LUNACY

cygnus' blog

「美しき免疫の力 人体の動的ネットワークを解き明かす」ダニエル・E・デイビス[著] / 久保尚子[訳]

2019-09-23 19:01:56 | 本・コミック
かなりの日数かけて読了。

おそらくサイエンスエッセイとして一流。
翻訳も相当に佳いもの。
ドラマやエピソードが好もしい叙述。

だけれど、やはり、もう少し生物学、生命科学、医学、薬学の専門用語の解説が欲しかった。一覧でよいので。
断りなしで使われたことばがわからなかったり。。。。

あと、説明に図解があるともっと良かったかも。
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「きこえる?」橋本あおい

2019-09-16 17:50:33 | 本・コミック
ラジオのパーソナリティとリスナーのカップリング。

設定やストーリーは好いと思うのだけれど、本編オマケと別冊の濡れ場(死語w?)いるのかな?
モンタージュで済ませておいた方が作品論的には良かった気がする。多分、BLのお約束のコンセプトを意識しすぎ。
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『誰もがそれを知っている』"Todos lo saban"

2019-09-15 19:33:11 | 映画_2013-
ペネロペ・クルス主演!
アスガー・ファルハディ監督
邦題は原題の直訳のようですね。

とにかく「家族」なorの作品。
そして、身内による誘拐劇を通して、人間を描いた作品といえるのかな。

ところどころ現代社会への批評(までいかなくとも描写)があったかと。カタルーニャのこととか。

アレハンドロがキリスト教的に敬虔なのは、批判なのか称賛なのかその両方なのか。


どこかの映画館のこの映画の宣伝文句にもあったような気がするけれど、みんな美人過ぎて見分けがなつかない(からもう一回観よう!←リピーター割引)というのはあった。
男性役者陣もその気あり。

イスパニアの街と風景は美しい。
とくに前半、各キャラクターの振る舞いとあわせて、地中海文化圏をしっかり提示された感じでした。

あと、台詞にpor favoreが多すぎる気もしたけれど、気にしないでおこう。

それから、もしかしたらだけれど、聖書の寓話が隠喩として引用されてかな?←ちょっと確認必要。→だから、パコというキャラクターについては、評価保留。
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『存在のない子どもたち』"CAPHARNAUM"

2019-09-08 18:04:58 | 映画_2013-
シネスイッチ銀座
第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門審査員賞、エキュメニカル審査員賞

真面目で重い映画なのはわかっていて観たのだけれど、やはり、しんどかったかな。
主役子役が、聡い賢い少年だから、なおさら、残酷なところの深さが際立ったんだと思う。

前半から中盤にかけては、「火垂るの墓」を地で行く感じでした。

ただ、この作品、ものすごく重い問いを投げかけていて、
親の子を持つ自由の権利を剥奪することは誰にもできないというのは、近代の人権の基礎基本のことがらで、
子どものいうような、育てられないなら子どもを作るなという考えは、優生思想に繋がりかねずあやうく、
だからこそ、施政者・行政は、貧困を放置してはならないわけです。
この国家・行政の責任であるという方向に議論が向かわないことが(最近の日本を含む世界各国)、僕の不安。


ほか、
レバノンは、キリスト教も多い国であるということ(イスラム教が圧倒的多数を占めているわけではない)も思い出させてくれる映画でした。
(※この記録をつけたときは、エキュメニカル審査員賞受賞作品でもあるのを知りませんでした)
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「大観・春草・玉堂・龍子-日本画のパイオニア-」

2019-09-08 17:11:26 | 美術展・博物館

山種美術館

要するに収蔵品展なのだけれど、やはり、お勉強になったなという感じ。

国立西洋美術館もだけれど、作品を借りてくるお金もおしいのだろうなぁとも推測。
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原爆被害と科学調査と気象災害のクロスするところ

2019-09-06 12:24:47 | 街・散歩・小旅行
仕事がら来ておきたかったところ。
また、柳田邦男「空白の天気図」を読まなければ、ここに辿り着くことはなかっただろう。
廿日市市の大野の宮浜。


洗心園にある大野陸軍病院での水害死没者供養塔と、

米山広場にある京都大学原爆災害綜合研究者調査班遭難者慰霊記念碑。
...草刈りしようよ。自治体も京大もお金ないのかもしれないけれど...。


参考までに、大野浦駅からは、山沿いの道は起伏もあるしわかりにくいので、 海沿いの国道2号でのアクセスがよいかと。
この看板もあります。
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『東京裁判』

2019-09-01 18:20:16 | 映画_2013-
東京都写真美術館ホール
1983年
デジタル修復版
合計4時間半。前半は日中戦争まで(下記参照)。

ほぼ時系列に沿う(裁判の審議自体が相当時系列に沿っているためもある)記述で、裁判の進行と並行して市ヶ谷の法廷からみたら外の内外の出来事の叙述も絡めながらのストーリー。
全編にわたる佐藤慶のナレーションの音声ボリュームが大きい。迫力のためかな。

よくぞこれだけの映像が残っていたな、そして、集められてたなと。
東京裁判の内容を伝えるだけでなく、問題点にも言及。

とにかく、昭和史の復習をした感じ。
東京裁判の審議の「段階」というものは初めて知りました。
また、連合国の認識としては、先の大戦は、足かけ17年なんだ、というのもお勉強。僕の中では、つい満州事変からの15年というイメージだった。

そして、サンシャインシティは、きっと今日も人で溢れかえっているけれど、そこがかつて巣鴨プリズンであったことは、ほぼ誰も知らないでいるんだろう。
サンシャインに隣接している公園に記念碑があるらしいけれど、まだ行ったことがない。訪ねておこうか。

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