LUNACY

cygnus' blog

惣領冬実『チェーザレ』第12巻

2019-06-29 17:44:03 | 本・コミック
おそらく惣領先生のライフワークなんで、発刊間隔が長いのを気にしてはいけない。

コンクラーベって、以前、朝日新聞の記事で概要を読んだ気がするけれど、改めて勉強。
思惑入り乱れるドラマですな。

塩野七生の著作を何作か読んでいるから、この先の歴史の展開を知っているけれど、やっぱり面白いですね。
ルクレツィアの性格のことも含めて。
Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ブルーピリオド』第5巻

2019-06-25 22:09:58 | 本・コミック
山口つばさ

鮎川の巻ですね。
鮎川にとっての日本画が、僕にとっての理工系な人生なのではないかと思えてならない。もちろん鮎川ほど重症化してはいないから、苦しみながらも中年になっても「選ぶこと」ができずに理工系にいるのだけれども。

そして、自分の物語の読み込みの浅さが悔しいというか情けないのが、鮎川についての伏線となる前巻までのエピソード。何で気づかなかったんだろう?
Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』"The White Crow"

2019-06-23 18:50:34 | 映画_2013-
キネマ旬報シアター

レイフ・ファインズ監督
オレグ・イベンコ主演
通し役で、セルゲイ・ポルーニンも出演

ルドルフ・ヌレエフの(おもに亡命するまでの)半生を描いた作品。

バレエに興味ある人は、踊りや曲や衣装でもたのしめる映画。
また、サンクトペテルブルグへ行ったときの記憶が思い起こされました。エルミタージュのレンブラント回廊は、僕も観ました。


ルドルフ・ヌレエフを(想定して)描いた、クロード・ルルーシュ『愛と哀しみのボレロ』の、ジョルジュ・ドンが柵を飛び越える亡命シーンがイメージに残っていたけれど、この作品ではラウンジで、実際にはこっちのほうが近いのかな?
Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ラジエーションハウス」第8巻

2019-06-20 23:03:48 | 本・コミック
横幕智裕×モリタイシ
これ、ドラマ化されたんですね。

本巻の前半、五十嵐がほとんど出てこないな。

確かに、どう読影するか?も、どう撮像するかも大事よね。

それにしても、知らない病気のことばかり出てきて、勉強になるね。
Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる」菅野久美子

2019-06-20 00:05:49 | 本・コミック
1974年生まれの僕は、結局、独り身のままで来てしまって、この先も独り身のままになりそうだから、孤独死は未来形の現実の気がしてならなくて、思わず買って読んでしまった。
身につまされる。

凄惨な現場のルポではあるのだけれど、後半は、それでも、(特に清掃業者の人間を通して)希望というか人間の暖かさを感じさせるエピソードがちりばめられていますね。

ラストの「おわりに」の章で、孤独死を防ぐための処方箋がいくつか紹介されていて、とても参考になります。
Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森岡正博『完全版 宗教なき時代を生きるためにーオウム事件と「生きる意味」』

2019-06-16 23:10:16 | 本・コミック
(2019.6.17加筆)

森岡先生が、四月に出された本。

まず、文体。独特の言文一致体に、ちょっと面食らう。
呼びかけが多用されていて、当時の森岡先生の危機感が伝わってくる。

森岡先生の大学生時代の戸惑いや困惑は、僕の問題意識と、やはり、オーバーラップすることが多いかな、と感じた。
やはり、物理学・数学・天文学の発見やその製菓に対するリスペクトは存分にあるけれど、理系の文化圏(本文中では「体制」という言葉まで使われていてドキッとする)に対する違和感があるという部分。文系VS理系の分けてしまうことの部分。
僕(1974年生まれ)は、いま、体制(苦笑)の中で、うろうろして負け組になって人生迷走している立場なので、リアル。

また、オウムに限った話ではないのだけれど、何か事件があったとき、僕も加害者側になっていたかもしれないという感覚がいつもあって、完全に外野の立場でものをいうテレビなどに出てくる識者の見解に違和感を感じるというのもまた同じ。

僕は、とにかく人に優しく接したいと考えているせいか、先日もキャッチ(セミナーかカルト宗教かセールス)に引っかかりかけた。
また、僕は、社会のニュースやSNSでの荒い議論に触れるたびに、落ち込んでしまうという、いちいち面倒くさいキャラ。
そして、僕は、自分自身の中の諸問題の解決には、ウジウジして、とにかく割り切れないことの乗り切り方が下手。
やっぱり、新々宗教に絡め取られててもおかしくないと思うのだ。つまり、他人事じゃない。
(話は逸れるけれど)この初夏に立て続けに、引きこもりがからむ事件が起きたけれど、自分が引きこもりになっていてもおかしくなかったと思う。

ただし、深入りした信者や森岡先生のように神秘体験については僕は経験していない。
ただ、その現象の解釈ないし現象に対するスタンスは、この本の森岡先生とおよそ共通といえそう。
なお、ぼくは、ヒトの感情や倫理などの解釈が、どこまで科学で解明できるか、或いはされるべきかについては、森岡先生より、少し体制科学寄りの立場かもしれない。
ただ、文中にインタビュー引用のあるノーベル賞学者のように考えるには、まだちょっと抵抗があるかな、と。


