ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国内の映画 週末の興行成績 [2月21日(金)~2月23日(日)]と、人気順位 ►「彼らは生きていた」と「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」、どちらも★5つ!

2020-02-25 15:03:39 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸先週の記事で書いた「1917 命をかけた伝令」に続いて、一昨日・昨日と続けて観た「彼らは生きていた」「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」も、私ヌルボとしては★5つです。
 「彼らは生きていた」は、イギリスの帝国戦争博物館に所蔵されていた大量の第1次大戦の実写記録映像を編集したドキュメンタリー。パンフによると、今の映像は毎秒24フレームだそうですが昔はほぼ13~16フレームとのことで、そのまま映写すると動きが速く、またギクシャクして滑稽な印象さえ受けてしまいます。それを時間をかけて自然な速さに調整し、さらに歴史を考証しつつ着色し、人の声ばかりでなく馬のいななき等々の物音も入れて、違和感のないように仕上げたそうです。その結果、100年前の兵士たちや戦場のようすが現代のようなリアリティをもってよみがえったというわけです。99分の上映時間の最初の約30分は画質の粗いモノクロのスチール写真で、それに退役軍人のインタビュー音声が次々に入ります。英語が聴き取れないフツーの日本人だと字幕と画面と両方観るのはどちらに重点を置くかむずかしいところです。その上私ヌルボの場合はノートにメモを取りながらなもので・・・(笑)。
 そして兵士たちが船で34キロ、フランスのカレー港に着くと砲撃で折れた樹が目立つ荒涼とした戦場が彼らを待っています。ここからフルスクリーンの鮮明なカラー映像に替わります。
 多くの兵士が、殺し殺され、ここかしこに戦死者の遺体が散乱し・・・。それらももちろん着色されていて、正視に耐えられないほどです。戦地に跳梁跋扈するネズミの姿も捉えられています。そんな中、戦況が小康状態の時には仲間同士談笑しながら飲み食いしたり、屋外で横に並んで排便したり、シラミを火にさして退治したり等々。ドイツ兵捕虜たちの時計はまき上げるのが通例だったとはいえ、彼らとの人間的な交流もあり「彼らもまた命令に従っただけだ」と認識します。
 このドキュメンタリーの意義は、こうしたリアルな映像とともに、数多くの元兵士たちの証言にあります。「地獄のように悲惨だった」「ドイツ人を殺さなければならない、とすり込まれていた」という一方で「兵役は楽しかった」「同じ状況ならまた行く」「人生で一番輝いていた時期」という非常に肯定的な感想もむしろ多いようです。また徴兵制ではなくても男たちが続々と兵士に志願したようすも。資格の規定は19~35歳なのに15歳くらいの少年でも年齢をごまかしたり、軍の側もそれを知りつつ受け入れたりとか。ずいぶん気軽に志願したものです。反戦的言辞ばかりでない点がむしろリアルさを感じます。なんとか生きて帰ったものの国に戻ったら就職事情の悪い中で差別されたり、「汚いもののように扱われ、失業して生きていけないという現実まで証言は及んでいます。
 このドキュメンタリーの映像を観て、「1917 命をかけた伝令」で描かれた戦場の光景がやはりずいぶんリアルなものだったことを再確認しました。ということで、コチラの作品もぜひ観てみてほしいと思います。

「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」は、前作をかなり忘れてしまっていた分、新鮮な気持ちで観ました。2016年の前作は、同年の個人的ベスト10(→コチラ)では日本映画トップの第3位に入れました。ただし、「ずいぶん迷った末」です。その理由をそのままコピペします。
 ヌルボとしては感想を求められてもなかなか言葉が出てきません。それはたぶん「日本人というワクを超えてどれくらい普遍性を持ち得るか?(どれくらい理解されるか?)」ということ等がよくわからないということもあるし、(うーむ、むずかしいな) 庶民を戦争の被害者とだけ描くのでなく、では何らかの責任があるのか、とか・・・、つまるところ戦争が台風や地震のような自然現象ではないとしたらなぜ起こるのかとか、いろんなことを考え始めると何も語れなくなるということ。あるいは、(昨年の「この国の空」のように)戦時にも「変わらぬ日常生活があった」にしても、その中で「異常」「非常」がどのように認識されていたか(orいなかったか)ということは、まさに現在にも通じる問題だと思うのですが、この映画を観た観客ははたして自分自身の「戦争観」と照らし合わせて「ナットクした」のか、それとも新しい認識を得たのか、そこらへんがよくわからないのです。(うーむ、やっぱりむずかしいな。)
 ・・・今たとえば、「戦争中も庶民には変わらぬ日常生活があった」といったような感想ははっきり「それは違うゾ!」と言えます。食糧等々統制下に置かれて不自由な毎日。そして何よりも家族(あるいは自分)が戦地に送られ、<敵>という人間を殺したり自分が死んだり・・・。それは平和時の日常とあまりにも違うではないですか。それを大多数の人々は<そういうもの>として受け入れたのです。要はそのことをどうふり返るか?ということです。
 九段下の昭和館は1999年の開館当時展示内容等をめぐって議論のあった施設ですが、その後2005年に初めて見学した時の感想は「戦争を台風などの天災のように扱っている」というものでした。つまり「悲惨な戦争がなぜ起こったか? 自分たちがどう関わったのか?」を考えさせるものになっていないということ。「台風があろうと地震があろうと、そして戦争があっても庶民はそれでもたくましく生きていく」って??
 一方、<NAVER映画>で「この世界の片隅に」に対する韓国ネチズンの寸評を見ると評価は人によって大きく分かれています。「これは決して右翼映画じゃない!」というコメントも多いものの、「いつまで経っても被害者コスプレだな」とか。専門家3人の評点は7・6・5ですが、5点の人は「多数が純真だからといって覆えるような歴史ではない」と・・・。では反戦の闘士や脱走兵等を登場させればいいのか?と反問したくなります。当時は庶民の生活も思想も戦時体制にからめとられていたわけで、そんな中であるネチズンのように「軍港の戦艦の大砲がどこに向かっていたのか考えられないのか!?」とか「(すずが)最後の一人まで戦うんじゃなかったのか?と泣くとは呆れる」というのは今のモノサシでしか見てない論外としか言えない感想です。
 ここで思い出したのは渡辺白泉(1913~69)の「戦争が廊下の奥に立つてゐた」(1939年)という有名な句。本当に戦争を起こらないように、いや起こさないようにするためには、そんな庶民の日常生活から見つめなおさなければならないのでは? そういう視点がこの「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」にあるかどうかが評価のポイントになりますが、私ヌルボは今回「ある」と判断しました。

