ハロー効果

多くの人は､
相手の容姿や身なりといった目に見える
一面的な要素だけで､
人を勝手に判断してしまいがちです。

芸能人やモデルなどは
美人やイケメンが得をするのも､
彼らの外見の美しさが､
人物像全体のイメｰジまで向上させてしまいます｡

心理学では､これを「ハロｰ効果」と呼びます｡

美人やイケメンでなくても､
スーツやシャツを清潔に着こなしていれば､
仕事でも好感をもたれるし､
逆に「ネガテイブ・ハロー効果」も作用するので､
だらしない服装で仕事をしていれば､
それだけで「できないヤツ」と判断されてしまいます｡

このハロー効果は､
必ずしも外見的要素だけではなく､
社会的要素や性格的要素でも､
自分のイメージを操作して相手に伝えることが可能です｡
「数学が得意」というだけで
「仕事ができるに違いない」と思い込まれたり､
「中学時代は生徒会長だった」と言うだけで
「リーダーシップがありそう」と勝手に判断されたりしまいます。

自身のことでなくても「親類が大企業の役員だ」とか､
「親戚に東大卒がいる」などのフレーズも､
「家柄がよさそうだから､この人もデキるかも」
と思われます。

自分にアピール要素がなくても､
親類や知人にすごい人がいることを匂わせ､
「借用的」な形で自分のイメージを上げてしまうのも､
ハロｰ効果のある一面の活用方法です｡