・・となりのトトロ(日本)・・・・・2001/7/28・・・・・・・・・63,094 ・・・・・・・101,213 ・・・・・・・・・・831 ・・・・・・・・435
2(1)・・教会のお兄さん(韓国) ・・・・・・・・・5/16・・・・・・・・・・3,991 ・・・・・・・・75,937 ・・・・・・・・・・623 ・・・・・・・・・42
3(3)・・ディリリとパリの時間旅行・・・・・5/29・・・・・・・・・・1,808 ・・・・・・・・・9,327 ・・・・・・・・・・・77 ・・・・・・・・・26
4(26)・・ハナレイ・ベイ(日本) ・・・・・・・・・6/06・・・・・・・・・・1,808 ・・・・・・・・・9,327 ・・・・・・・・・・・27 ・・・・・・・・・31
5(2)・・her/世界でひとつの彼女・・2014/5/22・・・・・・・・・・1,407 ・・・・・・・365,137・・・・・・・・・2,977 ・・・・・・・・・21

 4位の「ハナレイ・ベイ」が新登場です。が、私ヌルボは観ていません。2018年10月日本公開ですが、そんなに話題にもなっていなかったのでは? 村上春樹原作(「東京奇譚集」中の1篇)ということで、韓国のハルキファンが見込めるということ? 韓国題は「하나레이 베이」です。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2018年11月13~16日 ソウル旅行の記録 S氏の日記と、ヌルボの写真&補足 [その1]トドク焼きを初めて食べる

2019-06-10 14:43:14 | 韓国旅行の記録
 今年に入って、当ブログは週1度の韓国映画情報(&自身の鑑賞記録)だけになってしまいました。その間も、以前と同じように韓国・朝鮮関係の本を読んだり、イベント等に行ったり、また韓国旅行も2回行きました。つまり、ネタはいろいろあるどころか溜まる一方です。
 週5回はブログを更新していた頃のようにはいかないと思いますが、ボチボチ今日から復活を期して再スタートします!
 さし当たっては例の3・1独立運動記念式典を含む2月26日~3月5日のソウル旅行の記録を・・・と思ったものの、実は昨年11月のソウル旅行の記事も中途半端なままになっているのでそれから片づけなければ・・・。
 その旅行については、昨年12月に<無計画→結果オーライ! ソウル3泊4日の旅>と題して次の3本の記事をアップしました。

 → ①ホテルは鍾路3街至近。すぐ近くにあの楽園商街とか、いろいろ便利な立地
 → ②楽園商街の地下市場で激安の朝食(チャンチククス)を食べる
 → ③楽園商街の近くの店では2千ウォン(約200円)で朝食が食べられる

 ところが、これで当初の予定の2割程度といったところ。
 実は12月後半に、一緒に旅行したS氏が実に詳細な旅行記録をメールで送ってくれました。左横カテゴリー欄最下段のの筆者です。
 「これを利用しない手はない!」とイージーに考えて、ほとんどそのままコピペすることにしました。それに私ヌルボが補足説明等を加え、写真を入れるという方式で順次公開していく、という方針です。

 以下、紺色の部分が元のS氏の日記部分、黒字の部分が私ヌルボの補足等です。

◎11月13日(火)