▸シネマ・ジャック&ベティでこれから観る予定の映画のメモ。「つつんで、ひらいて」「アニエスによるヴァルダ」は目下上映されてます。「淪落の人」「娘は戦場で生まれた」「プリズン・サークル」「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」「ブレッドウィナー」「はちどり」はこれから。仁川のミリム劇場との提携企画については→コチラ参照。3月に「大観覧車」「ひと夏のファンタジア」が上映されます。
 横浜シネマリンも上映中のアニメ「音楽」は観なくちゃ。「陸軍前橋飛行場 私たちの村も戦場だった」は3月14日からか。

         ★★★ NAVERの人気順位(2月25日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) モンマルトルのパパ(韓国)  9.64(100)
②(2) 泣くな、トンズ2:シュクラン ババ(韓国)  9.60(145)
③(3) フォードvsフェラーリ  9.51(7,791)
④(新) 映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!  9.45(184)
⑤(5) 2人のローマ教皇  9.35(556)
⑥(8) 家族を想う時  9.29(389)
⑦(4) 劇場版 ミニ特攻隊: 恐竜王 ディノ(韓国)  9.26(161)
⑧(7) ジョジョ・ラビット  9.22(1,001)
⑨(9) 娘は戦場で生まれた  9.19(149)
⑩(10) 梨泰院[イテウォン](韓国)  9.16(73)

 ④「映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!」が新登場です。日本では、すでに12月13日公開されています。韓国題は「숀더쉽 더 무비: 꼬마 외계인 룰라!」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 燃え立つ若い女性の肖像  9.22(9)
②(2) アイリッシュマン  9.11(9)
③(3) パラサイト 半地下の家族[寄生虫](韓国)  9.06(16)
④(4) 小さな光(韓国)   8.67(3)
⑤(5) マリッジ・ストーリー  8.50(2)
⑥(6) はちどり(韓国)  8.38(13)
⑦(7) ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語  8.00(10)
⑧(8) ペイン・アンド・グローリー  8.00(7)
⑨(9) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド  7.90(10)
⑩(新) 1917 命をかけた伝令  7.67(9)

 ⑩「1917 命をかけた伝令」が新登場です。日本でも、すでに2月14日公開されています。韓国題は「1914」です。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績2月21日(金)~2月23日(日) ★★★
           曽根圭介原作の「藁にもすがる獣たち」が初登場で1位に

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(新)・・藁にもすがる獣たち(韓国)・・・2/19 ・・・・・・・・・223,300・・・・・・・369,771 ・・・・・・・・3,239 ・・・・・・・991
2(68)・・1917 命をかけた伝令・・・・・・・・2/19 ・・・・・・・・・170,307・・・・・・・282,777 ・・・・・・・・2,628 ・・・・・・・884
3(1)・・正直な候補(韓国)・・・・・・・・・・・・2/12 ・・・・・・・・・142,002 ・・・・・1,347,598 ・・・・・・・・7,723 ・・・・・・・962
4(2)・・ストーリー・オブ・マイライフ・・2/12・・・・・・・・・・79,646・・・・・・・708,736 ・・・・・・・・5,991 ・・・・・・・723
       わたしの若草物語
5(3)・・クローゼット(韓国)・・・・・・・・・・2/05 ・・・・・・・・・・26,929 ・・・・・1,250,222 ・・・・・・・10,805 ・・・・・・・450
6(4)・・パラサイト 半地下の家族(韓国)・・2009/5/30 ・・・13,298 ・・・・10,277,249 ・・・・・・・87,180 ・・・・・・・145
7(新)・・ジェクシー ・・・・・・・・・・・・・・・・2/19 ・・・・・・・・・・・8,306・・・・・・・・21,718・・・・・・・・・・175 ・・・・・・・182
8(5)・・ソニック・ザ・ムービー ・・・・・・・2/12 ・・・・・・・・・・・6,690・・・・・・・113,135・・・・・・・・・・888 ・・・・・・・248
9(8)・・ジョジョ・ラビット ・・・・・・・・・・2/05 ・・・・・・・・・・・6,493・・・・・・・・98,007・・・・・・・・・・843 ・・・・・・・137
10(新)・・映画 ひつじのショーン・・・・・2/19 ・・・・・・・・・・・3,777・・・・・・・・・9,201・・・・・・・・・・・71 ・・・・・・・244
       UFO フィーバー!
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 1・2・7・10位の4作品が新登場です。
 1位「藁にもすがる獣たち」は、曽根圭介の同名小説を映画化した韓国の犯罪&スリラー。サウナの客が残していったバッグには大金が入っていました。持ち主は現れないまま。すべてのことはそのバッグと共に始まります。金に困り、金に憑かれた人々の姿をオムニバス形式で描いた作品です。姿をくらました恋人のために私債の負債に苦しみ、なんとか打開を企てるテヨン(チョン・ウソン)、アルバイトで家族の生計を維持しながら閉めた理髪店を再開しようと考えるする初老のチュンマン(ペ・ソンウ)、過去を消して新しい人生を生きるために、他人のことを貪ろうするヨニ(チョン・ドヨン)、高利貸しのパク社長(チョン・マンシク)、借金のために家庭が崩壊したミラン(シン・ヒョンビン)、不法滞在者のジンテ(チョン・ガラム)、家族の生計が第一のヨンソン(ジンギョン)、記憶を失ったスンジャ(ユン・ヨジョン)まで、崖っぷちに追い込まれた彼らの前に現れた大金入りのバッグ。切迫した状況の中、お互いだましだまされつつ、それを最後のチャンスと信じて追いかける彼らに、思いもよらぬことが起こります・・・。原題は「지푸라기라도 잡고 싶은 짐승들」です。
 2位「1917 命をかけた伝令」は、上述のように日本でも5日早く公開されています。
 7位「ジェクシー」は、アメリカのコメディ。ポップ・カルチャー関係の記事を書いて生計を立てていフィル(アダム・ディヴァイン)は起床アラームからシャワー中のBGM、出勤の際にはナビゲーション、仕事後には配達アプリとYouTube、就寝前のSNSまで、手からまったくスマホを離せないスマホ漬けの日々を送っていて、恋人どころか友人も全然いません。ところがある日、彼は<親友>だったスマホが壊れたので新しいスマホを購入します。それにはジェクシーという人工知能が搭載されていて、フィルはその指示に従って生活を改善していきます。その結果フィルはスマホ依存から脱却し、恋人を作る意欲も湧くようになりますが、ここで別の問題が新たに発生します。なんとジェクシーは、フィルに構ってもらえないことに不満を抱き始めて異常な言動を連発するようになったのです・・・。韓国題は「하이, 젝시」。日本公開は年内のようです。
 10位「映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!」は、上述のように日本でもすでに公開されています。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(3)・・ネヴァー・ルック・アウェイ ・・・・・・2/20・・・・・・・・・1,987 ・・・・・・・・・・5,748 ・・・・・・・・・・42 ・・・・・・・・・47
2(1)・・燃え立つ若い女性の肖像 ・・・・・・・・1/16・・・・・・・・・1,302 ・・・・・・・・139,632・・・・・・・・1,171 ・・・・・・・・・29
3(新)・・家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています(日本)・・2/20・・463・・1,777・・・・・・・・・・15 ・・・・・・・・・33
4(2)・・卒業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1971/6/19・・・・・・・・・・・325・・・・・・・・・・5,428・・・・・・・・・・・39 ・・・・・・・・・18
5(11)・・祈る男(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/20・・・・・・・・・・・299・・・・・・・・・・1,250・・・・・・・・・・・10 ・・・・・・・・・31

