国益より自分の思いを優先させた安部首相、平和への祈願というが、靖国神社は最も相応しくない場所だ。日本を戦争に追い込んだ戦争犯罪人を合祀しているからで、どのような説明も戦争の被害者であったアジアの諸国には理解されない。安倍本人は中韓には説明したいと言っているが感覚がおかしいのではないか。
中韓との関係が悪化しているから、参拝し、批判されても同じだと判断したのだろう。自分では隣国関係の改善は無理と判断したとしたら、日本の政権を担う首相として無責任の誹りを受けざるを得ない。これも巨大与党の奢りではないか。キャロライン米国大使がすぐに、隣国との関係を更に悪化させる行動には失望と声明を出したことは肯ける。
経済の活性化では、この1年安倍政権は第一段階の成功を見たが、日本経済の今後は企業がどこまで働きやすい環境をつくれるかだ。しかし最大の貿易相手国である中国との関係悪化はかなり企業活動を縛られ、リスクオンとなる。また、同盟国米国がようやく安倍政権右傾化の懸念を払拭した時期に、靖国参拝をしたことはオバマ政権が再び不信感をいだくことになる。
多くのアジア人も訪れた昭和記念公園のイルミネーション。平和を祈念するのに相応しい場所だ。