 今日は前夜に少し降った雨で少し道が濡れていたがよい天気に恵まれた。
 14時成田発16時50分仁川着に乗るため、同行のヌルボさんと10時に東京駅で待ち合わせ。電車で戸塚を過ぎたころヌルボさんから横浜で乗車したとのラインがある。私より1本前の電車で東京に向かっているようだ。東京駅の成田行きバス乗り場で9時50分にヌルボさんと落ち合うことができた。何かあるといけないと思い、余裕を持ってのスケジュールを組んでいた。
 10時発のバスに乗車。車内は空席もあり、途中軽い渋滞があったものの、予定通り第1ターミナルに到着。時間があるので必要なものを買うことにした。ヌルボさんはまず薬局で目薬を購入、次にルーターを借りようかと思案していたが、向こうではWiFi環境が良いので必要ないと言うことになった。私はソウルの友人Kさんに頼まれた納豆を探すことにした。前日買ってはいたが、少し買い足そうとターミナル内のコンビニを3ヵ所探しても取り揃えは無いようだ。ヌルボ氏が土産物屋にあるかもしれないとアドバイスしてくれたが、国際線ターミナルには売っているところはなさそうだ。出発前の腹ごしらえにフードコートでラーメンを食べる。
 出発時間も迫ってきたので出国審査に向かう。自動ゲートを利用するため指紋登録(←初めて)を済ませ出国審査完了。ゲートに向かう途中セブンイレブンを見つけた。外国人観光客が意外に多くレジに並んでいる。店員がいたため、もしやと思いつつ「納豆はありますか?」と聞いてみたところ、なんと「ありますよ」との返事。棚の奥から最後の1個となっていた3箱入りのパックをゲット。まさか国際線の乗り口に売っているとは!と感動を覚えつつ2人で驚く。
 ヌルボさんもKさんにと、近くのみやげ物店でお菓子を購入していたが、外国人の爆買いには驚かされる。これだけの土産を機内のどこに持ち込むのだろうかと余分な心配をしてしまった。
 やっとレジを通過し搭乗ゲートに向かう。飛行機は満員の乗客を乗せて定刻通り出発し、日の落ちかけた頃仁川空港に到着。
 到着ゲートから入国審査まではけっこう距離がある。少し並んで入国審査を終え、荷物受け取りのターンテーブルに向かうと目の前に荷物がある。タイミングの良さに感心。ヌルボさんの荷物も受け取り完了したところ、韓国人の老夫婦が「手荷物の受け取り場所が分からない様で、どこで受けとればいいのか?」と韓国語で聞いてきた。チケットはあるかと聞き便名を確認。どうもニューヨークから来たようだ。ターンテーブルの場所を掲示表で確認し、そちらに行くよう伝えた。(←私ヌルボ、「日本人なので・・・」と逃げようとしたが、S氏は常に親切。)
 ソウル市内までは空港鉄道で行くことにしたが、案内所で聞いたところ次の直行の特急列車はしばらく待たなくてはならないため約1時間かかるとのことで、各駅停車で行くことにした。ちなみに特急は800円、各停は415円。地下鉄5号線の鍾路3街駅がホテル至近なので、ソウル駅までは行かず手前の忠正路駅で降りて5号線に乗り換え、ホテルのある仁寺洞に向かう。
 鍾路3街駅に到着し、ホテルに一番近い5番出口から地上に出る。何度も見慣れた楽園市場の大きな建物が目の前にある。ホテルは近いはずだが陽はどっぷり落ちていて、不覚にも方向感がつかめない。2人でしばらく街灯と店の灯りを頼りにガイドブックの地図で方角を確認したが思うように行かない。
 路地を入ったりしてヌルボさんが馴染みのある名画劇場の入口の位置から方角をつかみ、ホテルに到着。クラウンホテルといい、古い建物だがロケーションは良く、部屋はけっこう広い。ただしトイレはウオッシュレットではなく少々ガッカリ。
 今夜はKさんと夕食をとる約束をしていた。時間が迫ってきているので、休むまもなくKさんの店のある明洞の地下商街へ徒歩で向かう。地下鉄で乗り換えて市庁駅へ行くのと大して時間は変わらないのだ。明洞の中国大使館前でヌルボさんが両替をする。一番レートが良いという店は少し行列ができていた。隣の店は空いていて店頭の換金率表示は同じだったためそこで換金。1万円が10万ウオンにちょっと欠ける位で両替を済ます。
 8時15分頃Kさんの店に到着。待ちわびていたようで、急いで店じまいをして3人で食事に向かう。近所にあるKさんの馴染みのサムギョプサルの店に到着。
 文字通りサムギョプサルを注文。肉が出てくる前にメニューを見ていると、トドクという見慣れない料理名があった。これは何かとKさんに聞くとツルニンジン(蔓人参)という植物で、季節に収穫され、スライスした物を焼いて食べる。大変香ばしくて食感もよく、高級食材で天然ものは非常に高い。ここのは栽培したものだろうとのこと。せっかくなので話の種に一つ注文する。
 料理が出てくるまでヌルボさんがソウルを取り囲む城壁とその跡を少しずつ歩いていて前回は北大門に行って来た話をした。Kさんは「東、西、南に大門があるのは知っていたが、北に門があるとは知らなかった。おそらくソウルの多くの人も北大門の事は知らないはず」と言う。Kさんはどうしてそんなことまで知っているのかと驚嘆したようす。ここでも韓国の歴史と実情を必要以上に(笑)知っていることから「密偵」とあだ名されるヌルボさんの面目躍如。
 厚切りのサムギョプサルを焼いているとトドクがでてきた。一口大よりやや大きめにスライスしたツルニンジンの上にヤンニョムジャンを塗って赤くし、火に炙ったようなのもがA4サイズの木の箱に並べられている。さっそく食して見ると、しゃきしゃきした食感が心地よい。香りは特段感じなかったが、この季節の風物詩の一つなのだろう。
 Kさんは以前ほどに酒を飲まなくなっていた。酒で体調を崩す友人が増えてきたので酒量を減らし運動をして体調管理に気を付けているとのことだった。食後も運動を兼ねてかホテルまで20分程度の道のりを歩いて送ってくれた。
 ホテルに隣接するコンビニで飲み物とつまみを買い、部屋で明日の行動計画を練る。


