tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

fight 26

2017-09-05 07:43:14 | fight
一人の生徒が話し出した。

『編入してきたクラスメイトが、バイクに飛び乗って(笑)カフェを出て行く…。
暫くして戻ったクラスメイトは、まるで決闘してきたように埃まみれで帰ってきた、怪しげな奴らに囲まれた事に(笑)驚かないんだ。

時間を待たずに倒しまくると、平気な顔をしてカフェのバイトを始めるんだ…凄いだろ(笑)…そう聞いてます』

『聞いたぁ……(笑)何者か知らず、その子は武道室へ呼び出され何度も行くけど、呼んだ方がやられてたんだってぇ…』
『………先生?先生の事?』
驚いた顔の皆に笑う。

『兄貴が(笑)話した?』
『姉貴に(笑)ちょー強くてピンチに手助け貰えて卒業したって』
『…(笑)呼び出しの中に、参加しそうなソウがいたわね…
彼は巻き込まれた(笑)、貴方の兄貴は利用されてたんだった…

今は助けてくれてるわよ?親友だから(笑)』

『今は……』
悲し気にセイが呟く…
『ソウを親友達が助けてる(笑)、セイ……ソウは家族を助ける力はある。
だから安心して勉強しなさい』

『先生……姉貴の会社…助けてくれてる?』
『(笑)もちろん、互いに…頑張ってるの…』
『仲がいいよね(笑)パーティーで会うと、必ず情報を共有するみたいに誰かを紹介したり挨拶したり…』

『兄貴もだ……パーティーで呼んで話してたり…
今はな(笑)セイ……お前の兄貴の心配をしてる。
兄貴の友達らしい人達と、相談してるみたいだ…だから』

『分かった(笑)集中して頑張るよ……合格を目指す』
生徒達に笑み一人一人眺めた。

『先生(笑)姉貴が、同級生とくっついてるって……アーちゃん先生は誰?』
『し、知りたい…(笑)』
『重要機密事項に付き(笑)お教え出来ません…(笑)内緒です』

『ソウさんだと大変だな(笑)』
『兄貴はいたぞ(笑)たまに鍵がかかるし…あれは絶対に彼女だ』
『なんで鍵?』
『セイが見すぎ?(笑)』
笑う中に、まざるアリス……

『さっ…ほぐれたなら、始めましょう(笑)、この笑いは合格したら皆でまた体験しよう…』
『頑張ります(笑)』
皆の笑みに、頷くアリスだった。



休みに入っても、希望者は学園に通う……セイはソウの家から通い、家から切り離したソウだ……

身内の板挟みにソウを救うアリスやナナ達だった。


酔った彼をユウの部屋へ連れ帰ってきた…
『アーちゃん先生?』
後ろから声をかけるのはセイだった……

『順調?(笑)、三枚目…確実に覚えてよね…』
『今日、やってきた(笑)続きがしたいんだ……一緒にしたくて友達呼びたいんだけど兄貴に繋がらなくて…聞けてないんだ』

『電話切ってたかな(笑)伝えようか?』
『……ユウさんとこ?』
『久しぶりにって(笑)飲んでたわ』
『じゃ頼んでいい?』
『了解(笑)何人?』
『四人(笑)』
『いつものね……(笑)頑張れ』
また後ろからユウの部屋へ入り込む友人達に驚いた。

『気にしない(笑)』
『はい……』
と部屋に入らせた。



アリスがナナと、ソウの部屋へ入り夜食を作る。
半分は向こうに……セイ達に置いていく……電話をしながらソウの部屋にいくアリスに驚いた…

『どこよ…』
聞きながら探す彼女…部屋から聞こえる会話に驚き…眺め見ていた。
『アリス……先に持ってくね(笑)』
『了解(笑)…』

アリスの様子を見ていたセイ達と目が合う……電話を切ると苦笑いした。
数ヶ所を緑のペンでラインを引いた。

『ココから出る気?(笑)』
『家からは嫌だから……』
『(笑)だからか、ソウは隣に泊まるみたいよ…』
『(笑)頑張れって…自分の決めた先は自分で進めって言われた』

