今日は、体育の日で外も秋晴れの快晴。本当に気持ちの良い一日だった。
ブログもここのところ詰将棋がほとんどだったので、今日は、指将棋の方に話題を振ります。(今日は、詰将棋項目なしです)
棋譜データベースのHPを見ていて48手で終了している順位戦の棋譜があったので興味深いので並べてみた。
先手は、おやじギャグの豊川7段 後手は、和歌山県出身の宮本5段である。
こういう古い戦形はベテランのテリトリーのはずだが
通常、2筋を突き捨てないこの形は、後手良しが一般的(2筋を突き捨ててもいろいろあって若干後手が指せる変化が多い)
おまけにこの形は、定跡書でもはっきり後手良しと載っているが(例えば 渡辺明著 四間飛車破り等)
豊川7段の狙いは、どこにあるのだろう。順位戦だから事前に準備をしていたと思われるし。
ここからも定跡どおり進んで次図を迎える。
こうなると(1)77銀は、27角、37飛、45角成、41飛、52銀、11飛成の変化は後手良し
攻め合いの(2)41飛も52銀、11飛成、99角成、88銀、98馬、99香、88馬、同王、45銀で後手良し。
以上2つの変化は、まあ有段者なら常識的な知識。
どうするのだろうと見ているとやはり攻め合いの41飛を選択
(2)の変化の先に何かを用意していたのだろうか?
ここで後手の宮本5段は、明快な手を放つ。それが88角打
実は、激指しに予想させるとやはり最善手は、88角打で後手はっきりよし。
若手の研究は、しっかりしている。これで先手は、はっきり悪くなった。
以下 55銀、99角成、43飛成、35銀・・・まで48手で宮本5段の勝ち
ここから指すとすれば44銀だが36銀と取られ詰めよ。
66角で馬を消しにいっても平凡に同馬、同歩、47歩成とされて以下は一手一手な感じで先手に手番が回ってこない感じだ。研究手がどこにあったか興味深いが、こんなに簡単につぶれるのでは、この変化は先手だめだろう。