〇それにしても、S氏の記憶力には舌を巻きます。私ヌルボ、自分に関することで忘れたどころか最初からアタマに入っていないことまでも書かれているとは! それも別にメモをとったりすることもなく・・・。
 ただ、サークル仲間の飲み会での話では、この件について「ヌルボさんが憶えていないのがおかしい。いつも自分の世界にこもっているから他の人の行動が目に入らないのだ」といった非難めいた(?)物言いが相次ぎました。うーむ、言われてみればそうかもしれん、といつもケンキョなヌルボは思ったわけでありました。

〇横浜から成田空港に行くにはJRで横浜→東京、そして東京駅八重洲口から高速バスという経路が安くて便利ということを、一昨年台湾に行った時にS氏から教わりました。※京成特急より20分くらい遅いが、乗り換え等がずっとラク。

〇納豆の機内持ち込みはできるのか? はい、できます。→コチラの記事参照。キムチができないのは、臭いのためではなく水気があるから。この記事には、機内持ち込みの留意事項や、日韓の納豆の味や値段の違い等についても書かれています。
 なお、KさんがS氏に納豆を頼むのは健康のため。ノンフィクションライターの菅野朋子さんの<韓国で日本の「納豆」がブームになった理由>という2年前の記事(→コチラ)によると、韓国の食品メーカーも2005年納豆の発売を開始して、市場規模は直近の10年間で「10倍」に拡大したそうです。ただ、日本と比べると値段は高めで2個入り1パックで日本円換算で約440円。(1パックの分量は多いようですが。) ※参考→1年前のあるブログ記事<納豆が恋しい!納豆ロス!韓国に納豆はある?値段は?>

〇おみやげについて。韓国人の知り合いと会う場合、手土産を持参する人はどれほどいますかねー? 私ヌルボの場合わりと持っていく方。主に和菓子。相手がオジサンの場合はとくに奥様お子様用に。夜遅く酔っ払ったお父さんが帰宅して・・・だけだったら愚痴や小言がなくてもいい顔されるワケがないでしょ? そこで相手方のご家族の和合(と日本文化の紹介)のために。

〇「馴染みのある名画劇場」とは、シルバー映画館(실버영화관)のこと。→公式サイト

〇「近所にあるKさんの馴染みのサムギョプサルの店」というのは北倉洞(북창동)のビル内のトバギ(또박이)という店。
   

トドク(더덕.ツルニンジン)というのは私ヌルボも初めて知りました。あとでウィキペディア等を見ると、韓国では代表的な山菜だそうで、根をキムチや揚げ物、和え物にし、若芽も食べる。野生品は少ないので栽培もするとのことです。日本ではあまり食べない。
 ※長野県などでは同じキキョウ科で代表的な山菜であるツリガネニンジンのことをトトキともいうのは「(トドクと)関係があるともいわれるが、確証はない」とのこと。
 トドク焼き(더덕구이)は上の料金表を見ると1万5千ウォンだったのですね。
 食べてみると、ゴボウでもなし、タケノコでもなし、「〇〇みたいな味」と言えそうな〇〇が思いつきません。硬くも軟らかくもなく、辛くも苦くも甘くもなし・・・。