 3・5位の2作品が新登場です。
 3位「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています」は、2018年6月公開されたのですが、私ヌルボは未見なのでコメントのしようがありません。李闘士男監督は在日3世ですが今は日本国籍とのことです。韓国題は「집에 돌아오면, 언제나 아내가 죽은 척을 하고있다」です。
 5位「祈る男」は、韓国のドラマ&犯罪。厳しい経済難の中で開拓教会を運営している牧師テウク(パク・ヒョックォン)は、さらに悪いことに妻のジョンイン(リュ・ヒョンギョン)から義母チャン(ナム・ギエ)の手術費が緊急に必要だという話を聞きます。極限の状況の中で、テウクとジョンインは、それぞれ異なる選択の岐路に立たされ、信頼関係も危ぶまれる中で2人は激しく葛藤します・・・。原題は「기도하는 남자」です。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

韓国内の映画 週末の興行成績 [2月14日(金)~2月16日(日)]と、人気順位 ►「1917 命をかけた伝令」は6本観たアカデミー賞作品賞候補中イチオシ!

2020-02-18 18:59:53 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸先週の記事で「自分が感動したか否か?と、薦めるか否か?は別」と書きました。自分が感動した映画でも人には薦めないこともあるし、その逆もあります。
 しかし、今回の記事のタイトル<1917 命をかけた伝令」は6本観たアカデミー賞作品賞候補中イチオシ!>というのは、この映画が私ヌルボ自身119分の上映時間中ずっと集中し没頭して観られたし、相手を選ばず「とにかく観てみて」と言える作品だからです。
 多くの戦争映画は、戦争<そのもの>よりも、その中のなんらかの<物語>を描いています。敵軍に勝つとか、作戦の遂行とか、ある極限状況とか、家族等の悲劇とか、戦友との友情とか・・・。この作品でもタイトルにもあるように、重要な任務を担う伝令に指名された兵士が主人公ですが、その任務の成否もさることながら、命令を受けて塹壕を出て、戦いの最前線に至るまでの戦場が非常にリアルに撮られているのです。(って、戦場を実際に見たことないからどこまでリアルか厳密にはわかりませんが。) それとともに緊張感が伝わってくる、というよりも、ほとんど「体感できる」感じ。その分、「映画作品としての物語性が不足」という批判もあると思いますが、それは二の次でよし(・・・としましょう)。いろんな記事で書かれているように全編が「ワンカット風」に編集されていますが、どのようにして撮影したかは→コチラのとても興味深いYouTube動画を参照されたし。約2時間が実際にワンカットだと、そんな短い間でこの内容の物語(15時間くらい ?)が全部展開されるワケがありません。ポイントは、このような撮影方式で臨場感を高めるというその効果です。
 戦争映画については、以前→コチラの記事で「ハクソー・リッジ」(&多くのアメリカの戦争映画)に対して①自国を超えた多角的な視点が欠けている。②(①に関連して)「敵」が人間として描かれていない。③「英雄」を称賛する物語になっていることが多い。④戦争そのものに対する省察にかけ、戦争一般を批判するメッセージはほとんどない。・・・といったことを書きました。また映画評論家ホ・ナムンさんの「英雄ではなく反戦が必要」という言葉も紹介しました。(コメント欄も見てみてください。) 私ヌルボの基本姿勢は変わっていません。「1917」では、主人公の伝令を英雄として描くのではなく、主に映像を通して戦争そのものを見せているように思いました。
 本作について2月16日毎日新聞の<藤原帰一の映画愛>(→コチラ)で、「第一次世界大戦を描いた映画は戦争に厳しいのが特徴」と書かれていて、その理由は「ヒトラーのドイツや日本軍国主義のような悪との戦いとして表現することのできる第二次世界大戦と違って、第一次大戦は善悪で語ることができない。だから戦争の犠牲を正当化することもできない」ということだそうです。なるほど、です。しかし、だからこそ、戦勝国と戦敗国、善と悪を超えた第二次大戦を描く視点が必要ではないかとも思います。

         ★★★ NAVERの人気順位(2月18日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(2) モンマルトルのパパ(韓国)  9.64(100)
②(1) 泣くな、トンズ2:シュクラン ババ(韓国)  9.60(145)
③(4) フォードvsフェラーリ  9.51(7,746)
④(3) 劇場版 ミニ特攻隊: 恐竜王 ディノ(韓国)  9.44(153)
⑤(8) 2人のローマ教皇  9.35(545)
⑥(9) スパイズ・イン・ディズガイズ  9.33(1,353)
⑦(7) ジョジョ・ラビット  9.32(780)
⑧(10) 家族を想う時  9.29(381)
⑨(-) 娘は戦場で生まれた  9.18(145)
⑩(-) 梨泰院[イテウォン](韓国)  9.18(72)

 今回の新登場はありません。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 燃え立つ若い女性の肖像  9.22(9)
②(2) アイリッシュマン  9.11(9)
③(3) パラサイト 半地下の家族[寄生虫](韓国)  9.06(16)
④(4) 小さな光(韓国)   8.67(3)
⑤(5) マリッジ・ストーリー  8.50(2)
⑥(6) はちどり(韓国)  8.38(13)
⑦(新) ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語  8.00(10)
⑧(7) ペイン・アンド・グローリー  8.00(7)
⑨(8) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド  7.90(10)
⑩(10) フォードvsフェラーリ  7.63(8)

 ⑧「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」が新登場です。この作品については後述します。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績2月14日(金)~2月16日(日) ★★★
           国会議員選挙間近の今、コメディ「正直な候補」が1位とは(笑)

