LUNACY

cygnus' blog

「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」("The Post")

2018-05-27 21:02:00 | 映画_2013-
スティーブン・スピルバーグ

メリル・ストリープ(ワシントンポスト社主役)×トム・ハンクス(編集主幹役)

トランプの言いがかりにジャーナリズムは怯むなという、スピルバーグからの応援歌なのだろうな。

もちろん、いまの日本の政治や社会にとっても教訓の多い作品。

しかし、ベトナム戦争や歴代アメリカ大統領についての知識が不足していることを痛感。もうちと勉強しないと。
あと、ニューヨークタイムズとワシントンポストって、僕が思っていた以上にライバルというか競争を意識しているんだな。

それから、スピルバーグの映画って、カメラアングルが本当に考えられてるよな。
そして、セリフが短く、わかりやすい気がする。
ニクソンについて、"son of a bitch"って、ストレートで痛快。
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『君の名前で僕を呼んで』("Call Me by Your Name")

2018-05-27 15:05:12 | 映画_2013-
シネマカリテ

ルカ・グァダニーノ監督

北丸雄二さんの解説がアップされていたのに気づいて、それを読むまで日数がかかってしまいました。
http://www.kitamaruyuji.com/stillwannasay/2018/05/post_15.html
なんか、すごい深い読み解き。オスカーワイルドまで参照(の必要を指摘)してらっしゃいます。
でも、ホントに、北丸サンと同じく、あのハエは何を意味していたのか、わからんかった。
んで、僕が『ブロークバック〜』を観ていないから気づかなかったこと多数。

個人的にピンとこなかったのが、ユダヤ教とアイデンティティの問題。
いや、別に、ユダヤ教徒じゃなくても、他の宗教でも問題ないのに、なぜ、ユダヤ教・ユダヤ人なのか?
他の宗教と較べて一段と同性愛に非寛容なのでしたっけ?

あと、描かれているのが、上流階級家庭。
大学教授で家にお手伝いさんがいて、ミニ図書館級に本がある家庭に育って、
ピアノ(ベーゼンドルファー!)が置かれていて弾きこなせるって、どんだけやねんw。
いや、僕も大学教授の息子だから、フツー、戦後の日本の大学教授の家庭はあんなんじゃない!と、やたら気になってしまった(苦笑)。

あ、なんか批判気味に書いちゃったけれど、佳い映画ではあると思います。

ティモシー・シャラメについては、やはり、ラストの長回し。
あの演技が出来るのが凄いなと思いました。
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最近読んだBL(2018.06.01いろいろ追記)

2018-05-27 00:24:54 | 本・コミック
★「君は夏のなか」古矢渚
切ない系BL
高校生の気持ちの揺れを描いた作品。
予定調和と言われようが、安心して読んでいられるのは大きい。(おれ、メンタル病んでる?w)


★高野ひと深「つらなるステラ」
BL短編集
とにかく、表紙を含め絵が綺麗。
んで、そこまで深く印象に残ったわけじゃないのに、何故か読み返してしまう...。


★「にいちゃん」はらだ
表紙の雰囲気から、一瞬、オメガバース?かと思ったけれど違った。
しかしながら、これ、精神・心理系(というかサイコ系?)のBLなのね。
関係性の心理描写でストーリーが進んでいくし、濡れ場も多いので、
メンタル健康なときに、電車以外の場所で読みませふ。


★常倉三矢「Life 線上の僕ら」
あるティーンエージャーの出会いから、老いて亡くなるまでの寄り添いストーリー。
かつて、BLというジャンルがそこまで確立していなかったというか、人口に膾炙していなかった頃、この路線のストーリーとしては、少コミで、羅川真里茂「ニューヨーク・ニューヨーク」という金字塔が打ち立てられているから、どうしても(僕らの世代は)そこに引きずられてしまうんだよな。霞んでしまうというか。
ともあれ、あぁいうふうに生きられたらいいよねって思うストーリー。