『(笑)受験は、大人へ近づく一歩…入学したら先への道を考えながら学ぶ。出たら迷わず進んでみたらいいだけよ。
やり直しも出来る…だけど、まずは進め…よ(笑)』

『アーちゃん先生……なんで兄貴が取りに来ない?』
『(笑)酔って動けないから。夜食を作るついでに頼まれたし…
いいから、今は自分の為に…』

『兄貴を助けて……』
『助けてるわ(笑)』
『だって、ガラの…』
『ごめんなさい……でも、近いうちに反撃する。
(笑)やっつけるから、心配しないで頑張りな…』


玄関から倒れこみながら入るソウに皆が驚いた……
『あ、…兄貴?』
『(笑)悪い……渡すの忘れてた』
呟きながら話し、仰向けになってポケットから小さな袋を出した……
寝そべったまま…セイに手をのばす……

見合い笑うアリスとソウ………
『受験日に間に合ったわね…それ』
『ヤバい(笑)……』
セイが受けとると二人を見つめる。

『ほら(笑)勉強……』
言われて友人のいるテーブルに戻り、勉強を始めた。

玄関から眺めた友人達……
『あー(笑)アリス~男どもは潰れて無理だわ…』
『少し放置だな(笑)アリス…』
『了解(笑)大丈夫…』
眠るソウに、その場で毛布をかけながら返事をしていたが笑う彼女達は戻っていった。

五人でテーブルを囲む……教えながらチェックしていくアリスもいた…

『アリス……水……』
ソウが眠ったまま呟き、アリスはボトルを渡した……それを飲みきるとテーブルに行き座る。

間違いを指摘し、アリスを抱き込みながらプリントを覗いては指をさし、アリスの肩に顔をのせて眺めていたソウ。

ふと気づくアリス……
『気にせず頑張りましょう(笑)』
と彼らに言った…それでもソウを眺める子達…

『アーちゃん先生……セイの兄貴…誰かと間違ってる?』
『何が?……お前の答えが間違ってるぞ(笑) そこ、違うぞ』
『兄貴……彼女がいるだろ…』
突然言い出したセイに驚いて、見返したソウ。

『い、いる……(笑)』
『先生に抱きついてますよ?』
『………駄目か?』
『………』
セイが言葉につまる……ソウが毛布をはおりアリスごと包んだ。

『試験中にハプニングもあるかな(笑)……集中…』
フォローして彼らに言ってみた……疑う目付きに笑うソウ…

『兄貴……酔った弾みにソレはヤバいだろ…』
抱きついたまま眠るソウに言った……

『受験生に……目の毒だ…った…な……気に…すんな…』
『兄貴……』
深いため息をした……ソウは、それに気づきジッとセイを見つめた。

『セイ……ごめんな…安心して受験勉強をさせてやれてない…
身内の争いに巻き込みたくなかった…本当に…悪かった…』

『大丈夫だよ(笑)。俺には何も出来ないし……ごめんね子供で』
『(笑)逆に良かった…姉さんと争う羽目になる…それは勘弁だ』

『………兄貴はどっち?』
聞かれて戸惑うソウ……
『出来れば……姉貴の味方をしてくれない?……母さんまで父さんに味方してて、姉さんが独りぼっちだ…
会社にいる父さんは嫌いだ、自分の利益で部下を判断してた。
あんな会社…潰したら?』

『姉さんがやるのに?…』
『可哀想だ…姉貴が会社の犠牲になる必要はないと思えたから…』
『(笑)みてるね……お姉さんは従業員の為に戦ってるの。
親だけど……会長や社長と戦ってる(笑)ソウはソレを助けてるわ……
だから安心して勉強に専念したらどう?』

『そうだけど、アーちゃん先生……その兄貴の態度の方が今は気になる……』
『よねぇ……(笑)、向こうに戻って寝れば?』
肩越しにソウへ呟いた。

『いい……』
『邪魔だって……受験生に協力はしなきゃ…』
『俺の部屋だ…気にするな…』
と言いながら目を閉じた事に苦笑いをして兄を眺めた…


諦めたアリス………
『ごめんなさい…』
セイが呟く。
『……だから、なんでため息だ……する暇があるなら勉強だろ(笑)。
気にせずに悔いなく やり込め!』
ソウの言葉に呆れた彼らもいた…
『兄貴…彼女にバラすからな(笑)、来たら叫んでやる』
そう言って勉強を始めたセイだった…