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(68)・・正直な候補(韓国)・・・・・・・・・・・2/12 ・・・・・・・・・676,558・・・・・・・908,808 ・・・・・・・・7,723・・・・・・1,179
2(15)・・ストーリー・オブ・マイライフ・・2/12・・・・・・・・312,720・・・・・・・463,736 ・・・・・・・・3,947・・・・・・1,099
       わたしの若草物語
3(1)・・クローゼット(韓国)・・・・・・・・・・2/05 ・・・・・・・・・209,992 ・・・・・1,144,871 ・・・・・・・・9,931 ・・・・・・・798
4(50)・・パラサイト 半地下の家族(韓国)・・2009/5/30 ・・89,111 ・・・・10,228,438 ・・・・・・・86,857 ・・・・・・・180
5(34)・・ソニック・ザ・ムービー ・・・・・・2/12 ・・・・・・・・・・68,239・・・・・・・・87,121・・・・・・・・・・693 ・・・・・・・605
6(3)・・南山の部長たち(韓国)・・・・・・・・1/22 ・・・・・・・・・・65,929 ・・・・・4,723,000 ・・・・・・・41,002 ・・・・・・・552
7(2)・・ハーレイ・クインの華麗なる覚醒・・2/05・・・・・・・40,498・・・・・・・373,729 ・・・・・・・・3,316 ・・・・・・・480
       BIRDS OF PREY
8(6)・・ジョジョ・ラビット ・・・・・・・・・・2/05 ・・・・・・・・・・22,685・・・・・・・・80,512・・・・・・・・・・693 ・・・・・・・165
9(5)・・劇場版 ミニ特攻隊・・・・・・・・・・・2/06 ・・・・・・・・・・21,508・・・・・・・・71,542・・・・・・・・・・558 ・・・・・・・315
       :恐竜王ディノ(韓国)
10(4)・・ヒットマン(韓国)・・・・・・・・・・・1/22 ・・・・・・・・・・13,656・・・・・・2,400,382 ・・・・・・・20,567 ・・・・・・・327

     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 1・2・5位の3作品が新登場です。
 1位「正直な候補」は、韓国のコメディ。国会議員3選目のチュ・サンスク(ラ・ミラン)にとって嘘は最大の武器。嘘がスイスイ出てきます。ところが<青天の霹靂>が落ち、1つの嘘もつけない<真実の口>を持つようになってしまいます。昨日までのほら吹きが今日からは一転して正直候補に!? 彼女の人生は根こそぎ揺れ動きますが・・・。原題は「정직한 후보」です。4月15日の国会議員選挙をひかえて、現実を逆手に取ったコメディといったところでしょうか。
 2位「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」は、有名なオルコットの小説「若草物語」の映画化作品。今回のアカデミー賞では作品賞等6部門にノミネートされ、受賞は衣装デザイン賞だけでしたが、トータルに高評価を得ている作品です。時代背景は19世紀半ば過ぎの南北戦争頃なのですが、本作ではグレタ・ガーウィグ監督が次女で作家志望のジョー(シアーシャ・ローナン)をはじめ4姉妹の生き方を女性の自立といった今日的テーマに重点を置き、当時の社会環境とともに描き出している点に特色があるようです。韓国題は、原題「Little Women」に近い「작은 아씨들(お嬢様方)」。日本公開は3月27日です。
 5位「ソニック・ザ・ムービー」は、アメリカの実写+3Dアニメ。人気ゲーム<ソニック・ザ・ヘッジホッグ>のキャラクター、音速で走る青いハリネズミのソニックが地球に不時着しますが、彼の特別な能力を知った科学者ドクターロボットニクは世界征服の野望を満たそうと企てます。警察官トムは危機に陥ったソニックを助けようとしますが、はたしてソニックは天才悪党に対抗して地球を守ることができるでしょうか・・・。韓国題は「수퍼 소닉」。日本公開は3月27日です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・燃え立つ若い女性の肖像 ・・・・・・・・1/16 ・・・・・・・・・3,880・・・・・・・・135,830・・・・・・・・1,139 ・・・・・・・・・64
2(新)・・卒業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1971/6/19・・・・・・・・・・1,625・・・・・・・・・・3,996 ・・・・・・・・・・29 ・・・・・・・・・42
3(6)・・ネヴァー・ルック・アウェイ・・・・・・2/20・・・・・・・・・・・745 ・・・・・・・・・・1,857 ・・・・・・・・・・12 ・・・・・・・・・・5
4(新)・・青春物語 ・・・・・・・・・・・・・・・・・1957(米)・・・・・・・・・・・463・・・・・・・・・・5,592・・・・・・・・・・・11 ・・・・・・・・・・1
5(12)・・ジュディ 虹の彼方に・・・・・・・・・・・3/12・・・・・・・・・・・393・・・・・・・・・・2,646・・・・・・・・・・・21 ・・・・・・・・・・3

 2・4・5位の3作品が新登場ですが、うち2つは再上映作品です。
 2位「卒業」は、マイク・ニコルズ監督による1967年の青春映画の再上映。主演ダスティン・ホフマンが一躍スターになり、サイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」「スカボロー・フェア」「ミセス・ロビンソン」もヒットしましたね。映画も歌も懐かしいです。韓国題は日本と同じ「졸업」です。
 4位「青春物語」は、「卒業」よりさらに10年古いアメリカ映画。グレース・メタリアスの小説「ペイトン・プレイス」(1956)の映画化作品です。後にソープオペラも「ペイトンプレイス物語」の邦題でTV放映されました。ソチラはミア・ファロー主演ですが、映画の方の主演はラナ・ターナー。彼女の写真は60年代に「スクリーン」誌等で見ましたが、映画は全然観ていません。韓国題は「페이톤 플레이스(ペイトンプレイス)」です。
 5位「ジュディ 虹の彼方に」は、アカデミー賞作品賞にノミネートされたイギリスのドラマ。「オズの魔法使」で主演し、一気に人気スターとなったミュージカル女優、ジュディ・ガーランド(1922~1969)が、亡くなる半年前の1968年冬に行われたロンドン公演に挑むまでの日々を描きます。ジュディを演じたレネー・ゼルウィガーは、下馬評通りアカデミー賞主演女優賞を受賞しました。「虹の彼方」は、もちろん「オズの魔法使」の作中歌でジュディの代表曲「虹の彼方に」によるものです。(この歌も懐かしいなー。) 韓国題は原題同様単に「주디(ジュディ)」。韓国での公式公開日は3月ですが、日本公開も3月6日です。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

