黒猫のつぶやき

法科大学院問題やその他の法律問題,資格,時事問題などについて日々つぶやいています。かなりの辛口ブログです。

比較される「研修医」と「司法修習生」

2013-02-22 12:04:57 | 司法修習関係
 法曹養成制度検討会議においては,医学博士である国分委員を有識者として加え,法曹養成制度と医師養成制度との比較を重視する傾向にあります。この記事では,研修医との比較という視点から,司法修習制度のあり方について検討することにします。

<参考URL>
臨床研修制度(第8回会議国分委員提出資料)
http://www.moj.go.jp/content/000106655.pdf
医師国家試験ボイコット
http://blog.m3.com/yonoseiginotame/20100221/9

1 研修医制度の沿革
(1)臨床実地研修制度(インターン制度)
 1946(昭和21)年に設けられた医師養成制度では,大学の医学部を卒業後,1年間の臨床実地研修をした後に医師国家試験の受験資格を得られる,という仕組みになっていました。この仕組みはアメリカのインターン制度を真似たものですが,研修中の身分は学生・医師のいずれでもなく,給与も支払われずタダ働きを強いられる,しかも研修と言いながら教育のカリキュラムは無いに等しく,研修のための予算も付けられておらず,実態としては「研修という名の強制労働」と言われても仕方がないようなものであったそうです。
 1960年代頃から,身分・研修・生活の改善を要求する医学生の「インターン運動」が全国的な高まりを見せました。この時,対比としてしばしば取り上げられたのが当時の司法修習制度であり,すなわち司法修習生は国から給与をもらって2年間の修習を受けられるのに,医師の研修生がタダ働きというのはおかしいではないか,などと主張されたわけです。
 もっとも,無給で医師を使えるインターン制度は政府にとって都合の良いものであり,またインターン制度に代わる臨床研修制度のあり方についても議論の混乱があったため,改革は遅々として進みませんでした。業を煮やした学生達は,1967(昭和42)年,ついに最終手段の実力行使に打って出ます。それが医師国家試験阻止闘争です。
 36大学,2400人もの医学生が参加した青年医師連合は,インターン制度の完全廃止,医局の改善を要求して,昭和42年の医師国家試験をボイコットし,合わせて医学生や研修生によるピケやデモも各地で行われました。このボイコットにより,受験生3150人のうち実際の受験者はわずか404人(全体のわずか13%)という事態に陥りました。

(2)任意研修制度
 こうした状況を受けて,1968(昭和43)年に医師法が改正され,インターン制度が廃止されると共に,医師国家試験は大学卒業後すぐに受験できるようになった一方,医師免許取得後に2年間の臨床研修を受けることが努力義務とされました。
 これによって,研修時の身分という問題は改善されたものの,多くの私立大学では研修医が労働者として扱われず,長時間労働の対価として月額数万円の「奨学金」が支払われるに過ぎず,生活費は別途当直などのアルバイトに依存せざるを得なかったのです。
 また,大学病院では専門分野に偏った研修が行われるなどの弊害も指摘されるようになり,2000(平成12)年の法改正により,2004(平成16)年から新たな臨床研修制度がスタートしました。なお,関西医科大学の研修医が過労死した問題が訴訟に発展し,最二判平成17年6月3日では「研修医は,教育的な側面があるとはいえ,病院の開設者のために患者の医療行為に従事することもあり、労働基準法に定める労働者にあたる。」との判断が示されています。

(3)現在の臨床研修制度
 現在の臨床研修制度では,医師免許取得後に2年間の研修が義務づけられており,研修医には一定の給与が支払われます。研修医の受け入れに対しては,国から経費込みで10数万円程度の補助金が支払われており,病院から研修医に支払われる給与は,病院によっても違いはありますが,大体月20~30万円くらいのところが多いようです(ただし,医師不足に悩む地方の病院では月35万円以上の給与を支給しているところもあるようです)。
 また,任意研修時代には,研修先は不透明な医局人事によって決められていたところ,新制度では研修医の希望も考慮したマッチング制度によって決められるようになり,研修環境は以前より大幅に改善されましたが,地域や診療科によっては深刻な医師不足が発生するなど新たな問題も指摘されており,今後も改善の余地はあるといえます。

