バビル3世ブログ(将棋、書籍他) 

最近では、将棋ネタが多く特に詰将棋ネタが多いですね。
まあいろいろ書きたいんですけどね。

ponanza 102番勝負 第1局 急戦VS四間飛車穴熊

2011-05-31 17:29:14 | 将棋

将棋クラブ24にさっそうと現れて、さっそうと去っていった。コンピュータ将棋 ponanzaの軌跡を振り返ってみたいと思います。これ調べて強くなれればそれに越したことはないんですけどね。 解説で疑問があればどしどしコメントください。

まず デビュー戦 第1局は、▲先手ponanza  △後手dさん(2486)  ( )は、対戦当時のレーティングです。 (2486)といえば県ではトップクラスで、全国でも通用する強さです。

振り返ると 後手のponanzaの四間飛車に対して 先手のdさん 急戦棒銀です。穴熊相手に急戦は、なかなか成功しにくいのですが4九の金をおいたまま速攻を狙います。

ここで、普通は、△8二銀とか指しそうなものですがやはり急所なのかここで△7四歩 でした。以下▲3五歩、△7二飛▲6六銀△8二銀▲3八飛△3五歩▲同銀△8二銀と振り飛車らしい老獪な手順をとります。ベテランの振り飛車党のような指しまわしです。

以下局面は進んで、次図に

あまり見かけない攻撃筋ですが、先手が▲4六飛とまわったところです。 ここは、当然△5四歩から△6四角だろうと見ていると そのとおり進みます。

△5四歩▲4四銀△同銀▲同飛△6四角▲5五歩△4二飛が好手(次図)

飛車交換は、▲4九の金がしまっていないのがたたってきてできません。以下▲4三銀に△4一飛がにくい手で次に△5二金が受からない先手は困りました。そこでいったん▲4六飛と飛車に紐をつけたのですが(次図)

ここで3手一組の好手順がありました。△4五歩▲同飛△5二金 が痛烈。

しかたなく 以下▲5二同銀不成ですが△4五飛▲6三銀成△2八飛▲5八金右△4七飛成と一気に攻め込まれます。 

いか自陣飛車等で懸命の防戦になり、▲5九金打としたのが次図

ここで手筋が出ます。△6五歩が手筋とはいえ好手順。以下しかたなく▲6四成銀△6六歩▲5三角と一矢を報いようと先手が角を放ったのが次図です。

ここからは、実に手堅い △5六銀▲6六歩△5九飛成▲同金△6七銀▲8八玉△7八金▲9八玉△7九金となって勝負あったです。

このあと角を切った先手に対して、△8六桂からみごと即詰でponanzaが勝ちました。ここからponanzaの快進撃が開始しました。

この1局は、先手の右銀をそのままでの速攻が逆に裏目に出ましたが、ponanzaの穴熊の指し回しは、見事というしかないですね。