行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

米国は西部劇時代に逆戻り

2022-11-01 18:22:26 | 海外

日本では信じがたいことだが、今年に入り、アラバマ州が拳銃の無免許携帯合法化を決めると、米国の半数の州では成人は銃の保有に免許が入らなくなりつつある。全米15大都市のうち5都市がテキサス州にあるテキサス州で、テキサス州連邦裁判所は、21歳未満の成人が拳銃を携帯することを禁止する州法は違憲であると判断した。とニューヨークタイムズは報じ、司法関係者や警察は誰でもが拳銃を所持していることに危機感を深めているとしている。銃による死亡の増加についてもパンデミックの最初の年である2020年に急増した銃を含む殺人と自殺は2021年も上昇を続け、30年間で最高率に達した。

米国では毎日の新聞に銃撃事件が掲載されているのは珍しいことではないが、今年2月に起こったヒューストンの発砲事件は悲劇のさえたるものだ。A.T.M.で夫婦が強盗に襲われ、拳銃で強盗に発砲したところ、通りすがりの9歳の少女にあたり、命を無くした事件だ。テキサス州法では起訴できないとし、衝撃を与えている。

トランプ政権時代の武装グループによる国会議事堂乗っ取り事件以来、米国は狂気の国になったのだろうか?先日はペロシ下院議員の自宅が襲われるなど、中間選挙をひかえ、何が起きるか不気味だ。皆が銃を持てば事件は少なくなるという議論も米国では強く、西部劇時代に逆戻りした感がする。


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