先の記事のような状況で、その後のバタバタもコメントに書いたような次第だったけれど、無事観劇できた。
・・・この、感想がどうも書きにくい。
でも、私が感じたこと、思ったことを書こうと思う。
この書き出しで解ると思うけれど、素直にキャ~~ステキだったという感想ではないのよね。
でも、「でも」という話、感想ではありますが・・・
舞台が始まって・・・朝、3時前に起床して、地震やその他のアクシデントでバタバタしていた私は眠かった・・・始まれば「ムサシ」の時のように目が覚めると思っていた・・・が、始まっても眠いまま。
グローブ座は本当に小さな劇場で、6列目の少し端に座っていた私のすぐ目の前でニノが演技をしているといった素晴らしい状況でも、やはり少し眠いまま。
ニノの演技が素晴らしいことも解るし、ストーリーも追っていけるけれど、その中に入り込めない自分が居る。
内容なのだと思う。
キャラなのだと思う。
交換殺人、アルコール中毒、同性愛・・・殺人鬼ブルーノ・・・と言うほどの殺人鬼ではなくて、甘ったれた自己中のお坊ちゃまがアルコール中毒になり、好きになった男性の為に殺人を犯すといった内容で、表現したいものは解るし、ニノはブルーノの焦燥感やある種の孤独感、狂気をちゃんと表現できていたと思う。
嵐のアイドル、ニノは居なかった。
演技者である二宮和也の舞台を観にいった訳だが、彼の演技は凄い!と評価できるのに、ストーリーに入っていけない私。
クルクル回る舞台のセットのあちこちから突然姿を現し、そして目の前で演技する彼は二宮和也だが、ブルーノな訳で・・・
いつもはトキメク対象であるニノが「そこ」に居るのだが、ブルーノになったニノは上手さゆえにすっかりブルーノで・・・私はときめいて良いのやら、悪いのやら・・・
おまけに、すぐ近くで演技を観ているため、細部まで見えてしまって・・・ますますブルーノ。
共感のできないストーリーと気にくわないキャラのブルーノにニノはなっている。
凄い!としか言いようのない演技をするニノを私は困惑して観ていた。
と、言った感じ。
幕間に席を立った時に、演出家のアッカーマンが後部の席に居るのに気がついた。
そうだ!演出家は外国人だったんだと、今さらながらに思い出し、後半はちょっと変わった舞台の見方をしてみた。
つまり、アッカーマンは役者さんたちがしゃべっている言葉の全てを理解している訳ではないはずで、言葉の理解ではなく、動作や口調でOKとかNOという判断をしているのだろうと思って・・・そういう見方をしてみた。
それで、演技を感じてみた。
そうしたら・・・感じた!
二宮和也、おそるべし!!
カーテンコールは5回。
4回目に観客やキャスト、スタッフに対してニノからの短い感謝の言葉とアッカーマンの紹介があった。
それは淡々と行なわれた。
その時の華やかな笑顔はアイドルを生業としている人の笑顔であったと思う。
でも、涙も見せず、感動的な言葉を口にもしないクールな態度はニノらしいと感じるとともに、舞台俳優二宮和也として舞台に立っていたんだなという感じがした。
ときめきたいという気持ちは見事に裏切られたが、演技者、二宮和也をきちんと見せてもらったという気持ち。
彼はますます伸びていくんだろうな~
努力に裏打ちされた才能のある人は現実に傍に立っていたのに・・・別の世界に住む人だなぁと感じられて、ちょっと切ない気持ちもした。
演技者、二宮和也の「次の作品」が楽しみ。
今回、感想が上手くまとめられないので、解りにくいと思いますが・・・ニノだから・・・と言うことで。