 上の写真を見ても何だかわからないですよね。そこで、拾い集めた画像でトドク焼きのできるまでをごく簡単に説明します。
  
 この植物の根っ子を掘り出して → 葉っぱを取って → 棒で叩いて軟らかくしてからスライスして、ヤンニョムを塗って → 網焼きまたはフライパンで焼く。

 (以下続く)

 → 2018年11月13~16日 ソウル旅行の記録 S氏の日記と、ヌルボの写真&補足 [その2]池錫永家址・校洞小学校・雲峴宮など
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [5月31日(金)~6月2日(日)]

2019-06-05 17:52:01 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸私ヌルボ、ほとんどの映画は出演俳優と関係なくまず作品内容、そしてある程度監督で観る映画を決めています。しかし1日に観たブルク13で観た「さよならくちびる」は俳優で決めました。門脇麦小松菜奈です。その主演2人が演じるインディーズの女性デュオとマネージャーの青年(成田凌)の3人の解散前の全国ツアーの物語ですが、いろんな見方が可能な作品。三角関係、青春の成長物語、女性同士の友情(?)、音楽の力等々。人間関係と個々の内面が濃密である反面、描き方は(不親切なくらいに)淡々としていて、そのあたりで評価が分かれるかも・・・。小松菜奈は門脇麦の3学年下で23歳か。演技力の成長が感じられました。

▸5月31日発行の「週刊金曜日」(1234号)。四方田犬彦さんの連載「犬が王様を見て、何が悪い?」を興味深く読みました。<韓国映画のナショナリズム自己陶酔は、これでいいのか?>というタイトルで、今の韓国映画、とくに「金子文子と朴烈」を批判したものです。この一文は、4月5日発行の同誌(1227号)で次のように書いたことに対して説明を求める読者の声にこたえたものです。
 (タプコル公園で見た全斗煥の裁判を要求する集会で)「・・・一人の若い女性が、なんと「不逞鮮人」と大書したゼッケンをしていた。たぶん『金子文子と朴烈』という国策反日映画の真似をしての、軽いコスプレ感覚なのだろう。ちょっとわたしには付いていけない感覚だが、本人はニコニコしている。」
 ・・・と、とくに「週刊金曜日」の愛読者にしてみればおそらく「裏切られた感じ」の記事内容で、疑問や抗議も当然でしょう。
 で、1234号の記事を見ると、まず<クッポン映画>という言葉の紹介。「国」と「ヒロポン」の合成語で、「観客を過剰なナショナリズムへ誘い、陶酔感を体験させることを目的としたフィルムのことらしい」と説明しているのはまあよいとして、例として「バトル・オーシャン 海上決戦(鳴梁)」「鬼郷」「軍艦島」をあげているのはちょっと疑問。<クッポン映画>はふつう「ノーザン・リミット・ライン 南北海戦(延坪海戦)」「仁川上陸作戦」等、保守陣営側の立場の作品を指す言葉なので、「鬼郷」は入らないと思います。韓国サイトで確認すると「軍艦島」は「国際市場で逢いましょう」等と共にクッポン映画になってました。(「鬼郷」も史実に基づいているか非常に大きな疑問はあるが・・・。)
 そして問題の「金子文子と朴烈」については四方田さんは以下の点を批判しています。
  ①原題が「朴烈」だけで金子文子の名前はない。
  ②金子文子は「現代韓国のフェミニストが理想とする女性像が具現化されている。しかも彼女は根本のところで韓国人男性に付き従う。」
  ③時代考証がデタラメさはキリがない。
  ④「登場人物のほとんどは朝鮮人の善玉と日本人の悪玉に分けられているだけ。」
  ⑤「何よりも致命的なのは、テロリズムとは何かという真剣で今日的な問いかけが、まったく見当たらないことだ。」

 ・・・いやあ、四方田さんの本はこれまで映画関係以外にもいろいろ読んで勉強させていただきましたが、この記事については同感した部分は2割程度かも。上記②の「彼女は根本のところで韓国人男性に付き従う」というのは誤解だろうし、「朝鮮人の善玉と日本人の悪玉」というほど単純化されてもいないし、そもそも国家を否定するアナーキストが主人公のクッポン国策映画なんてありえないでしょう。
 また⑤についてはこの映画に限ったものでもありません。同じイ・ジュンイク監督の「空と風と星の詩人 尹東柱の生涯」についても「尹が(風評にすぎない)生体実験の犠牲になった」と主張していることを批判していますが、⑤と同様韓国の成立期からの教育やメディア等によって形成されてきた国民の<一般常識>の問題でしょう。
 まあ、一般論としては私ヌルボも<韓国のナショナリズム自己陶酔>は全然とは思いませんがね。
 もしかして、「週刊金曜日」誌上でさらに論議が続くかな?

