2014.08.16(土) 今年66回目の山行 天候 曇り後大雨 単独
昼前には雨に遭うだろうという予想だったが、想定以上の集中豪雨だった。
荒神峠に着く前に降って来た。それ程の降り方ではない。既に汗で、濡れているので雨具を着ずにそのまま登って行った。遠く西の方から雷鳴が聞こえて来た。
本降りになるまでに石段下小屋に着けるかもしれない希望は甘かった。
10分もしない内に本降りになった。雷鳴はあっという間に近づき、そこかしこに落雷の大音響が木々を震わせた。
7発目の落雷は、ほぼ峠を登り切って表参道出会に近づいた時だった。根拠はないが樹林帯を歩いている限り落雷に遭う事は、無いという思いが有ったが、100mほど前方で炸裂した時は肝が冷えた。
この後、雨は激しく降っていたが、雷は遠ざかった様だった。
水尾別れから傘をさして歩いた。表参道はまるで川の様だった。既に靴の中はぐしょぐしょになっていた。
特に頑張り坂の階段は小滝の連続の様だった。こんな状況に拘わらず下山者に出会った。
初めの一人は上下とも雨具で完全装備だったが後の2人は傘だけだった。その後、運動靴でビニールの雨具を被った軽装の若い女性3人に行き会った。
黒門が見えて来た時、いきなり20mほど前方で閃光と共にドーンという雷鳴に遭遇した。
もう生きた心地がしなかった。辺りを見回しても落雷の痕跡はなかった。痕跡を残さない落雷現象も有るのか良く分からないが恐怖の一瞬だった。
石段下小屋では2人が雨宿りを、しばらくしてもう一人増えた。1時前に小降りになるまで、なす術もなく待機は仕方ない様だった。土砂降りの中を3人のトレランの若者が、ずぶ濡れになりながら走っていた。
乾く筈はないが靴下を脱いで絞った。靴の中も水が溜まっていた。
ズボンは濡れているのに、シャツを替えただけで不思議に寒くはなかった。
ゆっくりと昼食を終えたが、雨は未だ断続的に強く降っていた。
1時前に小止みになったので、3人は意を決して一人ずつ下山して行った。
雨は完全に止まないので、雨具上下とも着込み下山にかかった。
道は登りの時に比べて水の流れは1/3 位になっていた。
水尾別れからは水尾に降った。この時、表参道を清滝に降っていれば六丁峠を越える苦労は無かった。もちろんJRが止まっているとは思いもしなかった。
900m の標識で暑くなったので雨具を脱いだ。雨は殆ど降っていない。ところがその後降ったり止んだりが続くのである。かなり強く降る事も有って不愉快極まりない。
水尾から緩やかな旧道を水尾川に沿って歩いて来たのだが、水尾川の水量が恐ろしい程増えて濁流が逆巻いているのには驚いた。こんな所に落ちたら先ず助からないと思う。
山の斜面からも臨時の水路が出来て奔流となって水尾川に落ちている。
この分で行けば保津川も相当増水しているのではないか。この時点でもJRが止まっている事に気が付かなかった。
保津峡駅に着いてみると数十人の人で溢れていた。殆どがラフティングの人達だった。
聞くと昼前から嵯峨野線は豪雨の為、運転取り止めが続いていて、再開は17時頃だという。
現在再開の為、安全点検中らしい。JRの社員も出張して来て説明をしている。
3時40分ごろ改めてJRから現状報告の放送が有った。再開は夜になるという。
待っていられない。六丁峠越を決断した。一時止んでいた雨がまた降り出した。
1時間近く掛かり一の鳥居に着いた。そこから25分で嵯峨小学校前のバス停に着いた。
丁度丸太町烏丸行のバスが3分後に有る。ところがバスはなかなか来ない。
10数分遅れでやっと来た。全身が濡れているので座席に座ることが出来ない。35分立ち続けた。車内は冷房が良く効き寒いのには参った。その後の地下鉄も寒かった。
何はともあれ無事に自宅に帰れた。
コースタイム
JR保津峡駅発 9.31
つつじ尾根取付 9.35
踊り場 9.39
ヌタ場 9.50
ビューポイント 10.04
荒神峠 10.23-24
水尾別れ 10.58
石段下小屋 11.25-13.05
黒門 13.13
水尾別れ 13.31-33
900m 13.51-55
社務所裏道取付 14.06
1800m 14.12
水尾小学校跡 14.16-20
明智越 14.38
新道出会 14.45
JR保津峡駅着 15.08-42
落合 16.04
六丁峠 16.25
一の鳥居 16.36
嵯峨小前バス停 17.01
JR保津峡駅発 9:31
煙る愛宕山
つつじ尾根取付
踊り場からの保津峡駅
激登り
ヌタ場
つつじ尾根
ビューポイントから見る愛宕山
荒神峠 10:23
雷雨の中を登る
水尾別れ 10:58
雨に洗われる神社石段
下山時の黒門
登り時に比べて1/3に減少した水量
水尾別れ
普段見られない小沢の流れ
標識900m ここで雨衣を脱ぐ
社務所裏道取付
標識 1800m
山から道を流れる水流
最近出来た水路を濁流が流れる
旧道も水浸し
一時止んだ雨
水尾川の逆巻く奔流
明智越
激流
激流に抉られた道
奔流に注ぐ滝のような水流
新道出会
にわかに出来た滝のような流れ
JR保津峡駅着 15:08
増水した保津川
落合付近
六丁峠への道から望む保津川
一の鳥居 16:36
嵯峨小学校前バス停着 17:01