LUNACY

cygnus' blog

「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」(原題“DARKEST HOUR”)

2018-07-28 22:52:51 | 映画_2013-
邦題はちと違うかなぁという印象。
チャーチルの首相就任からダンケルクまでがストーリー。後半の、心の動き・揺らぎがドラマかな。

秘書のタイピストの視点でふくらませていますね。

ただ、これ、危険というか、チャーチルの描写ではなく、国民の意識高揚とかの作法を鵜呑みにして素晴らしい!とするのはヤバいと思う。
英国は国力もあったし、強力な味方もいたから、あのような強気の対応ができたわけで。
ニッポン、それやって負けたやん!!と何度となくツッコミいれてました。
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「ザ・スクエア 思いやりの聖域」(原題“The square”)

2018-07-28 22:51:51 | 映画_2013-
2017年第70回カンヌ国際映画祭パルムドール
スウェーデンのリューベン・オストルンド監督

ちゃんと理解しきれたか(そもそもそういうものじゃないかもだけれど)自信ないです。
たぶん、いろいろとメタファーが隠されていて拾い切れていないんじゃないかと思う。
ヴォルテール「キャンディード」のように、皮肉というかアイロニーというか、各人の抱える矛盾を描き出しているのが、印象に残りました。
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中村明日美子『王国物語』第1巻

2018-07-27 18:21:49 | 本・コミック
中村明日美子先生ですがと、BLじゃない歴史ロマンもの、と。
ただ、影武者のネタだと、びっけ『王国の子』もあるから、カブりそうだけれど、『王国の子』は、モデルがシッカリあるから、その気遣いはいらないのかな。

んで、この各エピソードって、最終的にどう結びつくのかな?オムニバス形式にも思えるけれど、そうは書いてなかった気がする。。。

それにしても、美男美女だわ。
そして、余計な線や背景・模様がない。
その意味では、完全に中村明日美子ワールド。
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犬童千絵『碧いホルスの瞳』第5巻

2018-07-27 18:08:50 | 本・コミック
遂にハトシェプストが男装を始める、と。

ストーリー上、この女王を引き立てる潤色脚色はあるだろう(トトメスIII世の落ち着きとか)けれど、タフじゃなきゃこの役はつとまらんよね。。。。
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鎌谷悠希『しまなみ誰そ彼』第4巻

2018-07-25 22:33:04 | 本・コミック
これで完結。

(性的)マイノリティとの、当事者&周囲の向き合い方&関わり方の、微妙~なアヤを描き出している、素晴らしい作品。
理屈じゃない部分を丹念に描いているのがうれしい。
尾道の街を描き残している意味でも、拍手すべき作品。
4巻で、もう完結。ただ、心理描写とかが大変そうな作品でもありそう。

人の(自分をとりまく世界の)理解ってのは、やはり、step-by-stepというかone step closerで進むものなんだと思いました。

136ページあたりは、「少年ノート」が再現された感じでしたね。

冬馬とたすくも何とか決裂せずにおさまってよかった。
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篠原ウミハル『鬼踊れ!!』第2巻

2018-07-25 22:26:22 | 本・コミック
岩手県出身としてハズセナイこのコミック。

新たな強いめのキャラクター登場してますね(笑)。

でも、エピソードやキャラクターで、寄り道したり個性出したりしなくても、もっとストレートに伝統芸能解説一本でストーリーを攻めてもいい気はするんだけれどな。
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「ラジエーションハウス」第6巻

2018-07-22 22:15:43 | 本・コミック
横幕智裕×モリタイシ

IVRって、ウチの父親が2年前くらいに受けてた手術方法かいな?

五十嵐が医師でもあるってキャラクター設定は、以前からだっけ?

とりま、医師同士や、医師と技師の連携プレーが医療の現場では大事というのは、僕自身が、今年、夜間急患にかかってつくづく体験したことだなぁ。
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「第九の波濤」第5巻

2018-07-22 21:26:17 | 本・コミック
草場道輝

今回は色恋なしらな(笑)。

予備校のときの友達に木場みたいなのいたけれど、彼はどうしているんだろうと、思い出した。
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「万引き家族」

2018-07-22 14:15:48 | 映画_2013-
是枝裕和監督
カンヌ国際映画祭パルムドール受賞

是枝監督の現時点での集大成という感じがしました。

是枝監督は、とくに今作では、キャスティングがうまい、うますぎるなと感じました。
ので、その観点から少々コメント並べておきます。

リリー・フランキー。
髪を黒く染める必要あったのかなぁ?これだけは疑問。
橋口亮輔監督「ぐるりのこと。」といい、是枝監督「そして父になる」といい、この人は、どうしてこういう味を出せるのかな?、と。