         ★★★ NAVERの人気順位(6月4日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(2) オーバー・ゼア(韓国)  9.67(12)
②(3) 痛いほど愛する(韓国)  9.64(140)
③(4) 僕のヒーローアカデミア THE MOVIE
       ~2人の英雄~(日本)  9.62(134)
④(6) カペナウム  9.60(2,762)
⑤(7) 大人になれば(韓国)  9.59(145)
⑥(-) ボヒとノギャン(韓国)  9.50(46)
⑦(9) アラジン  9.48(7,581)
⑧(8) 教会のお兄さん(韓国)  9.44(1,034)
⑨(-) ソウニの膝(韓国)  9.44(18)
⑩(-) カウンターズ(韓国)  9.41(216)

 新登場の⑥⑨を含めて韓国映画が7作品になりました。
 ⑥「ボヒとノギャン」は、韓国のドラマ。なぜか母親に女の子のような名前をつけられた中学生ボヒ(アン・ジホ)は気の小さい少年です。一方同じ日の同じ時間に生まれた親友のノギャン(キム・ジュア)は怖いもの知らずの女の子。男は強くなければダメだという現実の中、ボヒは当然のように学校ではからかわれたりしています。ある日、ボヒはお母さんに彼氏ができたことを知り、同時に自分のお父さんが死んでいなかったことを知ることになります。お母さんに対する反発から、ノギョンとお父さんをお父さんを探しに行くことに決めたボヒでしたが、いとこのお姉さんやそのボーイフレンド、あるいはお父さんの友人等々、突然いろんな人々が押し寄せ始めて、お父さん探しは思ったほど簡単ではないことがわかります・・・。はたしてお父さんがこの世に存在するのか、私はどこから来たのだろうか? さらには自分が本当に欲していることは何なのか、といったことを考えることに。そんなボヒの成長の物語です。なお、主演のアン・ジホは本作の演技により第44回(2018)ソウル独立映画祭で独立スター賞を受賞しました。原題は「보희와 녹양」です。
 ⑨「ソウニの膝」は、韓国のドラマ。第43回(2017)ソウル独立映画祭長編部門特別招待作です。主人公は地方の高校バスケ部の女子ソウニ(パク・セウン)。バスケットボールの才能はありませんが、好きな心だけはいっぱい! ところが、そのバスケ部が部員不足で廃部の危機に。成績も良くないし、友人関係もあんまり・・・といった状況で、けっこう仲のいい友人ユジン(パク・アイン)と同級の男子ヨンシク(パク・ソンウ)が一緒に入部してきて、ソウニは夢に向かって再スタートを開始するのですが・・・。と、スポーツ成長ドラマなのですが、ポイントは、スポーツ少女の話でもスポコン物ではなく、「実力不足でもも、応援してくれる人かいなくても屈せずに好きな気持ちだけで走り抜ける」というソウンの主体的な姿が見どころ」ということ。原題は「소은이의 무릎」です。

     【記者・評論家による順位】

①(-) 寄生虫[パラサイト](韓国)  9.06(16)
②(1) 顔たち、ところどころ  8.86(7)
③(2) 万引き家族(日本)  8.13(8)
④(-) アニエスによるヴァルダ  8.00(6)
⑤(4) ストライキ前夜(韓国)  7.71(7)
⑥(6) アベンジャーズ/エンドゲーム  7.62(13)
⑦(7) キム君(韓国)  7.57(7)
⑧(8) サスペリア  7.40(5)
⑨(10) カペナウム  7.33(9)
⑩(-) ノン・フィクション  7.17(6)