韓国内の映画 週末の興行成績 [2月7日(金)~2月9日(日)]と、人気順位 ►時空を隔てて「羅小黒戦記」に「白蛇伝。「あすなろ物語」にはうるうる・・・。

2020-02-11 23:05:16 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸3週間ほど前、「パラサイト 半地下の家族」を観てない知人に「オススメですか?」と問われ、「あまり好きではなく特に感動もしなかった、とはいえ、観るべき映画」と答えました。つまり、「自分が感動したか否か?と、薦めるか否か?は別」で、たとえば「象は静かに座っている」は感動しましたが、人に薦めようとは思いません。いや、相手によって薦めることはあるかも・・・。今回のアカデミー作品賞受賞も長年の韓国映画ファンとして喜ばしいことではありますが、3週間前に書いたように歴代のアカデミー賞で「コレは感動した! みんな観てね!」という作品はあまりないという点では芥川賞にも共通するなー、ということを考えたりしてます。(つまり、かなりさめてるということ。)

▸一昨日~昨日はオタクっぽい映画3本鑑賞。一昨日はシネマ・ジャック&ベティで「羅小黒(ロシャオヘイ)戦記」。いやあ、この中国アニメ、思いのほか認知度高そうですね。17:35の回の25分前に行ったらもう41番目。で感想は、昨年観た「流転の地球」同様、どんな形態でもやっぱり中国。当然技術面は如実に進歩してます。ただ動きが速すぎて、(たぶん)動体視力の衰えてる年寄りにはツライわい、けほけほ。
 昨日10日は、その関連といえば関連で、歴史的東映アニメの「白蛇伝」(1958)を観にユジク阿佐ヶ谷へ。これも意外と混んでたなー。「白蛇伝」は最初に観たのは小学校の団体鑑賞(!)。すごく感動した記憶が残ってます。その後1度観たことがあったかどうか、全然わからず。ハッピーエンドだったかどうかも・・・。今のふつうのアニメと大きく異なるのは、専門の声優たちが大勢というのではなく、森繁久弥と宮城まり子の2人だけで全部やっちゃうのですね。歌を歌ったりとか、森繁はナレーションやったりとか・・・。ヌルボ個人としてはいろいろ懐かしかったけど、今の子供たちにどうなんだろ? そういえばこの映画館でも8日からずっと「羅小黒戦記」を上映しているのですが、2月中はすでに完売だそうです。
 そしてユジク阿佐ヶ谷から軽いランチを挟んで今度はラピュタ阿佐ヶ谷へ。この建物の佇まいは特筆モノ。ぜひ多くの映画ファンに来てほしい、・・・といっても、ほとんど満員だったですが。で、観た映画は「あすなろ物語」(1955)ですがな。タイトルだけでもググッときます。井上靖の原作小説を読んだのは中学3年の頃だったかな? 「冴子」という名前の読みをその時初めて知りました。「漲ろう」とかも・・・。映画は今回が初めて。その冴子は岡田茉莉子か。そして久我美子、木村功と、好きな俳優が何人も出演してます。小説も良かったけど、映画も良かった! 何が良いのかというと、小説にしろ映画にしろ、作品に真摯に向かい合ってるから。ウケをねらうようなさもしい根性の対極。登場人物も作品を作る人も真摯に生きていたということが感じられるのです。(昔の人皆がそうだったとは思いませんが、この作品については、ということです。)
▸キネマ旬報2月下旬号の<戯画日誌>で、増冨竜也さんが2019年度のアニメベスト・テンを上げていました。その外国映画の方は私ヌルボ、2位「幸福路のチー」等4作品を観ていました。1位は「ブレッドウィナー」なのですが、何これ? ・・・と思って検索したところ、ポスターの画像(右)を見て思い出しました。デボラ・エリス「生きのびるために」(さ・え・ら書房)が原作の、カナダ=アイルランド=ルクセンブルク合作作品。(あの「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」(2014)と同じとこで作ったそうです。) 2017年制作で、外国サイトだかで紹介記事を読んで、これは観なくてはと思ってたのが、暮れにYEBISU GARDEN CINEMAで上映していたことに気づきませんでした。しかし今後シネマ・ジャック&ベティやユジク阿佐ヶ谷、それに決して多くはないものの関東~九州で上映の予定ということで皆さんにもお知らせしておきます。(→公式サイト)。

▸キネマ旬報2月下旬号で2019年のベスト・テンを見て、個人的に「これは画期的だゾ!」と思ったのは、外国映画の1~14位まで全部観ていた作品だったということ。ふふふ。ただ、そのベスト・テンの中で→<★2019年 ヌルボの個人的映画ベスト10>と重なっているのが8位の「象は静かに座っている」だけだったとはねー(笑)。ちなみにヌルボが4位に入れた「バジュランギおじさんと、小さな迷子」、10位の韓国映画「リトル・フォレスト 春夏秋冬」は、70人を超える選考委員の誰も10位までも入れてないし・・・。まあ、そんなものかも。日本映画のベスト・テンの方は、観た作品が2位「半世界」等4作品でした。

<大阪アジアン映画祭>の→公式サイトを見たら、注目の韓国映画「はちどり」や、気になってるドキュメンタリー「ポーランドへ行った子どもたち」等が《祝・韓国映画101周年:社会史の光と陰を記憶する》という特集企画で上映されるとのことです。(大阪まで観に行くってか?? うーむ・・・。)

         ★★★ NAVERの人気順位(2月11日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) 泣くな、トンズ2:シュクラン ババ(韓国)  9.68(136)
②(2) モンマルトルのパパ(韓国)  9.66(97)
③(新) 劇場版 ミニ特攻隊: 恐竜王 ディノ(韓国)  9.57(137)
④(3) フォードvsフェラーリ  9.52(7,669)
⑤(4) ヘロニモ(韓・米)  9.46(236)
⑥(5) 遠回りの道(韓国)  9.43(46)
⑦(新) ジョジョ・ラビット  9.40(440)
⑧(7) 2人のローマ教皇  9.37(531)
⑨(8) スパイズ・イン・ディズガイズ  9.33(1,341)
⑩(10) 家族を想う時  9.32(371)

 ③と⑦の2作品が新登場です。
 ③「劇場版 ミニ特攻隊: 恐竜王 ディノ」については後述します。
 ⑦「ジョジョ・ラビット」は、日本ではすでに1月17日に公開されています。韓国題は「조조 래빗」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 燃え立つ若い女性の肖像  9.22(9)
②(2) アイリッシュマン  9.11(9)
③(3) パラサイト 半地下の家族[寄生虫](韓国)  9.06(16)
④(4) 小さな光(韓国)   8.67(3)
⑤(5) マリッジ・ストーリー  8.50(2)
⑥(6) はちどり(韓国)  8.38(13)
⑦(新) ペイン・アンド・グローリー  8.00(7)
⑧(7) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド  7.90(10)
⑨(8) ジョーカー  7.64(11)
⑩(9) フォードvsフェラーリ  7.63(8)