★佐藤千鳥「光、瞬く閒」
最初、利久と三上がカップリングするのかと思ってたw。
利久と瞬の次第に距離を縮めていくプロセスが細かくてイイですね。
...というか、それが、メインのストーリーだよね。


★わたなべあじあ「ROMEO」(1)(2)
あ、オメガバースものなんだね。オビをよく見ていなかった(苦笑)。
絵柄が魅かれるものがあります。というか、ますます、性的に生きられなかった自分がヘコむというか(苦笑)。
しかも、単純な予定調和を避けたラストになっていますね。これはこれでありかと思いまする。
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「タクシー運転手 約束は海を越えて」

2018-05-26 23:24:58 | 映画_2013-
シネマート新宿
チャン・フン監督

韓国の民主化運動、光州事件を描いた作品。
戒厳令下の中に潜入して取材し、世界にその様子を伝えたドイツ人レポーターと、そのサポートをしたソウルのタクシー運転手の実話を元にしたストーリー。

1980年といえば、僕はまだ5歳。
情報統制もあったとはいえ、記憶にない。
長じてから、そんな事件があったんだと知った事件。
しかも、光州事件の日付を間違えて覚えていた(恥)。

「弁護人」と同じく、ソン・ガンホが主役を熱演。
涙を誘う演技。

そして、いまの韓国がスゴいなと思うのは、「弁護人」にしろこの「タクシー運転手」にしろ、民主化運動のときの暗部に向き合う作品を作れることだよね。
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釣巻和『聖血の海獣(けもの)』既刊2巻

2018-05-24 00:07:37 | 本・コミック
巨弾海洋ファンタジーってなっているけれど、まぁ、海洋冒険サーガですね。同じかw。

オイラ、いい歳なんだけれど、結構、ドキドキしながら読んじゃいました。
第1巻表紙が、弥生美術館に収蔵されている美少年イラスト路線に見えてしょうがないw。
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建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの 世界が魅せられた日本建築、その本質に迫る!

2018-05-20 22:56:44 | 美術展・博物館
六本木ヒルズ・森美術館15周年記念

1800円はちょっとボッタ気味な気もするけれど、たのしめる展覧会でした。
そして、「ニッポンスゲー」的な空疎な雰囲気も感じないではなかったのが気がかり。
有名建築家のオンパレードで集めただけって感じで、雑多な感もしたし。
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TOPコレクション たのしむ、まなぶ イントゥ・ザ・ピクチャーズ

2018-05-20 22:47:59 | 美術展・博物館
東京都写真美術館

収蔵作品の傑作選展
そして、展示方法が変わってる。
キャプションなし!観覧に来たあなたは、この写真から何を読み解きますか?という問いがテーマです。
先入観なしのあなたの感受性はどのくらいですか?という学芸員からの挑戦状みたいな、150作品(およそ)。
こういうのキライじゃないよ。
 ※もちろん、作品一覧の紙は用意されています

それにしても、フツーに、大写真家の作品がドドンっと並んでいて、びっくり。
ココの所蔵品凄いんだな...。

8月11日から後半の展覧会があるのは、会場で初めて知ったわ。

https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3050.html
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末次由紀「ちはやふる」第三十八巻

2018-05-13 20:52:04 | 本・コミック
太一。あの髪型は作戦だったのかw。

心理戦や心理描写の多い一巻だったなぁ、という印象。
ストーリー中で読まれる札も、有名どころがおおかったかな。
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穂積『僕のジョバンニ』第3巻

2018-05-11 23:37:12 | 本・コミック
鉄雄についてのストーリーで本巻はストーリーが進んで行きますね。
実は作曲家の志向を持ち合わせていると。
でも料理もできて、鉄雄ってスーパーマンだなw。

郁未は、存在感はありまくりだけれど、出番は少ない感じ。
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『BLUE PHOBIA(ブルーフォビア)』第1巻

2018-05-06 00:06:00 | 本・コミック
鶴吉繪理

研究所の島が、軍艦島っぽいなと思ったら、長崎国際コンベンションが協力、と。なるほどね。

とにかく、青とか紺とか藍とかいう色、このほか蒼とか碧とかいう文字に対してメチャクチャ弱いというか引きつけられる僕の前に、この作品は、タイトルと表紙だけで、十分に反則であるw。

脱出ゲームのストーリー。やはり、ドキドキしちゃいますね。
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羽純ハナ【獣人オメガバース】シリーズ

2018-05-05 17:40:10 | 本・コミック
『ペンデュラム』『レムナント1』『-2』
まとめて一気に読んでしまった。
累計35万部(2018年春時点)とのこと。

BLでもあるけれど、ケモナーで、ストーリーが組み立てられているから、やおいとは一線を画すかな。
読みすすめるのがツラいということはなかったな。


それにしても、オメガバース(もの)で、BLのひとつのジャンルになっているのか。恐るべし。
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『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎 インターナショナル版(中国語音声/日本語字幕)』

2018-05-05 12:58:05 | 映画_2013-
(中国語題)「妖猫伝」(英語題)"Legend of the Demon Cat"
チェン・カイコー(陳凱歌)監督。原作は、夢枕獏。中国との合作。
この監督の作品は、久しぶりだな。ちなみに『さらば、わが愛 覇王別姫』は大好きな作品。

染谷将太演じる空海が、白居易(白楽天)と共に楊貴妃の死の謎に迫るストーリーで、その過程で阿倍仲麻呂(の日記)が出てくるという筋書き。(→だから、実は阿部寛ちゃん出てくるまで相当あるw←ポスターに惑わされてはいけないw)
脚色なのだろうけれど、幻術使いの若者ペア、白龍と丹龍がキーを握っている構造。
蛇足ながら、このペア役ののアイドル級の美少年ぶりが眼の保養w。

スペクタクルもストーリーもなかなか壮大で、魅せるな、エンターテイメントだなという感じでした。
そして、学校の科目でいうと地理歴史より国語の素養が試されている感じの作品でした。

阿倍仲麻呂の生涯について、改めて勉強してみたのだけれど、凄いお方だったんだな。。。。
あと、最澄も橘逸勢も出てこないので、その点はご注意あれ。


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『マルクス・エンゲルス』

2018-05-04 19:45:50 | 映画_2013-
(英) The Young Karl Marx, (原題, 仏)Le jeune Karl Marx
ラウル・ペック監督

カール・マルクスがフリードリッヒ・エンゲルスと出会ってから「共産党宣言」をまとめるまでを描いたストーリー。
独英仏語が飛び交いまくります。舞台がその3ヶ国とベルギーだから。
それにしても、あれほど早口の独語は初めて聞いたわ。
「資本論」って未完成ってことは、そういえば、どこかで聞いたことがあったような。

ケン・ローチのような告発系の作品ではなく、ひたすら2人の若者の姿を描いたもの。
2人が、資本主義社会の中のリアルにもがいているのが印象的。
タイトルは、珍しく、原題や英題より邦題の方がよいですね。
というか、エンゲルスがすごく魅力的に描かれている感じ。そして、イケメン俳優のお芝居で萌えw。


満員だったけれど、客層が団塊の世代ばかり。。。。
いろいろと思うところアリ。

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ラブレス

2018-05-03 22:05:10 | 映画_2013-
(英)Loveless, (原題, 露)Nelyubov
アンドレイ・ズビャギンツェフ監督

第70回カンヌ国際映画祭監督賞

恵比寿ガーデンシネマ

ロシア成金夫婦と子どもの亀裂。
物語の3要素、背景、人物、事件のすべてが丁寧に演出されていました。
親子の愛と相克とか、夫婦愛や恋愛といった性がらみの問題とかがメインですが、司法や外交の問題をスパイスにからめながらの展開でした。
森とか外の景色・情景の描写が、やはり、タルコフスキーとかソクーロフっぽく見えてしまうのは、気のせいか。
タルコフスキー「僕の村は戦場だった」とか、ヴィターリー・カーネフスキーの一連の作品と同じように、どうしてロシア映画の子役はあんなに印象に残るのか?謎だ。
んで、お祖母ちゃん役の貫禄もすごかった。
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