弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

銅ボンディングワイヤで市村賞・釜石「全天候バース」復旧

2012-03-17 22:56:01 | Weblog
新日鐵のホームページを見に行ったところ、嬉しいニュースが2つ、目に飛び込んできました。

2012/03/12 新日鉄グループ 市村産業賞で鉄鋼メーカー初となる「本賞」を受賞~LSI用新型高機能銅ボンディングワイヤ「EX1」の開発~

2012/03/12 釜石製鉄所 自社港湾設備「全天候バース」の復旧について

《LSI用新型高機能銅ボンディングワイヤ「EX1」の開発》
従来、半導体の中に配置されて配線の役割を担うボンディングワイヤについては、金線のみが用いられてきました。それが最近、新日鐵、新日鉄マテリアルズ、日鉄マイクロメタル共同での技術開発の結果、世界に先駆けて銅ボンディングワイヤの実用化に成功し、半導体製造の分野で大きく貢献しているということです。
実は私も、銅ボンディングワイヤの特許網構築についてはその一端に参加させていただいているので、感無量です。

《釜石製鐵所の「全天候バース」の復旧》
岩手県の釜石製鐵所には昨年7月に仕事で訪問し、そのおりに釜石の被災状況をつぶさに見て回りました(
釜石訪問(1)釜石訪問(2)釜石訪問(3)釜石・津波からの生還)。

釜石製鐵所の港湾設備である全天候バースをその当時の下の写真で確認すると、右に見える水色の大きな建物です。左側が大きく傾いています。

津波来襲当時、この全天候バースには大きな貨物船が入港していたのですが、津波によって船が大きく振れてバースの構造物を破壊し、その後湾内を漂流し、対岸の岸壁の上に鎮座したのです。
下の写真は、その鎮座した船です。左下写真の船の左、はるか後方に見える水色の建築物が全天候バースです。
   

動画 鎮座した船と湾内の全景

このように津波で破壊された建物が、私が見てからまだ半年ちょっとしか経過していなのですが、今回の新日鐵発表で紹介されている写真のように修復されたのですね。

なお、対岸の岸壁に鎮座した貨物船(上の写真)は、その後海側からクレーン船で吊り上げて海に浮かべ、そのまま曳航して撤去されたとのことです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 民間事故調報告書・日銀と円... | トップ | コンデジS90分解記 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事