 ⑦「ペイン・アンド・グローリー」が新登場です。この作品については後述します。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績2月7日(金)~2月9日(日) ★★★
           ハ・ジョンウ主演のミステリー「クローゼット」が1位に

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(22)・・クローゼット(韓国)・・・・・・・・・2/05 ・・・・・・・・・489,358・・・・・・・681,181 ・・・・・・・・5,966・・・・・・1,192
2(新)・・ハーレイ・クインの華麗なる覚醒・・2/05・・・・・166,182・・・・・・・260,399 ・・・・・・・・2,340 ・・・・・・・946
       BIRDS OF PREY
3(1)・・南山の部長たち(韓国)・・・・・・・・1/22 ・・・・・・・・・158,760 ・・・・・4,580,109 ・・・・・・・39,797 ・・・・・・・834
4(2)・・ヒットマン(韓国)・・・・・・・・・・・・1/22 ・・・・・・・・・・99,866 ・・・・・2,348,208 ・・・・・・・18,348 ・・・・・・・694
5(26)・・劇場版 ミニ特攻隊・・・・・・・・・・2/06 ・・・・・・・・・・34,090・・・・・・・・42,307・・・・・・・・・・332 ・・・・・・・483
       :恐竜王ディノ(韓国)
6(36)・・ジョジョ・ラビット・・・・・・・・・・2/05・・・・・・・・・24,444・・・・・・・・・36,645・・・・・・・・・・315 ・・・・・・・276
7(5)・・インセプション ・・・・・・・・・2010/7/21・・・・・・・・・・12,730 ・・・・・5,928,845 ・・・・・・・44,263 ・・・・・・・153
8(3)・・スパイズ・イン・ディズガイズ・・1/22・・・・・・・・・・・7,820・・・・・・・446,276 ・・・・・・・・3,660 ・・・・・・・228
9(38)・・ペイン・アンド・グローリー・・・2/05・・・・・・・・・・・7,550・・・・・・・・18,796・・・・・・・・・・146 ・・・・・・・175
10(7)・・燃え立つ若い女性の肖像・・・・・1/16・・・・・・・・・・・6,995・・・・・・・126,844 ・・・・・・・・1,061 ・・・・・・・111
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 1・2・5・6・9位の5作品が新登場です。
 1位「クローゼット」は、韓国のミステリー&ドラマ。突然の事故で妻を失ったサンウォン(ハ・ジョンウ)は、疎遠になっていた娘のイナ(ホ・ユル)との関係を修復するために新しい家に引っ越します。ところが努力はするのですがイナとはなかなかうまくいきません。そんなある日、イナは新しい友達ができたと言って笑うようになります。しかし穏やかな日々もつかの間。イナの部屋の中にあるクローゼットから奇妙な音が聞こえてきて、イナにに異常な症状が現れます。そしてサンウォンまでも奇妙な夢を見るようになり、その後イナはなんの痕跡もなくいなくなってしまいます。その後イナを必死で探し続けるサンウォンのところに、ある日謎の男ギョンフン(キム・ナムギル)が訪ねてきて、「娘の行方を知っている」と指示した場所は、なんとイナのクローゼットでした。10年間行方不明の子供の行方を追ってきて、信じがたい話を聞いたサンウォンは、娘を見つけることができるという思いで開けてはならないクローゼットに手を伸ばしますが・・・。原題は「클로젯」です。
 2位「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」は、アメリカのクライム&アクション。本作の主役は「スーサイド・スクワッド」(2016)で“悪カワヒロイン“として人気を集めたハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)です。長い恋人だったジョーカーと別れたハーレイ・クインは、初めて迎えた解放感に浸っていました。ところが、ジョーカーという後ろ盾が消えて無防備状態に置かれたハーレイ・クインをゴッサムシティの犯罪王ロマン・シオニス(ユアン・マクレガー)とゴッサムのギャングたちが狙います。これに対抗するハーレイ・クインのチームを→公式サイトで見ると、いやあ、翔んでるオネーチャンたちが何人も。(翼がついてる!) こういうの演じる女優サンたち楽しそう(笑)。韓国題は「버즈 오브 프레이(할리 퀸의 황홀한 해방」。日本公開は3月20日です。
 5位「劇場版 ミニ特攻隊:恐竜王ディノ」は、韓国のアニメ。好奇心旺盛な少年」ヤンは恐竜王のカギとしてディノに会い、秘密の友だちになります。そんな中、宇宙悪党のクイーンが地球を脅かします。これに対してミニ特攻隊は恐竜王ディノと一緒に大々的に対決を展開することになりますが、はたしてミニ特攻隊と恐竜王ディノは地球を守ることができるでしょうか・・・。原題は「극장판 미니특공대: 공룡왕 디노」です。
 6位「ジョジョ・ラビット」は、上述のように日本ではすでに公開されています。
 9位「ペイン・アンド・グローリー」は、スペインのドラマ。生きがいを失った映画監督が自身の過去と向き合う物語で、ペドロ・アルモドバル監督の自伝的な要素が織り込まれた作品とのことです。かつて世界的な映画監督として活躍していたサルバドール(アントニオ・バンデラス)は、脊椎の痛みで心身共に疲弊し、引退同然の生活を送っています。彼は母親のことや幼少期に引っ越したバレンシアでの出来事など、過去を回想するようになります。ある時、32年前に撮った作品の上映依頼が舞い込むと、彼は自分の映画を再び見るようになり、憎んでいた主演俳優アルベルトを久しぶりに訪ねて行きます。そして自分の過去と遭遇することになり、新たなインスピレーションを得るのですが・・・。強烈だった初恋、きらびやかた欲望、痛ましい別れ、最も率直な巨匠の世界を窺い見ます・・・。韓国題は「페인 앤 글로리」。日本公開は2020年初夏の予定です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・燃え立つ若い女性の肖像 ・・・・・・・・1/16 ・・・・・・・・・6,995・・・・・・・・126,844・・・・・・・・1,061 ・・・・・・・・111
2(4)・・カザンザキス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/30・・・・・・・・・・・384・・・・・・・・・・2,508 ・・・・・・・・・・19 ・・・・・・・・・12
3(10)・・2人のローマ教皇 ・・・・・・・・・・・・・12/11・・・・・・・・・・・303・・・・・・・・・30,502 ・・・・・・・・・236 ・・・・・・・・・11
4(新)・・ネヴァー・ルック・アウェイ ・・・・・2/20・・・・・・・・・・・290 ・・・・・・・・・・・946 ・・・・・・・・・・・6 ・・・・・・・・・・1
5(5)・・パヴァロッティ ・・・・・・・・・・・・・・・・1/01・・・・・・・・・・・238・・・・・・・・・47,049 ・・・・・・・・・374 ・・・・・・・・・13

