行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

家族の絆を確かめるお盆に何ともさみしい話

2014-08-15 23:32:06 | Weblog

最近、無縁仏が急増し、公共の納骨堂が一杯になってしまい、都内のある自治体は粉骨して最小化を考えるとの報道。関西では大阪市の無縁仏が10年間で倍増し、市営墓地が荒れ、管理料滞納が5年前に比し倍増しているという。高齢社会と家族の絆が細っての結果だが何ともさみしい話だ。

墓と社会の変化を四半世紀にわたって研究している一風変わった学者の槙村久子さんによると、少子化の中で生涯未婚率と離婚率が上昇を続けていることが背景にあるという。「単身化」は今後も進み、無縁仏がさらに増えると推測する。槙村さんらの共同研究で03年と11年に実施した意識調査では、墓を守ることについて「子孫の義務」と答えたのは87.7から62.3%に減った。

今無縁仏になっている方は日本の高度成長を支えてきた方々で、賃金が長期間下がる中、子供の生活の苦しさをみるにつけ、なるべく子供に迷惑をかけたくないという人が結構多い。しかしあの猛烈社員という言葉が流行った60年代、朝から晩まで家族のために働いた人達の終末にしてはあまりにもさみしい。散骨だとか樹木葬など希望者が増えていることも考え、安心して終末を迎える公共共同墓地には税金を注ぎ込んでも良いのではないだろうか。政治家の皆さんこれ公約にしたら受けること確実。。


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