講談社 2016年8月11日
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★3
2017年02月09日 15:06
昔はよく読んでいたけれどいつの間にか読まなくなっていた「浅見光彦シリーズ」
地元が舞台になっていると知ったので読んでみた。
1994年に書かれた作品らしい。
そう言えば地元に音楽大学があったなぁ~と懐かしく思った。
浅見光彦シリーズでは日本中で事件が起こっている。
読む度にその事件現場として取り上げられた土地の様子を観光する。
そこが本当の旅行で行った場所なら『そうそう、そんな場所、あったわ』的な読み方もした。
地元が内田さんの文章で描き出される。
私が見ている景色、乗った列車、食事した場所が次々出てくる。
何となくくすぐったい気持ちになった。
ただ、物語自体は古典的な推理小説。
いや、古典と言うほどでもなくて、中途半端。
長く続くシリーズで設定がそのままだとどうにも無理がある。
この物語ではさすがに浅見光彦はソアラに乗っていない。
もう乗っていないのか、遠くだから乗ってきていないのか、長くこのシリーズを読んでいないので分からないが。
あと、携帯電話が使われだして久しいのにそれが出てこないのも不自然に感じた。
横溝正史さんの金田一耕助シリーズのように古典になるまで仕方がないかな。