奄美 海風blog

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月岡芳年(つきおか・よしとし) -『 隆盛龍城攻之図 』

2019年04月23日 | うんちく・小ネタ

写真と記事は直接関係はありません。このブログ 奄美龍宮伝説 夢をかなえる「カメ」さん

西郷隆盛生存説としては、西郷星(桐野星)や、
影武者が数人いて、実の西郷は、中国大陸、朝鮮半島、東南アジア、インドなどに渡ったとされ、
 なかでも、大津事件(巡査によるロシア皇太子ニコライ殺人未遂事件)でも有名な、
皇太子ニコライの来日に際し、西郷がニコライを護衛して戻ってくるなど、
西郷が再び理想の日本をつくるため、生還してくるというもの。
これらは、絵にも描かれ、判官びいきの庶民の願望を具現化し人気を博した。
あまりよく知られていはいない(私も知らなかった)が。(以下メモします)
 
↑ これらとは少し趣を異にするところがありますが、
 
月岡芳年(つきおか・よしとし) -『 隆盛龍城攻之図 』というのある。
これは、西南戦争のあったその年明治10年(1877)の作。
龍城は籠城(ろうじょう)ではない。
西郷はかつて、清水寺の勤王の僧・月照と合い抱いて鹿児島の錦江湾に身を投じ、意に反し
一人蘇生して、藩命で奄美大島の龍郷に身を潜めることとなった。
芳年『 隆盛龍城攻之図 』では、その月照が、海底で待っていて、西南戦争で新政府軍にやぶれた西郷とともに魚たちを味方につけ、龍宮城に攻め入り、西郷を龍王にしようという様子が描かれているという。
大波に押されるように、槍や刀をもった大勢の人たちにまざり、巨大な魚が2つ描かれている。
そのうちの一つは赤みをおび、やや複雑な模様のうろこのシマシマが特徴で、龍郷湾にもいそうな熱帯魚風に見えなくもない。
(絵は画像検索で見ることができます)
芳年の絵は「無惨絵」「陰惨絵」「血みどろ絵」などで知られるが、画業は幅ひろく、この絵は迫真的で庶民の願望が勢いよく、劇画的に描かれている。
満月の明かりが照り映える錦江湾に沈んだ月照が、島から戻った西郷を海底で待っているとは・・・。

ツイートまとめ 名瀬港の虹 ソメイヨシノの観察 ナンゴクネジバナ きのう

2019年04月23日 | 桜の観察

今年は鹿児島市暖冬で、ソメイヨシノに限らず緋寒桜も、開花状況が不順、不調です。

植物はさまざまな生存戦略をみせますが、ソメイヨシノは、クローンなので実がならず?接ぎ木で増やすしかないので、人に愛でられ大切にされることが最も効果的な戦略とこころえているのかもしれません。しかし台風常襲地帯の島の高い山の中にある、最南端のソメイヨシノの生存環境は過酷で、街の近くの桜と比べると訪れる人も少なく、その分人の関心を引くこともあまりなく、ひっそりと耐える覚悟ができているのかも知れません。