Bravo! オペラ & クラシック音楽

オペラとクラシック音楽に関する肩の凝らない芸術的な鑑賞の記録

7/18(火)新日鉄住金音楽賞/服部百音/受賞記念に聴かせるダイナミックでキレのある「クロイツェル・ソナタ」

2017年07月18日 23時00分00秒 | クラシックコンサート
第27回 新日鉄住金音楽賞 受賞記念コンサート

2017年7月18日(火)18:30〜 紀尾井ホール 招待席 1階 2列 22番(無料御招待)
《受賞記念トーク/特別賞》
プロデューサー、舞台監督、技術監督:小栗哲家
司会・聴き手:石井麻由子(NHK日本語センター 専門委員)

《受賞記念コンサート/フレッシュアーティスト賞》
ヴァイオリン:服部百音
ピアノ:三又瑛子
【曲目】
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 作品47「クロイツェル」
エルンスト:「夏の名残のバラ」による変奏曲(無伴奏)
マスネ:タイスの瞑想曲
ラヴェル:ツィガーヌ
《アンコール》
 ミヨー:「スカラムーシュ」より第3楽章「ブラジレイラ(ブラジルの女)」

 「第27回 新日鉄住金音楽賞」の「フレッシュアーティスト賞」にヴァイオリニストの服部百音さんが選ばれた。この音楽賞は、第1回の諏訪内晶子さんをはじめとして、錚々たる顔ぶれが並んでいる。歴代受賞者のその後の活躍ぶりをみると、選考者の目が確かだったということが分かる。今回受賞の百音さんはまだ18歳という若さだが、その溢れんばかりの才能は誰しも認めるところだろう。今日はその受賞記念コンサートである。

 「クロイツェル・ソナタ」ではまず表現力の豊かさに驚かされる。今どきの音大生でもこの曲は弾くが、技巧的にはともかくとして表現力でベートーヴェンに迫って行ける人にはあまりお目にかかれない。ところが百音さんはこの年齢にして、深い洞察による解釈と豊かな表現力で実に音楽的なベートーヴェンを創りだしている。精神性よりも音楽性において素敵な演奏だったと思う。

 エルンストの「『夏の名残のバラ』による変奏曲」はヴァイオリン曲としては超絶技巧の最高峰のような曲だが、百音さんはこの曲をコンクールの課題などで相当弾き込んでいて、見事な技巧を披露した。

 「タイスの瞑想曲」では息の長い旋律を繊細で透明感のある音色で歌わせている。

 「ツィガーヌ」では民俗調のパッションをアグレッシブに描き出す。技巧的にもかなり上手いし、本格派で、かなりレベルの高い演奏だったと思う。

 アンコールの「ブラジレイラ」は陽気で楽しく。彼女の新しい一面を垣間見せた。

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