安藤サクラ。
こちらもハマっとる。

樹木希林。
是枝組でも、おなじみになりましたね。
飄々としたお芝居をしているようで、空気を支配するというかまとめてしまう感がある気がしました。

城桧吏
プログラムの是枝監督インタビュー「『誰も知らない』の柳楽優弥くんと今回祥太を演じた城桧吏くんが似た雰囲気を持っているとしたら、もうそれは、彼らのような顔が好きだからです(笑)。」の、言いましたね?監督!感(笑)。

池松壮亮
出番はマジ少ないんだけれど、結構、印象に残る存在感。

緒形直人
久しぶりすぎて、エンディングスクロールで、あっ!みたいな。すみません

池脇千鶴
同じく。エンディングスクロールであっ!みたいな。すみません。
妻夫木聡と共演した『ジョゼと虎と魚たち』の印象がまだ強烈。

高良健吾
『きみはいい子』の教師役とカブる芝居に感じちゃうんだけれど(そしてそれが悪いわけではない)、この役に誰をキャスティングする?問題に対して、結局、高良健吾ってなるよなぁ〜とも思うんだ。


キャスティング以外のストーリー上で印象に残った点としては、
家族で海水浴に行くシーンや、雪だるまを作るシーン。あるいは、その挿入の仕方が好きです。
あと、お風呂場の入浴シーンとか。
家族(のような関係)のハピネスを感じられるところが僕も好きなのかな?というか内心で求めているのかも。


あと、テクニカルなところ。
撮影監督・カメラマンが以前と違う?と思ったら、やっぱり新しい方と組んでらっしゃいましたね。


今はなきシネマライズで『ワンダフルライフ』、いや“DISTANCE”かな?で上映後ティーチインがあって、プログラムに是枝監督のサインをもらっているんだけれど、あれ、どこにやっちゃったんだろ。少なくとも今いる部屋のどこかにはあるはず。。。(苦笑)
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桜沢エリカ『バレエで世界に挑んだ男 [スタアの時代 外伝]』

2018-07-15 12:01:26 | 本・コミック
東京バレエ団の公演観に行ったときに宣伝あって知ったこの作品。やっと読みました。

佐々木忠次さんのお名前はそりゃ、東京バレエ団の公演を観に行ったことがあれば、あの冊子の毎度の論評で知っているはずw。

ただ、その生涯を詳しくは知りませんでした。
すごく勉強になりました。
もともと演出家からフロントに回ったとはどこかで聞いて知っていたけれど、ダンサーの経験なかったんですね。
あと、東京バレエ団創始として知っていたけれど、経営が破綻した東京バレエ学校の再建という形だったんだ、とか。
それにしても、本当に30ソコソコから世界を股にかけて仕事なさていたんだな、と。戦後間もない頃の戦中派とはいえ、大物だと思う。

でも、何より僕が恥ずかしかったこと。
「忠次」さんの名前の読み方。いままで、ちゅうじサンと呼んでいました。穴があったら入りたい。。。。


桜沢エリカ先生は「バレエ・リュス」でディアギレフを描いてらっしゃるから、まんまこの作品にも登場させていて、うまいコラボだな、と。
さりげなく、昔の渋谷の風景の背景画の時代考証、抜かりないw。

とりあえず、東京文化会館の売店では常備しておいて欲しい一冊。
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三原和人「はじめアルゴリズム」既刊3巻

2018-07-13 23:16:36 | 本・コミック
2日間で一気に読み通しました。
職業柄この作品を読んでおかねばと思ったし。

巻末に解説もあって工夫されてますね~。

色恋はあまりなくてもいいのかもとは思うけれど。

第1巻に背景画として出てきた波動方程式。微妙~に間違えていないか?(苦笑)


それにしても、これ、最終形はどうなるんだろ?ストーリーのまとめ方。
ハジメがフィールズ賞を獲って終わるのかな?(とか想像してる)
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『ゲッベルスと私』("A German Life")

2018-07-08 22:20:37 | 映画_2013-
岩波ホール

ナチスの宣伝相の秘書(タイプ打ち)を勤めた女性のインタビュー映画。
時折、アメリカとかドイツとかポーランドとかの記録映画やプロパガンダ映画が挟まれます。

国民が熱狂する怖さ。知らされない・情報に辿り着けない怖さ。
知ったとしても行動できない怖さ。

翻って、現代においても、どこにでも、アイヒマン問題が潜んでいることを思わずにはいられない。

モノクロ映像が効果的でした。
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「ミケランジェロと理想の身体」

2018-07-07 20:59:58 | 美術展・博物館
国立西洋美術館

金曜土曜の夜間まで閉館時間延長ありがたい。夏場とか繁忙期は夜9時まで。

なんか、最近、ニュースというか社会の動きにメンタルやられているというか、しんどいので、落ち着きというか安らぎを求めるように美術館へ行ってきました。

会場順路は、ギリシア時代からの男性像の説き起こして、クライマックスでルネサンスのミケランジェロに到る構成。
ミケランジェロの作品は僅かしかなかったけれど、幼年~壮年までの男子の肉体美を眺められて勉強になりました。
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