 ①④の2作品が新登場です。
 ①「寄生虫[パラサイト]」についてはは後述します。
 ④「アニエスによるヴァルダ」(仮)が新登場です。3月29日アニエス・ヴァルダ監督が癌のため90歳で亡くなりました。2月のベルリン映画祭に際し、ヴァルダ監督は新作ドキュメンタリーを携えて出席したとのことです。その作品がまさにこれ! 過去65年間の彼女の作品を通じて、感動を共にした観客に愛と喜びを伝えます・・・。韓国題は「아녜스가 말하는 바르다」です。日本公開は、あるとは思いますが・・・。私ヌルボ、ヴァルダ監督作品は多く観てきたわけではありませんが、とくに強く印象に残っているのは日本初公開の時期徳島で観た「幸福」と、昨年観た「顔たち、ところどころ」です。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績5月31日(金)~6月2日(日) ★★★
           タイムリーなパルムドール受賞 「寄生虫[パラサイト]」土・日は1日の観客約100万

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・寄生虫[パラサイト](韓国) ・・・5/30 ・・・・・・・・2,788,961 ・・・・・3,366,916・・・・・・・・29,185 ・・・・・・1,947
2(1)・・アラジン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/23 ・・・・・・・・・737,059 ・・・・・2,150,034・・・・・・・・18,017・・・・・・・・994
3(22)・・ゴジラ キング・オブ・モンスターズ・・5/29・・181,135・・・・・・・301,252・・・・・・・・・2,596・・・・・・・・620
4(2)・・悪人伝(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・5/15 ・・・・・・・・・159,427・・・・・・3,280,877・・・・・・・・28,445・・・・・・・・620
5(新)・・0.0MHz(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・5/29 ・・・・・・・・・・62,658 ・・・・・・・107,081 ・・・・・・・・・・846・・・・・・・・409
6(4)・・アベンジャーズ/エンドゲーム・・4/24・・・・・・・・33,239・・・・・13,843,987・・・・・・・121,348・・・・・・・・173
7(3)・・ガールコップス(韓国)・・・・・・・・5/09 ・・・・・・・・・・11,864・・・・・・1,618,621・・・・・・・・13,743・・・・・・・・213
8(新)・・ピーター・パン ・・・・・・・・・・・・・5/30 ・・・・・・・・・・・9,274 ・・・・・・・・・9,582 ・・・・・・・・・・・72・・・・・・・・129
       ネバーブックを求めて
9(9)・・教会のお兄さん(韓国)・・・・・・・・5/16 ・・・・・・・・・・・7,516 ・・・・・・・・65,399 ・・・・・・・・・・541・・・・・・・・・77
10(5)・・幼い依頼人(韓国)・・・・・・・・・・・5/22 ・・・・・・・・・・・7,071 ・・・・・・・194,186・・・・・・・・・1,605・・・・・・・・172
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は1・3・5・8位の4作品です。
 1位「寄生虫{パラサイト}」は、ポン・ジュノ監督の話題の新作ですが、同時代的人間ドラマであるとともに、コメディ、犯罪ドラマ等々の要素もあります。基本構図は対照的な2家族。ギテク(ソン・ガンホ)の家族は全員が無職で、明日の生活もままならない状態。料金未納で家族全員の携帯電話が切られたりもしています。住んでいる所は低家賃の代表というべき半地下。それでも家族仲良く暮らしています。もう1つの家族は、グローバルIT企業を経営しているパク社長(イ・ソンギュン)の一家。コチラは丘の上にある有名な建築家が建てたという邸宅に住まいしています。
 ある日、ギテクの長男のギウ(チェ・ウシク)が名門大学生の友人の口利きで久しぶりに高収入の家庭教師の仕事が入って来ます。その先がパク社長の家でした。家族皆の期待の中、ギウがパク社長邸に着くと、若くて美しい奥様ヨンギョ(チョ・ヨジョン)が迎えてくれました。しかし、こうして始まった2家族の出会いの後に、収拾のつかない事件が待っていたのです・・・。<共生>を望んでいたのにうまくいかず、<寄生>の境遇に追い込まれた人々。そんな現代の格差社会に焦点をあてた作品です。韓国題は「기생충」です。
 3位「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」は、もちろん日本でも5月31日から公開されています。韓国題は「고질라: 킹 오브 몬스터」です。私ヌルボ、キングギドラにとくに思い入れがないのは、「ゴジラ」(1954)に続く「空の大怪獣ラドン」(1956)、「大怪獣バラン」(1958)あたりは小学生の頃観たものの、モスラやキングギドラの登場は中学生になってからだったので観てないという事情によるものです。
 5位「0.0MHz」は、韓国のホラー。<0.0MHz>は超常現象の謎を分析するサークル。そのメンバーたち男女5人が霊を呼ぶ周波数を証明するためにある所で見つけた廃屋で実験を始めます。胸の真ん中に棒針を差し込んだ人形を金だらいに入れて水を張ります。他の領域帯の周波数を持った存在が接近するとラジオノイズが変化を起こすという仕掛けです。そして塩を振って霊が怨から出られないようにした後、霊を呼び出す呪文を唱えます。「ここで死んだ人は出てきてお掛けください・・・」。それが恐怖の始まりでした・・・。原題はもちろんそのまま「0.0MHz」です。
 8位「ピーター・パン ネバーブックを求めて」(仮)は、アイルランドのアニメ。夏至の日はネバーランドで1日だけのお祭りが開かれます。ところが、楽しく過ごそうとしていたピーターパンとその友人たちの前に永遠のライバル、フック船長が登場します。ネバーランドの知られていない危険な秘密が書かれた魔法の本ネバーブックを手に入れたフック船長は、ピーター・パンとウェンディ一たちを危険な状況に追い込み始めます。はたしてピーターパンは、大きな危険にさらされたネバーランドを救うことができるでしょうか・・・? 韓国題は「피터팬: 후크 선장과 결투의 날(ピーターパン:フック船長と決闘の日)」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・教会のお兄さん(韓国) ・・・・・・・・・5/16・・・・・・・・・・7,516 ・・・・・・・・65,399 ・・・・・・・・・・541 ・・・・・・・・・77
2(新)・・her/世界でひとつの彼女・・2014/5/22・・・・・・・・・3,165 ・・・・・・・361,619・・・・・・・・・2,945 ・・・・・・・・・59
3(9)・・ディリリとパリの時間旅行・・・・・5/29・・・・・・・・・・2,358 ・・・・・・・・・4,641 ・・・・・・・・・・・38 ・・・・・・・・・36
4(新)・・となりのトトロ(日本)・・・・2001/7/28・・・・・・・・・・1,140 ・・・・・・・・・1,743 ・・・・・・・・・・・17 ・・・・・・・・・・4
5(2)・・サスペリア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/16 ・・・・・・・・・・・793 ・・・・・・・・30,890・・・・・・・・・・・283 ・・・・・・・・・19