2 研修医との比較から見る司法修習のあり方
 このように,長い時間と多くの犠牲を経て,研修医制度は改善が図られてきたわけですが,インターン運動時代に比較の対象とされた司法修習制度は,司法改革に伴い給費制から貸与制に移行し,修習生の待遇は大幅に悪化してしまいました。
 検討会議で医師の臨床研修制度について説明した国分委員自身は,現行の貸与制は修習生に(制度改革の失敗の)しわ寄せが行っていることが大きな問題であるとし,給費制を復活すべきであると主張されているようですが,研修医制度との比較という視点で考えるならば,給費制復活は当然という結論になるでしょう。
 大学の医学部にせよ法科大学院にせよ,専門家としての実地経験を積むことはできません。そこで,医師も法曹も国家試験合格後に,臨床研修ないし司法修習といった形で実務教育をする場が設けられているわけですが,どちらも国にとって重要な専門職であり,しかもやり方次第で顧客の運命を左右してしまうような仕事ですから,これらの専門職が実務教育を十分に受けないままで社会に放り出されるのでは,かえって社会に迷惑を与えることになりかねません。
 したがって,これらの研修では,国家試験の合格者がアルバイトをせず研修に専念できる環境がどうしても必要であり,修習生にアルバイトを認めればいいじゃないかなどという主張は,法曹の専門性を軽視するものであり妥当ではありません。
 もっとも,国から給与を支払って修習を行わせるという以上,修習を受けられる者は国家試験によって法曹となるに相応しい資質があると認められたものに限定する必要があり,また司法修習の内容も,法曹に対する社会のニーズに応えられるよう不断の改善を図る必要があることは言うまでもありません。

3 給費制復活運動の課題
 もっとも,現在,司法修習に関しては給費制廃止違憲訴訟が各地で提起されるなど,給費制復活運動を盛り上げようとする動きもみられますが,これを過去に行われた医学生のインターン運動などと比較すると,残念ながら多くの問題点があります。

 まず,医師のインターン運動は,医師は問題なく社会にとって必要不可欠である,しかも医師の数は不足しているという認識の下で,多くの医学生が一致団結して医師国家試験のボイコットという手段に訴え出たからこそ,成果を挙げることができたわけです。しかも,そこまでの動きに至るまでには極めて長い時間がかかっており,一朝一夕にというわけには行きません。
 これに対し,現在の法曹(特に弁護士)が社会にとって必要不可欠の存在と思われているかというと,現状では必ずしもそうとは言えず,また弁護士の数は明らかに過剰です。司法試験は合格者数先にありきといった考え方で合格基準をどんどん緩めてしまっており,しかも年間2000人もの修了者が法曹として社会に送り出されても,そのような大人数の受け入れ先は存在しません。
 特に,最近は弁護士の就職難がひどい状況になっており,修了直後の一括登録日の時点で弁護士登録しない者(任官者を除く)は全体の約4分の1に達しています。現状を放置していれば,これはもっとひどい数字になるでしょう。一応弁護士登録はしても,実際の弁護士業務はほとんど行えないまま短期間で廃業を余儀なくされる者も少なくないので,近い将来には司法修習を終えた者の半分近くが,実際には法曹の仕事に就かない(就くことができない)事態に陥っても全く不思議ではありません。
 理由はどうあれ,実際には法曹の仕事に就かない者に対し国費で司法修習を行うのは全くの無駄であり,司法試験合格者数の問題を抜きにして,とりあえず給費制だけ復活させろという考え方は,黒猫には理解できませんし,多くの一般市民から理解を得るのも難しいのではないかと思います。
 さらに言えば,最近の法曹志望者(と称する者)は,大別すると裁判官・検察官への任官や大規模事務所への就職を希望し,そのためには難関である予備試験の受験をも厭わないというレベルの高い層と,単に就職できないから安易に法科大学院へ流れ込んできたというレベルの低い層に二極化しており,彼らが団結して給費制の復活(ないし司法修習生の待遇改善)に向けて社会運動をしようにも,前者の層から見れば単に後者の層がいなくなってくれれば良いだけの話である一方,後者の層は要するに自分たちの生活を保障せよという問題に主たる関心を向けるでしょうから,両者を一致団結させることは至難の業です。

 次に,司法修習生の経済的困窮を招き,ひいては法曹志望者自体の壊滅的な減少を招いているのは,貸与制そのものよりは法科大学院時代に作った多額の借金であり,法科大学院制度(原則として法科大学院の修了を司法試験の受験資格とする制度)が優秀な実務法曹の養成には全く役立たず,むしろ有害な制度であることは多くの人に知れ渡っています。法科大学院で教えていることの大半は,司法試験にも実務にも役に立たない学者のマニアックな知識の披露に過ぎず,医師の研究養成機関として長い伝統のある医学部と法科大学院とを同列に置くことは,医学部に対する冒涜以外の何物でもありません。
 もっとも,法曹界内部では現在法科大学院の教員をしている,または法科大学院の設立に深く関わったなどの事情から,法科大学院制度そのものには立場上反対できない者が多く,法科大学院生やその卒業生にも立場上反対しにくい者が多い(法科大学院制度が廃止され旧試験のような状態に戻れば,自分達はそもそも司法試験に合格できない,あるいは合格できなかったと考える者が多く,しかもそれが必ずしも間違いだとは言えない)ことから,現在の給費制復活運動はこれらの問題には踏み込まず,最低限一致団結できる給費制復活の問題に絞って運動を広めるということになっているようです(実際,違憲訴訟に参加している人の話を読んでみると,法科大学院制度の廃止は無理だから給費制復活に問題を絞るべきだという思考に誘導されてしまっているようです)が,このような考え方は一般市民の立場からは理解しにくいものがあります。
 弁護士業界の中でも,宇都宮前会長などが展開した給費制復活運動に対しては,「法曹養成制度全体にかかわる問題を給費制の問題に矮小化している」という批判があるようですが,本来は法科大学院制度の廃止こそ市民に対し第一に訴えていくべき問題であるのに,業界内部の事情からこれを給費制の問題にすり替えてしまいそれ以外の問題に言及しないというでのは,黒猫としてもこのような運動は結果として法科大学院制度の擁護につながるおそれがあるのではないか,と考えてしまいます。

 宇都宮前会長が進めた給費制復活運動も,一時は1年間の貸与制施行延期を勝ち取るなど一定の成果を収めましたが,国会議員達が問題の所在を詳しく把握し「貸与制そのものが問題の本質ではない」ことに気付いてしまうと,それ以上の成果は出すことができませんでした。
 それを考えると,違憲訴訟や給費制復活のシンポジウムなどを開いて,修習生の立場に同情した一般市民がこれに賛意を示してくれたとしても,この問題への理解が深まるにつれて「給費制復活の一本に絞る」という運動方針に疑問を持ち次第に離れていってしまう可能性が高く,このような運動が本格的な制度改革のうねりになる可能性は,ゼロとまでは言わないまでもおそらく限りなく低いだろうと言わざるを得ません。
 そんなことをするなら,法科大学院の入学者数を減らす運動をやった方がまだましだろうということで,黒猫もささやかながらネット上で法科大学院の入学阻止運動を続けているわけですが。

4 朝日新聞の論説に思うこと
 給費制廃止違憲訴訟に対しては,朝日新聞が悪意に満ちた批判記事を書いているということで話題になっています(参考:http://kounomaki.blog84.fc2.com/blog-entry-639.html)が,理由こそ違えど,今回の違憲訴訟が広く世論の共感を呼び起こす要素に欠けているという点に限っては,黒猫もそのとおりと認めるしかありません。
 将来,(卒業生のほぼ全員が)自衛官として危険をかえりみず事にあたることを求められる防衛大学校生と,(修了生の半分近くが法曹の仕事にも就かない)司法修習生とを同列に論じるのも無理があるでしょう。今回の訴訟で実質的に戦える余地があるのは,憲法問題よりむしろ研修医の立場と比較した司法修習生の「労働者」性ではないかと思います。
 朝日新聞の記事は,法曹養成制度に係る問題の所在に正面から向き合い正論を述べているものでは全く無く,単純に違憲訴訟を嘲笑するものでしかありませんが,違憲訴訟をやっている側にも嘲笑されてしまう要素はあるように思います。法科大学院問題や司法試験の合格者数が多すぎるという問題に目をつぶり,単に司法試験合格者(司法修習生)の生活を保障してくれという要求は,客観的に見ればまさしく業界エゴに過ぎず,それ自体が一般市民の共感を呼び得るものではないからです。
 司法改革を擁護する立場から見れば,貸与制の憲法違反なんて勝ち目もなく市民の共感も呼びそうにない訴訟に全力を注いで自滅し,一般市民及び法曹関係者の目を法科大学院制度の問題から逸らしてくれるのであれば,まさしく大笑いするしかないでしょう。黒猫としては,給費制廃止違憲訴訟が結局司法改革擁護派の手のひらの上で踊るだけのようなものになっている可能性を考えると,他の弁護士のブログで書かれているような,単に「あきれる」だの「くさす」だのといった表現では済まされない問題があるような気がしてなりません。

43 コメント

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給費制と研修医 (井上晃宏)
2013-03-03 00:35:33
研修医だった頃はそんなに昔じゃないんですが、年間400万円はもらってました。何かの役に立っていたとは到底思えない、受け入れ施設にとっては負担でしかなかったんだけれど、過分な給与を払ってくれた。その金は、結局、健康保険料とか、政府補助金の形で、国民が支払っている。

司法修習生って、2,000人しかいない。その人達に1年間、300万円程度の金を払うのに、なぜ論争になるんでしょうか。年間60億円です。小さな市の年間予算でしかない。一国の司法制度を維持する経費と考えれば、そんなに高額とも思えない。
Unknown (貸与制の被害者)
2013-02-27 13:04:10
まあ、銀行に例えたのは冗談ですけど
書いてあるのはすべて事実です。

・社会人として自覚のある行動をとること
・ビジネスマナーをしっかりして国民と教官への感謝を忘れないこと

無給の社会人がどこにいるんだよwって笑いましたよ。

ちなみに修習生に休暇という概念がないという説明は一番最初にされます。
土日もしっかり自宅で勉強しろと言われます。

お盆休みもなくお盆は埼玉県和光市の強制収容所で朝9時代から夜5時くらいまで拘束されます。
Unknown (Unknown)
2013-02-26 03:35:17
いや、否定されてた方々は皮肉なんですね。銀行に例える場合よりもっと酷いぞという。
Unknown (Unknown)
2013-02-26 03:31:55
新人銀行員に例えた話は笑いました。

弁護士業界とはこういった点で対応しないなどと揚げ足をとる輩がいましたが笑。なんか必死に否定してるとこをみるとロー擁護側か、現実を見たくない法曹志望者といったところか(笑)
他の業界に例えるといかに今の制度が愚かか理解できました。
今の修習生は奴隷ですね。しかも解放された後は凄絶な過当競争の世界に放り込まれるとは。地獄めぐりですね。
Unknown (Unknown)
2013-02-24 13:43:30
旧試験を馬鹿にして、新試の方が優秀だとおっしゃる方々には、是非とも、自分のHPに私は新司法試験で合格しました、旧試験に比べて科目数が増えて、より広範な知識をもって法曹に入ってきた人間で、短答式で3科目、論文で6科目しか受験していない旧試験の合格者とはレベルが違います。受験者3万人に対し500人の広き門をクリアした弁護士なんかと違い、8000人の受験希望者の中で2000人という狭き門をクリアした弁護士です、と是非とも明示していただきたい。後は市場の選択に任せれば良いのでは?
Unknown (Unknown)
2013-02-24 02:09:36
旧試験は科目が少なすぎる。
予備試験+新司法試験で2000人以上がベスト。
Unknown (Unknown)
2013-02-24 01:13:35
しっかり質を維持しつつ、一方で弁護士も一定の工夫や努力は必要とされるような、適度な競争は実現出来ないんでしょうか。
やっぱり旧試験で1500人くらいがベストでしょうか。
Unknown (Unknown)
2013-02-24 00:49:32
医療でも需要を遥かに超える医師を供給して、市場原理に全てを任せる方向性にシフトチェンジすれば、おそらく、医療過誤・衛生事故が起きるのも已む無しという姿勢で経営しないと価格競争で淘汰され、医療過誤・衛生事故を未必の故意で容認してた経営スタイルの中でたまたま事故が起きなかった医院だけが生き残る社会になるんだろうな。
市場原理至上主義者は、そんな世界を望んでるんだろうが。
Unknown (Unknown)
2013-02-24 00:41:28
競争原理といっても、質での競争が実質的に成立するだけの環境は必要なんじゃないの?

質を度外視、顧客の利益を省みない、質を徹底的に下げての価格競争のベクトルでしか競争の土俵にも上がれない環境だと、競争原理が社会にとって害悪にしか働かないから。
一定の公益性が求められる業種の場合。
Unknown (Unknown)
2013-02-23 23:24:38
今のところ弁護士の競争で利益を得ているのは広告業界だけでしょ
報酬に上乗せされて依頼者の支払いは高くなるし、反面弁護士の手取りは下がる
Unknown (Unknown)
2013-02-23 21:55:47
加減とか適度って言葉を知らない人が多いからね。
Unknown (Unknown)
2013-02-23 19:38:51
でも競争がないと殿様商売になる。
それも事実。
Unknown (Unknown)
2013-02-23 19:27:38
>放っておけば勝手に競争して人が育つと勘違いしている人が多すぎる。

私もあなたに同意しますが、こういうこと書くとまた荒れますよ(^^;)。今、景気が若干良くなって、競争原理を唱えるアグレッシブ(笑)な人が増えているんですから。
Unknown (Unknown)
2013-02-23 19:24:15
どの業界でも人は余っているけど優秀な人材は著しく不足していますね。
優秀な人材は手間やお金をかけて育てなければ出てこないんだけどな。
放っておけば勝手に競争して人が育つと勘違いしている人が多すぎる。
Unknown (Unknown)
2013-02-23 19:11:09
まあ、弁護士業界がつぶれても誰も困らない・・・


って思ってる人が多いのかもね。
試しに、潰してみよう。
Unknown (Unknown)
2013-02-23 18:55:15
人数はいっぱいいるし、
予備試験組は相変わらず優秀だしなんとかなるっしょ。
Unknown (Unknown)
2013-02-23 18:45:46
かけた努力とかけたリスクが自分のキャリアや収入に反映しない業界に人が来ないのは、当然っちゃ当然で、いくら「そんな志の低いことでどうする!」と言われても、そんなもん知らん。
その程度の待遇しか与えなければ、その程度の人間しか来ないのは世の常。
今やローは公務員落ちの巣窟。
これからは、それすらも確保できないんだろうな。
Unknown (Unknown)
2013-02-23 17:32:20
確かに妙案ですね。
まずあなたが最短でも1年間全く収益をあげられない人の生活の面倒をみることで実践されてみてはいかがでしょうか。
和解案 (Unknown)
2013-02-23 17:20:47
修習生になりたい人は、司法試験合格後、まず裁判所、検察庁、弁護士事務所、民間会社に採用された上で、
研修所へは当該採用先の事務官、事務員、従業員の身分で、国内留学のような形で、派遣されることにしたら
どうでしょうか。
修習中の生活費については、派遣元からの給与で賄うことにして、修習終了後は元の職場に戻ってもらうこと
にすれば、就職先がない問題も解決です。

研修所の方にも妥協して貰い、兼職禁止規定を柔軟化して、国内留学の形での修習生受け入れを広く
認め
ては如何かと。
いやむしろ、修習中の収入が確保されていない人は受け入れない、と言うくらいでも良いのでは?

そうなると、就職先を見つけられない人は、修習に行けないことになりますが、そういう人は旧司の視点で見れば、
受かるべきではなかった人なのだから、修習に行けなくてもやむを得ない。
むしろ、修習後の就職のあてがないのに修習をやらせる方が酷というものです。

我ながら妙案だと思う。
Unknown (Unknown)
2013-02-23 16:13:08
>政治家でも、役人でも、サラリーマンでも、公務員でも、一定数の割合で犯罪に手を染める者はいるし、市民からは毎日のように出ているよね。
弁護士だけは、特別で犯罪者が出ない(出てはいけない)ということなの?

これは暴論ですね。弁護士が犯罪に手を染めやすいってことは有名ですよね。知らない?
市民と弁護士なんて母体の数がまったく違いますよ。
特定組織に属する人間の逮捕割合では、暴力団に次ぐと言われてますよ。
これは別に新旧関係なくですよ。
Unknown (B級)
2013-02-23 16:08:36
ご立派な意見だな。つくづく感心したわ。

このブログは二度と来ません。さよなら。弁護士達の今後の運命がよくよくわかったのが収穫です。
Unknown (Unknown)
2013-02-23 15:51:19
>どんな意味だろうと面白いとは何事?被害者の気持ちを考えた事はあるのか?
interestedの意は知らないの?

>競争と違法行為は別問題。競争が激しいから違法行為しましたなんて道理が通じるのか?

誰もそんなことは言っていないが?外国人か?

>弁護士会は弁護士自治を持つ以上適切に行使する義務も伴うのは当たり前

日本語か?
過去に、例えば、奈良の元弁護士の事案で裁判になったケースがあるが、そのときの裁判所の判断を知らないのか?
だとしたら、勉強不足だな。

>市民から袋叩きにあいかねないから。
???別に犯罪をおかすことは擁護していないよ。
政治家でも、役人でも、サラリーマンでも、公務員でも、一定数の割合で犯罪に手を染める者はいるし、市民からは毎日のように出ているよね。
弁護士だけは、特別で犯罪者が出ない(出てはいけない)ということなの?

相手が誰であれ、無批判に相手を信用してはいけないという話で、そのためには、情報を各人が自己責任で収集・分析しなければならないという話だが。
そして、これは、別に、弁護士に依頼する場面に限ってだけの話ではなく、家を買ったり、食料買ったり、就職する会社を選んだり、全ての場面において妥当する話だが。

そして、弁護士は特別ではないのだから(司法修習も貸与制になったし)、特別でない弁護士が集まった弁護士会に変な期待を持ってもらっても困るよな、という話だよ。

>給与制の弁護士だし。500人時代の弁護士だし。本当にその世代の弁護士はろくなのいないな。

なんでもかんでも一緒くたにして乱暴な話はしないほうがいいよ。
新司法試験制度下でも犯罪者になった元弁護士はいるし、旧司法試験時代の弁護士で、司直のお世話にならずに、普通に弁護士をしているひとがほとんどだしね。
もし、知らないとしたら、勉強不足というより、世間知らず、常識知らずのレベルだからね。
Unknown (Unknown)
2013-02-23 15:27:12
短答3科目 論文6科目の合格者に言われたくないです。新試験は、論文合格者なら7科目短答8割軽くとってます。論文も


>>最近は、能力に疑問の人たちばかり法曹界に来るようになっても仕方なかなと思っています。

市場による淘汰でいいんじゃないでしょうか?

岡山の某弁護士さんの横領が問題となっているようですが、面白いな(interestedの意です)と思ったのが、被害者と称する人達は弁護士会に補填しろと迫っているそうです。
Unknown (B級)
2013-02-23 15:12:29
どんな意味だろうと面白いとは何事?被害者の気持ちを考えた事はあるのか?

競争と違法行為は別問題。競争が激しいから違法行為しましたなんて道理が通じるのか?

弁護士会は弁護士自治を持つ以上適切に行使する義務も伴うのは当たり前。弁護士自治がいらないなら放棄しちまえ。
しかも某サイトの意見を私も見ましたが横領しだしたのは競争が苛烈になるはるか前。さらに多くの苦情が寄せられていたのに弁護士会は処分もせず情報公開もせず。これじゃ被害者が怒るのは当たり前。

給与制の弁護士だし。500人時代の弁護士だし。本当にその世代の弁護士はろくなのいないな。
弁護士としての発言なら他の弁護士に多大な迷惑がかかるということは自覚した方がいいよ。市民から袋叩きにあいかねないから。
Unknown (Unknown)
2013-02-23 14:30:10
弁護士の業界にかぎらず、どこも人については供給過剰で就職難ですから、新人さんたちは、参入しやすい業界を選ぶほかないかと思います。

最近は、能力に疑問の人たちばかり法曹界に来るようになっても仕方なかなと思っています。

市場による淘汰でいいんじゃないでしょうか?

岡山の某弁護士さんの横領が問題となっているようですが、面白いな(interestedの意です)と思ったのが、被害者と称する人達は弁護士会に補填しろと迫っているそうです。
それこそまさに、自由競争原理の範疇における淘汰にあった「残念ですが・・・」の話だと思います。
そもそも、高い弁護士会費など自由競争原理に抵触するので弁護士会への強制加入をも廃止にしようとする意見すらあり、一般市民さんたちは、自由競争・自由競争と連呼しているのに、いざ頼んだ弁護士がハズレだとなると、手のひら返しで、弁護士会に補填しろとか、よくそんなこと言えるなあ、と感心してしまいました。

結局、これは市場経済における情報弱者の問題かなという気がしています。
Unknown (Unknown)
2013-02-23 13:26:00
弁護士会は会社でもないし、弁護士は弁護士会の社員でもないんだけど・・・。
Unknown (Unknown)
2013-02-23 12:25:39
貸与性の被害者さんの言い分が極めて説得力がある。
しかし、今の日本人は、文章を読めず、理論的にものを考えられないのですよ。せ
もう中国韓国に食われるのも時間の問題だねえ。国民も為政者も、超短期的にしか物事が考えられない。質の劣化は深刻。放射能と添加物まみれの食い物ばっかり食って、ゆとり教育でアホにされ、教育は階層化されて貧民には夢も希望もなく、努力しまくった司法試験合格者などより社畜のほうが明らかな高待遇として育てられてるからかな(ワラ

Unknown (Unknown)
2013-02-23 12:03:40
うん、センスないね。

銀行員には司法試験に該当するものがないし、
ロー生は法曹じゃないから戻るというのは変だし、
55点ってとこですかね。
Unknown (B級)
2013-02-23 11:49:23

これはセンスないですねw。

銀行と対比させるなら弁護士会が給与を負担すればいいのでは?
本来研修はその所属する企業が負担するのが原則です。
Unknown (貸与制の被害者)
2013-02-23 11:39:06
つまり今の司法修習はこういうことです。

「とある地方銀行での出来事」

上司「お前らーおめでたいお知らせだぞー。明日から国が銀行員養成制度をやってくれることになったー」

新人「なんですかそれ?」

上司「銀行ってのは公益に関わる仕事してるから銀行サービスの質の担保のために導入されたんだー。他の銀行に見習いとして業務をこなしながら座学を受けるー。他の組織が見れる貴重な経験だぞー。明日から1年間の予定だからよろしくー。」

新人「え、行きたくないんですけど。」

上司「拒否したら銀行員には再びなれないー。嫌なら銀行員辞めろー。」

新人「・・・じゃあどこ行けばいいんですか?僕東京出身だから東京がいいんですけど」

上司「あーそれは無理だー。東京は人気だから結婚してるとか親の看病してるとかないと残れないー。お前は若いし独身だから釧路にしたー。」

新人 「は!?勝手に決めないで下さいよ。・・それで引っ越し代や住居費用くらいは出してくれるんでしょうね?」

上司「そんなわけないだろー。この銀行員育成制度は,他の銀行での業務や銀行員としての心構えを学ぶことになるー。将来のお前のためになるんだから1年間の生活費や交通費,健康保険料,その他もろもろはお前持ちだー。もちろんその間は会社との雇用関係は切れてお前は公務員扱いになるー」

新人「釧路なんて遠いところでどうやって生活するんですか?バイトしようかな…」

上司「あ、専念義務というのがあってバイトは禁止だー。働いたらいかんー。見つかったらその場でお前は無職だー。その代わり国が年間300万円無利子で貸してやるからーありがたく思えー。その代わりオリコに債権譲渡して遅延損害金は14%だからしっかり返せよー取立は厳しいぞー」

新人「・・・」

上司「あと銀行修習生には休暇という概念がないー。休みもしっかり勉強しろー。授業料取らずに研修やってやってるんだから教官や触れ合う国民へのビジネスマナーと感謝を忘れるなよー。懇親会も一回5千円だが絶対でろー。貴重な経験だし仕事の一環だからなー。」

新人「休暇がない…」

上司「あと海外旅行も原則禁止だー。まあ見習いの仕事が忙しくて行く暇ないと思うけどなー。政治活動も当然禁止だー公務員だからなー。破ったら無職だぞー。」

新人「あーもう分かりましたよ!戻ったら昇給を約束してくれるんですよね?」

上司「ごめんーそれも無理だー。この業界は飽和しててなー戻れるかどうかは約束できないー4人に3人くらいは戻れると思うがー給料出せるかは分からないしー保険も国民健康保険で年金も国民年金にするー労災はもちろんないー。フリーターしながら銀行員やったらどうだー?銀行員として経験がつめていいじゃないかー戻ってからも無休(無給)で働けー」

新人「バカにしてるんですか?!」

上司「銀行員は人気だから君の代わりはいくらでもいるー嫌なら今すぐ辞めて他の職種いけー。職歴もないし新卒切符もないキミを雇ってくれるまともな企業があるかは分からないけどなー。頭いいし大丈夫だろ君はー。最悪自分で銀行作って独立したらどうだねはっはっは。研修が役に立つと思うぞ!」
Unknown (B級)
2013-02-23 11:16:51
医者と対比させるのはいい目のつけどころだと思います。防衛大学と比べるよりは筋がいいのでは?彼らはほぼ公務員になる人達ですからね。自営業者である弁護士になる修習生と比べるのは意味がわからんです。

しかし国民の世論の動向をみるとじゃあ研修医の給与制もなくせば公平じゃん。という結論になりそうですけど。
Unknown (貸与制の被害者)
2013-02-23 10:52:32
税金を投じて弁護士を育成して
今まで弁護士の公益活動(委員会や左翼系活動)で
社会は余りある利益を享受してきたわけでしょう?
また修習を税金で運用することによってアメリカなんかより
平均レベルの遥かに高い法的サービスが担保されたわけでしょう?
それを無視して税金を投じることに意味がないという認識は明らかに間違っていると思います。

司法修習生の経済的時間的犠牲を押し付けて公益を図ろうなんて奴隷と一緒。
貸与にするなら司法修習を廃止するか選択制にするのが公平ですよ。
Unknown (Unknown)
2013-02-23 04:29:39
そもそも弁護士を市場で淘汰させることが適切か大いに疑問ですが、仮に市場淘汰するにしても、法律的能力、すなわち市民に害が及びうる形での淘汰は避けるべきでしょう。むしろ淘汰すべきは事務所経営に疎いとか営業努力を欠くといったビジネス面で劣る人ではないでしょうか。
法曹としての質はある程度担保されなくてはなりません。
そのために修習の充実は不可欠です。
結局、給費制が支持を得られなかったのは、せっかく税金を投じて、弁護士を育成しても、その利益は弁護士個人に還元されると思われたからでしょう。実際そういう場合も多い。その部分の理解をいかに変えていくかがポイントだと思います。まあ、弁護士があまり稼ぎすぎると、それだけで反感を買いがちですが。
Unknown (Unknown)
2013-02-23 01:35:41
http://lawschool-konan.jp/img/bnr_because.jpg

ビコーズは相変わらずですが,院長元気そうです。
Unknown (Unknown)
2013-02-23 01:33:11
甲南ロー出身の弁護士様

頑張ってください!

Unknown (Unknown)
2013-02-23 01:21:31
>法科大学院制度そのものには立場上反対できない者が多く,法科大学院生やその卒業生にも立場上反対しにくい者が多い

何というか、ストックホルム症候群の法曹バージョンって感じだよね・・・悲しいね・・・
Unknown (甲南ロー出身の弁護士)
2013-02-23 00:53:02
私はこの運動に携わっていますが、少なくとも私の周りの弁護士ではロースクールに問題意識は持っています。
私自身も、ロースクール完全廃止論者であり、記者会見ではロースクールの経済的負担の酷さをこれでもかと言う位に訴えています。
確かに運動論の関係上給費制でまとまらざるを得ない点でやりにくいですが、私の周りのメンバーはみな問題意識を強く持っています。

市民の方々の理解が得られないということは、よく聞きます。
しかし、市民の方々に給費制の話をすると理解してくれます。
私は、毎週金曜日に反原発金曜行動に参加し、終わった後の懇親会で給費制廃止違憲訴訟の話を市民の方々にしています。
すると、市民の方々は、「それだけ借金させるロースクールと貸与制は本当に酷い」「そんなに借金しないといけないなら、将来息子が弁護士になりたいといっても、反対してしまう。」
「司法が、金のある人しかなれなくなる」
「借金付けにしたら、お金になる事件ばかりを求めて私達と一緒に活動してくださる先生方がいなくなる。」「絶対給費制を復活させて欲しい」 との声をいただきます。
散髪屋やタクシーの運転手に話しても、理解してくれました。

訴訟には、たくさん課題がありますが、 頑張っていきたいと思います。
Unknown (Unknown)
2013-02-23 00:50:54
多分、一般市民の大半は、弁護士の市場淘汰の過程で、弁護過誤等による一般市民の被害者が大量に生み出されることは認識してないのでしょうね。
Unknown (Unknown)
2013-02-23 00:22:57
>でも修習もしないで実務に出られたら、それこそ一般市民の皆さんが不利益を被りませんか?

そんなの自己責任でしょ?
少なくとも激増派の立場にのっとるなら、激増派は市場での弁護士の淘汰も前提にしているのですから、だめな弁護士にひっかかってもそんな弁護士に頼んだ人の自己責任、そうした被害者の存在によってダメな弁護士が淘汰されるのですから。
Unknown (Unknown)
2013-02-22 20:24:23
でも修習もしないで実務に出られたら、それこそ一般市民の皆さんが不利益を被りませんか?
Unknown (貸与制の被害者)
2013-02-22 19:00:17
確かにおっしゃる通り,債務の額とその返済に問題の本質を矮小化すれば,法科大学院制度がその本質で間違いはないです。

貸与制とは別に私も法科大学院制度は即座に廃止すべきと考えています(従来の問題解決には合格者1000人のまま旧試の問題だけ新司法試験にすれば済んだことは予備試験の合格者が証明している)。

しかし貸与制の被害者が問題にしているのは借金が返済できないことだけではありません(私だけかもしれませんが)。

そもそも現行の司法修習を貸与制下で運用することが耐え難い理不尽なんです。

現在,法曹の質の維持という手前勝手な公益のために国が司法試験合格者に1年間の司法修習を強制し全国各地で身柄拘束しています(法曹資格を人質に)。

公益のために国民の身柄を1年間拘束するならその対価を与えて然るべきでしょう。
司法修習は自分のためにもなると反論される方がいますが,親切の押し売りは余計なお世話です。
ならば司法修習を任意選択制にすればいいのです。やりたい人が自分で授業料を払って司法研修所に通えばいいんです。交通費も今同様全額自己負担で。

現在の司法修習生は,1年間公務員より厳しい国の監督下で(海外渡航の禁止,政治活動の禁止,労働の禁止等),身柄を拘束され,まったく行ったこともない遥か遠方の土地に強制的に飛ばされている。誰だって理不尽に感じます。

私は貸与制下で行われる今の司法修習を問題視しています。問題の本質は現在の司法修習制度。
司法修習の研修自体が有意義であることは否定しません。
給費で司法修習を行うならまだ許容できるから復活に賛同してるだけで、国が貸与で固定したいなら司法修習の有意義性を考慮しても理不尽なので,司法修習を即時廃止するか任意選択制にすべきと考えてます。

貸与制違憲訴訟の人たちも問題意識はそれぞれだし法科大学院に賛成しているわけもないと思いますよ。
単に給費制復活を望むベクトルの人が集まっているだけです。
Unknown (66期)
2013-02-22 18:51:00
私は違憲訴訟の原告ではありませんが、同訴訟で原告は労働者性も主張していると見聞しております。
医学部はいらない (井上晃宏)
2013-02-22 18:42:00
>医師の研究養成機関として長い伝統のある医学部と法科大学院とを同列に置くことは,医学部に対する冒涜以外の何物でもありません。

いや、それは、むしろ、医学部に対する買いかぶりです。

医学生は、大学の講義なんて聞かないし、実習も出席点を稼ぐだけだと割り切り、国家試験向けの勉強だけをしています。