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韓国映画「尚衣院-サンイウォン-」感想

2016年09月05日 09時54分44秒 | 韓国映画感想
映画の予告編を観て、朝鮮王朝時代のデザイナーの話なんだ!(煌びやかな衣装がみられるぞ!)
ハン・ソッキュさんにコ・スさん、パク・シネちゃんまでご出演!(わぁ!豪華な出演者!)ぜひとも観なくっちゃ、といそいそと借りに出かけた。
ちょこっと資料を見たら監督があの「男子取扱説明書」のイ・ウォンソクさんだそうで、ますますテンション上がった。
コ・スさんは「クリスマスに雪は降るの?」しか観たことがないので端正なお顔の物静かな人といったイメージしかなかったが、演じるイ・ゴンジンは明るい自由人。
へ~、コ・スって人はこんなに若々しく軽やかにもなるんだ!と思った。
シネちゃんは、これ、「ピノキオ」の直後くらいかな、輝くばかりに美しい。
王妃という気品あふれる、そして哀しい役を見事に演じていた。
美しい2人とちょっと奇抜な衣装を観るのはわくわくした。
道ならぬ恋心を秘めたまま、美しい衣装を残したまま終わるのか!?と、勝手に思っていた。
「男子取扱説明書」のイメージがあったものだから。
ドルソクとゴンジンの空想、月の場面では、『そうそう、これこれ』と「男子取扱説明書」を思い出し浮かれていた。
ごめん、ここからはちょっとネタバレになる。
それが・・・この結果。
なんだかもう、ここで、最後にこんな、むき出しの汚さ!
唖然とした。
シネちゃんの涙は美しかったけれど・・・
今まで観た韓国映画では上手くかわしてきた韓国的汚さが最後に来た!
なんだかなぁ~、そもそもこの映画は何がテーマだったんだろう?
監督さんのコメント
この物語に興味を持ったのは、誰もが共感できると思ったからだ。自分より賢く有能な人間が現れたら、その人となりより才能ばかりに意識が向いてしまう。不安とはそういう状況から生まれるのだ。そして私はそこに面白さを感じた。美への追及や愛、嫉妬、欲望など時代を超える普遍的なテーマで、現代の観客の感覚に響く作品を作りたかった。

そうなのね。
私は、確かに、そういう感情が人に起こるのは理解するし、見まわせば周りにも存在する。
それ故に、特に見たくもない!!!
と、思った。
美しいシネちゃんと美しいコ・スさんをこんなんで観たくなかった。
美しいと称した衣装も汚れて見える。
最後に、1億円かけたと言われる衣装、個人的には良さが解らない。
作品の性格上奇をてらう衣装でなければならなかったのだろうが、最初の頃の衣装は安っぽいし下品だし、ハイライトの衣装はただゴテゴテさせただけに感じた。
韓国の時代物はあまり観ないので比較する材料は少なめだけど、「宮」の衣装は、小物を含めて綺麗だったと思う。
この作品、レビューとか見ると評価が高いようだが、私は、ダメだった。
シネちゃん、コ・スさん、「男子取扱説明書」、デザイナー、と浮かれきっていたのでよけいにダメだったみたいね。
綺麗な人たちの綺麗なお話を期待していたのに残念。

韓国映画感想まとめ
コメント
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