 2・3・4位の3作品が新登場です。
 2位「her/世界でひとつの彼女」は、スパイク・ジョーンズ監督による未来物ラブ・ストーリーの再上映。韓国題は「그녀」です。
 3位「ディリリとパリの時間旅行」は、「夜のとばりの物語」等で知られるフランスのミッシェル・オスロ監督によるアニメ。物語の舞台は19世紀末から20世紀初頭、新たな芸術や科学技術が花開いた<ベル・エポック>と呼ばれた頃のパリ。そこで少女が狙われる誘拐事件が発生します。主人公のディリリはニューカレドニアからやってきた女の子。彼女はパリで出会った最初の友人オレルとともに、この誘拐事件の謎を解いていきます。エッフェル塔など美しいパリの景物を背景に、ディリリたちはキュリー夫人やパスツール、ピカソ、マティス、モネ、ロートレック、プルースト、サラ・ベルナール等の協力を得て事件解決に取り組みます・・・。この作品、その当時の文化の華やかな面ばかりでなく、影の部分、とくに女性にとって受難の時代であったことに関心を向けている点に注目。韓国題は「파리의 딜릴리(パリのディリリ)」。日本では8月下旬から全国公開されます。あ、もう→公式サイトができてますよ。近所のシネマ・ジャック&ベティでも上映されるゾ、これは観に行かなくっちゃ。
 4位「となりのトトロ」は、他の宮崎駿監督作品とともに韓国でも根強い人気。韓国題は「이웃집 토토로」です。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする