杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

メン・イン・キャット

2017年09月02日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2016年11月25日公開 フランス=中国 87分

北半球一高いビルを建てるというバカげた目標のために、家族との時間や社員の意見を犠牲にしている仕事一筋で傲慢な社長トム・ブランド(ケヴィン・スペイシー)。跡継ぎの息子のデヴィッド(ロビー・アメル)は頼りなく、まだまだ自分が会社を引っ張っていく必要があると考えている。そんなある日、妻ララ(ジェニファー・ガーナー)から娘のレベッカ(マリーナ・ワイズマン)の誕生日が明日であることを知らされ、長年欲しがっていたネコをプレゼントすることに。怪しげな店主パーキンス(クリストファー・ウォーケン)のペットショップで“Mr.もこもこパンツ”と名付けられたネコを購入する。しかし、その帰り道、社員のイアン(マーク・コンスエロス)に呼び出され、会社の屋上に行く。雨の中呼び出されたことにいら立ったトムがイアンをクビにしようとしたところ、雷が落ちる。吹き飛ばされたトムはイアンに助けを求めるが、逆恨みから見捨てられ、ネコとともに転落する。意識が戻ると、トムは病院にいた。しかし目の前で担架に持ち上げられたのは自分だった。近くにいるララに話しかけようすると、「ニャーオ、ニャーオ……」。そこにパーキンスが現れ、これは夢ではないと告げる。家族はネコがトムだと気づかず、ペットとして受け入れる。人間に戻るにはいい夫、いい父親にならなければならないと悟ったトムは、ネコの姿のまま奮闘する。そうしている間に、イアンが会社を乗っ取ろうと株式公開の準備を始める。(Movie Walkerより)

 

「メン・イン・ブラック」シリーズのバリー・ソネンフェルド監督によるコメディです。出演している俳優さんたちからてっきりアメリカ映画だと思っていたら、フランスと中国の合作なんですね

仕事一筋のワンマン社長トム。北半球一高いビルを建てるという彼以外の人間にすればおバカな夢のため会社の利益をつぎ込み、家庭も社員も顧みないトムですが、妻のララ(ジェニファー・ガーナー)と娘への愛情はちゃんとあります

会社で娘への誕生祝について会議を開いたトムが、社員から宮城県の田代島旅行を提案される場面があり、いきなりの日本ネタに驚きました。 良いアイディアも出ず時間切れで、彼女が前々から欲しがっていた猫を渋々購入するのですが、このペットショップの経営者パーキンス氏(クリストファー・ウォーケン)がめっちゃ怪しいの 案の定、トムに反発し会社乗っ取りを企む社員イアン(マーク・コンスエロス)の罠で事故に遭ったトムは猫と意識が入れ替わってしまいます。

この猫の名前が「Mr.もこもこパンツ」ってのが笑えます 猫になったトムが何とか自分の存在に気付いてもらおうと奮闘する様子が笑えます。いつしか家族の愛情や本音を知り、これまでの自分を反省するトム特に前妻マディソン(シェリル・ハインズ)との間の息子デヴィッド(ロビー・アメル)が(あんなワンマンな父親なのに)心から父を尊敬し慕っているのがいじらしかったです。(前妻はけっこうな悪妻なのにね

レベッカも幼い少女の割りに鋭い観察眼があって、この猫がトムだと見破るの。劇中、パーキンスの忠告をトムは二度無視しますが、二度目のそれは、自分を犠牲にしても愛する息子を救おうとしたからそして、この選択がハッピーエンドに繋がる結果をもたらすのでした。

因果応報、乗っ取りを企んだイアンの末路は推して知るべしなオチでした。

Mr.もこもこパンツは6匹の猫が演じているんだそうな。決して美猫じゃないけど、どこか愛嬌のある容姿も猫好きにはたまらんですね


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