 4位「ネヴァー・ルック・アウェイ」(仮)が新登場です。「善き人のためのソナタ」で第79回アカデミー賞最優秀外国語映画賞を受賞したドイツのフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督によるドラマ&スリラー。芸術家ゲルハルト・リヒターの半生を題材に生まれた作品です。舞台は第2次世界大戦前後のドイツ。東ドイツで生まれの青年クルト(トム・シリング)は芸術家をめざして西ドイツに渡り、芸術学校に入ります。そこで亡き叔母と同じ名前の女性エリー(ポーラ・ビール)と出会って恋に落ちます。愛と芸術が深まるにつれ、クルトは世の中の隠された真実に接近していきますが・・・。愛と政治と芸術と、すべてが混沌としていた瞬間、ひとつの真実が浮かび上がります・・・。韓国題は「작가 미상(作家未詳)」。日本公開は未定のようです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

韓国内の映画 週末の興行成績 [1月31日(金)~2月2日(日)]と、人気順位 ►「無垢なる証人」はオススメ。キム・ヒャンギの演技に注目

2020-02-05 10:56:35 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸3日(月)「無垢なる証人」を観てきました。シネマート新宿は久しぶり。ましてスクリーン2(客席数62)ではなくスクリーン1(客席数335)とは何年ぶり!? いやあ、ラッキー(ウレシ涙)。それにしても、平日の午後2時の回で80人以上(?)の入りとは、皆さんどういう人たちなんだろ? さて、10年以上前から韓国映画というだけでは観なくなった私ヌルボ、どういう基準で観ようという気になったかというと、その1はイ・ハン監督作品だから。「ワンドゥギ」「優しい嘘」等、ヒューマンな姿勢に共感を覚えるので。韓国のネチズンの評価も、私ヌルボがとくに好きな「ワンドゥギ」よりも高いし・・・。その2は、本作で《韓国映画評論家協会賞2019》の主演女優賞を受賞したキム・ヒャンギに注目!ということで。あ、チョン・ウソンも《青龍映画賞2019》で主演男優賞を獲得していて、彼をお目当てに観に来た人の方がずっと多かったのでは?と思いますけどね。
 内容については→コチラの記事を参照されたし。その掲載画像を見るとキム・ヒャンギが実年齢(19歳)より何歳か幼く見えますが、チョン・ウソンとの身長差が大きいからねー。しかしこれはキム・ヒャンギ(155cm)が小さいというよりもチョン・ウソン(187cm)の背が高すぎるんですね。
 で、観終わっての感想。専門家筋からは「先が読める」「勧善懲悪」等の欠点も指摘されていますが、その分を差し引いても十分感動できる、後味の良い映画でした。
 それにしても、これまでのキム・ヒャンギの出演作をみるといじめられたり死んじゃったりというカワイソーな役柄がホントに多い。「優しい嘘」ではコ・アソンの妹役なんですが、ある日突然自殺しちゃうし、<慰安婦映画>の「雪道」では貧しい村の少女で、家に突然押し入ってきた日本兵に強制連行されちゃうし・・・。しかし「神と共に-罪と罰」ではトクチュン役が原作漫画のイメージぴったりで《青龍映画賞2018》の助演女優賞も受賞しましたね。 (歴代最年少)
<『青春の十字路』から『パラサイト』まで……『韓国映画100選』が伝える、戦いの映画史>と題した記事を読みました。(→コチラ。)
 昨年12月刊行された「韓国映画100選」(クオン)の、なかなか詳しい紹介記事です。この本については、当ブログの昨12月4日の記事でも「「韓国映画100選」の新版の翻訳本が12月上旬刊行予定とのことです。→コチラ参照。画像を拡大すれば作品名がわかります。あら、「息もできない」(2009)が入ってないゾ!(怒)」と書きました。リンク先にあるように¥ 3,850ですが、それに見合う物理的&内容的重さがズッシリ&ギッシリ。
 さて、この紹介記事を書かれた恒遠聖文さんは1973年生まれとのことですが、20年以上も前に生まれた私ヌルボとしては世代の差を実感しました。それは恒遠さんにとっては韓国映画一般が「シュリ」(2000)以降のイメージで捉えられているということ。つまり「こちらの期待を踏みにじってあっさり人が死んだり、リアルに痛みも伝わる暴力描写」といった「”容赦なき”映画」というイメージ。いやあ、率直に言って私ヌルボのイメージとはずいぶん違います。10年前の記事ですが→<150本の中から選んだ・・・ ★韓国映画ベスト20★>を参照して下さい。
 恒遠さんと見解が一致している点は、「個人的にいえばそのセレクトに「なぜに『息もできない』がない!?」とも思ったりもする」というところ。
 もう1つの見解の一致は、その前後の評価は別として「シュリ」が韓国映画史の画期となった作品と見ていること。本ブログの→<個人的韓国映画史[その1] 約30年を4つの時期に分けて振り返る>という記事の冒頭で記した通りです。この記事の続きは書かないままホッタラカシになってますが、「シュリ」で始まる③の時期の次が<冬ソナブーム>以降の④の時期になります。そして私ヌルボが韓国映画ファンになったのが1987年の民主化以降の、「シバジ」や「風の丘を越えて/西便制」に代表される②の時期です。
 ①~④の時期区分の中でも②と③で韓国映画の性格、イメージは一変しました。そんなわけで、旧世代のファンのヌルボとしては恒遠さんの「特に2000年以降の作品は名作ぞろい」という一文には違和感を覚えてしまいます。ただ、この本を通じて「『シュリ』以前の韓国の映画はよほどのマニア以外には知られていない」という『シュリ』以前の韓国映画」に目を向ける手掛かりとして本書を進めているのはまさに適切。問題はそれらをいかにして観るか?ですけどね。韓国語がそれなりにわかる方なら(我田引水で)→YouTubeで視聴できる韓国映画(1936~2000年)のリストを利用していただければいいのですが・・・。

▸昨(2月4日)の夜は、神保町のチェッコリに映画ライター成川彩さんによるトークを聞きに行きました。映画「パラサイト」関係のウンチクだの、韓国の東国大での留学体験等々いろいろ興味深い話が聞けてよかったです。

▸あ、今日は2019年のベスト・テンが載ってるキネマ旬報2月下旬号の発売日だ! さっそく会に行かなくては・・・。

         ★★★ NAVERの人気順位(2月4日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) 泣くな、トンズ2:シュクラン ババ(韓国)  9.74(128)
②(2) モンマルトルのパパ(韓国)  9.74(94)
③(3) フォードvsフェラーリ  9.52(7,579)
④(5) ヘロニモ(韓・米)  9.46(236)
⑤(-) 遠回りの道(韓国)  9.43(46)
⑥(7) 娘は戦場で生まれた  9.38(106)
⑦(8) 2人のローマ教皇  9.37(519)
⑧(6) スパイズ・イン・ディズガイズ  9.36(1,271)
⑨(新) リトルQ[小Q]  9.33(12)
⑩(-) 家族を想う時  9.31(344)