次に、気功サークルの共同体の集団性の怖さについての記述から思うことを。
少し違うのかもしれないけれど、そういう共同体の集団性の怖さといえば、僕は、自分の高校の時の経験を思い出す。
ある種、宗教的なというか信者として染まらないといけないような文化が、入学直後に要求されて、結局、ノレなかった。しかも、意見表明も封じられる文化圏だった。OB教師も多いし、進学&就職を考えたら、その高校でサバイヴするしかない。田舎だから。
蛇足だけれど、その高校出身者の多く(つまり、その文化圏に馴染めた人たち)は、いつも他人事で、世の事件を語る気がする。


尾崎豊についても、一章を割いて、深く語られてる。正直、この熱さは意外だった。
ここはちょっとついていけない感もなくはない。
何よりも、尾崎豊本人の言葉で語られてないこと・検証できていないことの記述が多すぎて、確かめてからにしようよ、とは思うものの、尾崎豊がいまはこの世にいない以上確かめられない。森岡先生も十分にわかってあえて記述なさっていることなのはわかる。そこが苦しい。
実際問題、僕は尾崎豊をちゃんと知ったのは、訃報のとき。ステージ飛び降り骨折伝説は耳にはしていた。
93年だったかな?「放熱への証」が初めて買ったアルバム。でも、その時点ではハマっていなかった。月刊カドカワの特集号も、買った記憶があるけれど、それらは、なぜこれだけ騒がれたのかを知りたかったからだった。
今の僕は、カラオケで「僕が僕であるために」と"forget-me-not"は、よく歌う。ただ、それは、周囲に歌う人がいなくて、選曲がカブらない、かつ、周囲にカッコヨサを示せそう、という実に安直な理由。
でも、ヒトカラしているとき、通りすがりの人や店員くんが通路から部屋を覗かれることがあって、そのときは、このどちらかの曲のときがほとんど。上手いからなのか、選曲がイタいからなのか。多分、後者か(苦笑)。


以前から、できれば知りたいと思っていた、宮台真司先生の事件の背景の解釈への森岡先生の見解。
ちゃんと後半で言及があった。
悩みを抱えている人への処方箋はともかく、背景や構造の分析そのものについては評価されているようだ。


フェミニズムと目隠し構造についての話も、いまなお、引き続き意味のある話だと思う。


さて。この本を読んで改めて僕がどうすべきかといえば、
やはり、考えることをやめないこと。安易な結論を選ばないこと。もやもやした感覚とつきあい続ける・真摯に向き合い続けること。
ということになろうかと思う。


それから、完全に蛇足なのだけれど、森岡先生について
・大学進学で上京してから30歳くらいまで、どうやって生計を立てていたのか?と
・(こういう問いは意味ないかも知れないけれど)もし物理学でなく数学を志向されていたらどうなっていたのか?
は知りたいと思った。

そして、たぶん、森岡先生より僕の方が、周囲に流されてしまう・周囲の仲間と楽しくやれてしまう性格なのかな、と思う。
だから、アーとかウーとかぼやきながらも、進級・院進や就職を(決して自慢の意味ではなく)卆なくこなしてしまったのかな、と思うのだ。


なんか、よくわからない読書録になってしまった...。このへんで。

Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「僕はイエス様が嫌い」"JESUS"

2019-06-16 20:35:37 | 映画_2013-
シネマカリテ

奥山大史監督
第66回サン・セバスチャン国際映画祭最優秀新人監督賞(最年少受賞)

フライヤに、コメントしているのが、僕の気になる業界人ばかりだったので観に行ってきた。

映像美がスゴい。僕は、岩手出身で雪の中でさんざん遊んだけれど、あんなイメージ化できない。
雪景色のシーンでは岩井俊二"Love Letter"へのオマージュ?かとも思った。けれども、奥山監督の生年を考えると、少なくともリアルタイムでは観ていないのか!(驚)

カズマの別荘での滑車遊びのアングルが上手いですよね。

ストーリー的には、青い花に活け替えるところが泣ける。

それから、子役キャスティングも反則級にうまいと思う。
Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「幸福なラザロ」"LAZZARO FELICE"

2019-06-16 12:56:41 | 映画_2013-
アリーチェ・ロルヴァケル監督
第71回カンヌ国際映画祭脚本賞

UPLINK吉祥寺

邦題は、内容からオスカー・ワイルド「幸福な王子」とかけているのかな?とも思ってみたり。

フライヤにあるあらすじは、旧態依然のムラ社会での事件の前半だけ。後半にもヤマがあって、現代社会を描き出している作品。
もっというと、全編を通して(とくに後半)、われわれの社会に潜む不寛容を問うている作品。
皮肉(アイロニーというほうが適切?)もきいているストーリー。
純粋無垢な人間であり続けることの今日的な意味を考える作品。


少年役が美男だらけで、眼がそっちにいってしまうけれど、それだけではない作品でした。
Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近(2019年5月下旬〜6月上旬)読んだコミック

2019-06-09 00:41:18 | 本・コミック
ちょっと時間的余裕と精神的余裕がないので、コメントなしでタイトルだけ挙げておきます。

けんえん。(八)
国宝のお医者さん(1)
聖血の海獣(3)
性別「モナリザ」の君へ。(1)
性別「モナリザ」の君へ。(2)
モナリザマニア(1)
モナリザマニア(2)
赤狩り(5)
開演のベルでおやすみ(2)
テンジュの国(4)
Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする