LUNACY

cygnus' blog

「プリズン・サークル」

2020-05-17 19:05:56 | 映画_2013-
坂上香監督。

これも、「仮設の映画館」にてVOD鑑賞。

修復的司法の話。
TC(セラピューティック・コミュニティ)なる臨床心理学的?なピアサーポート対話(補助員+受刑者同士)による、受刑者の自分と向き合うためのプログラムがあって、日本でも導入され始めていて、その状況についてのドキュメンタリー。

まず、何より驚いた(つまり僕が無知で恥ずかしかった)のが、受刑者たちが「自分の言葉」を持っていること(それこそTCで身につけたのかもしれないけれど、それでも)。よく話すし、語彙もちゃんと持っていて、出してきているし。
そういうところが欠けてしまっている人びとではないかと、思い込んでいました。(←見沢知廉の受刑記を読んでいたせいかもしれないですが)
もちろん、それが、彼らは、僕と何も変わらない人たちなんじゃないかという思いを抱かせるわけです。

よく言われることだけれど、この社会の福祉が充実していれば、彼らが道を誤るのを防げたんじゃないか、ということも、何度も思いました。(←山本譲司さんの受刑記にこの手のメッセージがあったような気がします)
それから、いじめ被害の経験者の多いことにも驚き(そして、彼らをいじめた加害者は何も咎められてないのかも知れない)。効いていたけれど、やはり、インタビューや本人の口からのトークが出てくると、見聞きの重みが違いますね。
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『巡礼の約束』(中国語題: 「阿拉姜色」 | 英語題: "Ala Changso")

2020-05-17 18:46:01 | 映画_2013-
新型コロナウイルス感染症の件があって、「仮設の映画館」にてVOD鑑賞。
少しでも大きい画面でそれっぽく観るため、chromecast使って、PCやタブレットではなくTVへキャスト。

チベット人のソンタルジャ監督作品。

(思い込みでしかないのだけれど)あぁ〜アジア映画観たわぁって感覚になる人間ドラマ。
中国(とは限らないだろうけれど)の仏教徒(とは限らないのか、これも)や、チベットにルーツのある人にとって、ラサへの巡礼というのは、やはり、意味が湧き出すものなのだろうなぁと。

僕自身、ラサは行ってみたい。
でも、五体投地しながら向かうという行為は、僕には無理だなぁってつくづく思う。

『草原の河』は観ていないし、「ラサへの歩き方〜祈りの2400km」も観ていないんだよな。観ておきたい。
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