 ⑨「リトルQ[小Q]」(仮)が新登場です。2002年の刊行以来多くの読者の感動をよんだ「盲導犬クイールの一生」の映画化作品。日本では2003年崔洋一監督の「クイール」が作られましたが、これは2019年の香港版です。原作本のヒットを受けて2002年の内に台湾、韓国、中国でも相次いで翻訳書が出され、さらには東南アジアでも・・・ということで、アジア諸国で3億人の読者を感動させたとのことです。物語の舞台は香港。独特の斑点のあるラブラドール・レトリーバーのリトルQは、ジンさん夫婦の愛と盲導犬訓練士サイモンの細心の訓練を経て、気難しい視覚障碍者の菓子職人リーにマッチングされます。失明により性格が鋭敏になったリーは、何度かリトルQを叩き出しましたが、リトルQは忠実に彼のそばに留まり、彼の大きな力になります。そんなリトルQに支えられたリーは、伴侶犬になったリトルQと一緒にデザートを研究し、世界を周ります。しかし幸せもつかの間、リーは病気を患ってリトルQとの別れに直面することになるのですが・・・。韓国題は「리틀 큐」、日本公開は未定。※盲導犬の韓国語は맹도견[盲導犬]よりも単に안내견[案内犬]という言葉が一般的なようです。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 燃え立つ若い女性の肖像  9.22(9)
②(2) アイリッシュマン  9.11(9)
③(3) パラサイト 半地下の家族[寄生虫](韓国)  9.06(16)
④(4) 小さな光(韓国)   8.67(3)
⑤(5) マリッジ・ストーリー  8.50(2)
⑥(6) はちどり(韓国)  8.38(13)
⑦(7) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド  7.90(10)
⑧(8) ジョーカー  7.64(11)
⑨(9) フォードvsフェラーリ  7.63(8)
⑩(-) われわれを引き裂くもの(韓国)  7.50(2)

 今回新登場の作品はありません。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績1月31日(金)~2月2日(日) ★★★
           「南山の部長たち」、2週連続1位で400万人突破

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・南山の部長たち(韓国)・・・・・・・・1/22 ・・・・・・・・・508,054 ・・・・・4,251,622 ・・・・・・・36,998・・・・・・1,384
2(2)・・ヒットマン(韓国)・・・・・・・・・・・・1/22 ・・・・・・・・・337,831 ・・・・・2,136,846 ・・・・・・・18,348・・・・・・1,081
3(4)・・スパイズ・イン・ディズガイズ・・1/22 ・・・・・・・・・53,049・・・・・・・427,464 ・・・・・・・・3,508 ・・・・・・・667
4(3)・・ミスター・チュ:消えたVIP(韓国)・・1/22・・・・・・44,112・・・・・・・587,826 ・・・・・・・・4,948 ・・・・・・・597
5(62)・・インセプション・・・・・・・・2010/7/21・・・・・・・・・・39,328 ・・・・・5,898,428 ・・・・・・・44,004 ・・・・・・・241
6(5)・・傷つけない(韓国) ・・・・・・・・・・・・1/15・・・・・・・・・・22,057 ・・・・・1,217,494 ・・・・・・・10,226 ・・・・・・・470
7(7)・・燃え立つ若い女性の肖像・・・・・・1/16・・・・・・・・・・15,621・・・・・・・111,019・・・・・・・・・・926 ・・・・・・・147
8(17)・・ナイブズ・アウト・・・・・・・・・・・12/04・・・・・・・・・・11,347・・・・・・・795,202 ・・・・・・・・6,748 ・・・・・・・109
       /名探偵と刃の館の秘密
9(7)・・バッドボーイズ フォー・ライフ・・1/15 ・・・・・・11,168・・・・・・・543,095 ・・・・・・・・4,844 ・・・・・・・194
10(6)・・ドクター・ドリトル ・・・・・・・・・1/08・・・・・・・・・・・7,268 ・・・・・1,604,127 ・・・・・・・13,430 ・・・・・・・225
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 旧正月の連休がらみで大きく入れ替わった前週とは対照的に、ほとんど変動のないランキングになりました。新しいランク入りは5位だけで、それも再上映。8位の「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」は再度のランクインです。
 5位「インセプション」は、2010年のクリストファー・ノーラン監督作品の再上映。私ヌルボ、これは観てなかったなー。韓国題は「인셉션」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・燃え立つ若い女性の肖像 ・・・・・・・・1/16 ・・・・・・・・15,621・・・・・・・・111,019 ・・・・・・・・・926 ・・・・・・・・147
2(10)・・目撃者:目のない子供(韓国)・・・・1/29 ・・・・・・・・・4,263・・・・・・・・・・8,414 ・・・・・・・・・・25 ・・・・・・・・・41
3(5)・・ギャング(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・1/16 ・・・・・・・・・1,805・・・・・・・・・10,285 ・・・・・・・・・・23 ・・・・・・・・・・3
4(新)・・カザンザキス ・・・・・・・・・・・・・・・・・1/30 ・・・・・・・・・1,063・・・・・・・・・・1,635 ・・・・・・・・・・12 ・・・・・・・・・20
5(3)・・パヴァロッティ ・・・・・・・・・・・・・・・・1/01・・・・・・・・・・・935・・・・・・・・・46,473 ・・・・・・・・・370 ・・・・・・・・・19

 2・4位の2作品が新登場です。
 2位「目撃者:目のない子供」は、韓国・中国合作のホラー&スリラー。両方の目がえぐられて殺害される連続殺人事件が発生し、女性記者のチンドン(ホン・スンア)は取材のために現場に出ます。事件の真相を追っていた彼女は、被害者が皆ある少女の交通事故死事件と関連があることに気づきます。ところが、その後想像もできなかった奇異て怖ろしいことが起こり始めます・・・。原題は「목격자-눈이 없는 아이」です。
 4位「カザンザキス」は、「その男ゾルバ」、「キリストは再び十字架につけられる」等、数多くの名作を著したギリシャの作家(&政治家)ニコス・カザンザキス(1883~1957)の生涯を描いたギリシャ映画。オスマン帝国の支配下にあった生まれ故郷クレタ島から始まった彼の自由と友情と愛を求めた人生の紀行です。韓国題は「카잔자키스」です。こういう作品はぜひ観てみたいものですが、日本での公開は未定のようです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする