うどんの耳

ちょっと長めにごぶさたしておりました。店主です。

すっかり過ごしやすい気候になりました。朝晩はちょっと寒いくらいです。

皆様お元気ですか？

いつも妻のブログにお付き合いくださりありがとうございます。

今日はまたこちらを「間借り」しまして、お店に関係のあるものやあまりないものの紹介をさせていただこうと思っております。

気長にお付き合い下さい。



今回はこれについてお話をさせていただこうと思います。



うどんの耳です

皆様はご存じでしょうか？

食べるとうどんとはちょっと違った食感と風味があってなかなかおいしいものです。

が、当店ではお客様にはお出ししていません。ほとんど私か妻が食べています。



理由は2つあります。

1つ目は数が少ないということ。

うどんは簡単に言うと小麦粉の塊を薄く延ばして包丁で切って作りますが、

大きさに関わらず「耳」は1回打つごとに2つしかできません。



なのでかなり数が限られてしまいます。

2つ目は少し面倒な話なのですが、「うどんの耳」ができる理由です。

私が修業をさせていただいたお店では「耳」を大きく出してしまうと先輩方に怒られてしまいます。

そもそもうどんをとても上手に延ばすことが出来れば「耳」はほとんど出ません。

上手にとは４辺が直線の長方形か正方形です。

それを丁寧にたたんで切ればそんなに大きな「耳」が出来るわけがないという事です。

言い換えると「耳」は「残念な部分」です。

なのでその「残念」をお客様に出すわけには・・・という事で今までは私達が食べていました。


ですが最近お客様から「耳は？」と聞かれることが度々ありました。

私は毎日できる限り「耳ゼロ」を目指しているのですが、実際は思うようにはいきません。

そこで、数は限られてしまいますが注文時に「耳もね」と言っていただけたらお付けしようかなと思っています。

よかったらお試しください。

そんなもったいをつけるようなものではないので恐縮ですが。


今回も長々とお付き合い下さり、ありがとうございます。

だいぶ寒くなった頃にまた「間借り」しようと思っております。

皆様お元気で。