「間違いはない(笑)セイ……集中してやれ…悔いがないように」
驚き……眠るソウを見つめる。


玄関から彼らが入り固まったが…
『……なんでだ……』
ふらつきながらも迎えに来たソウの友人の呟きに苦笑いのセイ……彼女達までやってきた……

『あー(笑)遅かった、ごめんアリス』
『大丈夫(笑)…寝てたし…』
『なんで抱きつくんだか…面倒だな(笑)…』
『仕方ない(笑)…』
『姉さん?』

『(笑)ちゃんと頑張ってる?』
『未来の弟よ…(笑)口は閉じろ』
『大丈夫(笑)口は固いのよ……』
笑って弟を眺めた彼女……姉の彼氏を眺めた彼……

『は、初めまして……』
『おっ(笑)勉強は大丈夫か?後輩になるんだったな…』
『まだ(笑)受けてない…』
彼女が笑いながら言った。

『ソウ……戻るぞ(笑)邪魔だろ』
『うるさい…勉強の邪魔はするな(笑)俺は平気だ…』
両側を捕まえられて立ち上がるソウに笑う……呆れた皆が連れていった。

『(笑)これが終えたら寝なさい、朝から始めて…』
アリスが彼達に言った………頷いた彼らを確認して部屋を出ていった。




ドアを開けて固まるアリス……緊張の面持ちの生徒達に驚く…生徒の多さに驚きながら入った。

『よく入ったな……』
後ろからソウが覗き呟いた……彼は構わず部屋に着替えにいった。

『怖くて…皆にメールしたら、アーちゃん先生に会いたくなって』
『いるって聞いたし(笑)』
『皆で来ちゃった訳だ…』
Fクラス全員が居たのだ……笑うアリスもいた……

『アリス……ネクタイ…何処だっけ?』
『左端に……』
そう言うとキッチンへいくアリス。

紙コップを出しながら飲み物を用意していた。
迎えにきた友人らも、生徒達に驚きつつ入ってきて…驚いた顔の子達に笑み返していた。

『お前ら……(笑)明日だったろ?』
『家でジッとしてろよ(笑)』
『無理だろ(笑)俺たちはカフェに行った…』
『へぇ(笑)』

『姉貴……何を話して紛らわしてた?』
『受かったら何をするか(笑)』
『……』
『そうだった(笑)』
『言ってたね(笑)、次はあれをしよーとか……』

『だって受験は明日……』
『頑張ってきたから、大丈夫と信じて……少し勉強して寝たわ』
『アリスと会う為に(笑)、力を持たなきゃってね…』
『終わったら(笑)何しよーとか?』

『余裕だ……俺は不安だらけだ』
『あら(笑)ソウはもっと不安だらけだった…わよね?…』
『黙れ(笑)』
部屋から出たソウが遮った。

『会社を興す目標に向かった(笑)、全員が知る先に互いに頑張ってきたんだ』
『君たちもだろう(笑)、だからアリスが手伝った…合格で償え(笑)』
テーブルにジュースを運ぶアリスを眺める生徒達…


『セイ……気にせず合格を狙え』
『頑張って…』
『お前がだ(笑)、俺は仲間がいるから平気だ…』
頷いたセイに微笑んだ……

皆が出ていくのを半数の彼女達が見送る……
『委任状…頼んだ(笑)』
『お任せを…』
『勝つわよ(笑)、株主は人をもみるわ…大丈夫…』
出ながら会話する人達を驚いてみていた生徒達だった……


『ねぇ……アーちゃん先生、セイのお兄さんが連れてった…』
『前は…昨日…』
言いかけた友人の口を塞ぐセイ……

女生徒達が玄関から覗き……固まり…真っ赤な顔で戻る子もいた…
一人が戻り座ると…セイを眺めた。

『セイ………貴方のお兄さん…アーちゃん先生にキスしてた…』
『あっ?………なんで?』
『皆……誰かを抱き締めてて…見送って…た…と思う』

『(笑)貴方のお兄さん、お友達に叩かれてたよ(笑)…』
『キスしたから?』
『付き合ってた?』
マジかと呟きは止まらなかった。

玄関からの笑い声に生徒達が振り向く…互いにみあう形になった…
『き、気になって……』
『帰るに帰れないよ…』
『何でか緊張?』
『違和感?』
生徒達の呟き声に彼女達が微笑んだ…

『(笑)付き合いは長いのよ……だけど、ガラが絡むから極秘なの』
『正解、正解(笑)』
『受験前だけど……(笑)口は閉じなさいね…
バレたら今は困るから』
驚いたまま頷く生徒達に笑う彼女達もいた……

アリスも戻ってきたが……自分に向けられた視線に気づき…苦笑いをしながら皆を探るように眺めた。

『……みた?…見られた?』
何となく気づいた彼女は生徒達をみて、彼女達を見つめる……頷く姿に…アリスは苦笑いしかなかった。

『な、なんで、兄貴?』
思わず呟くセイに…
『な……なんで…でしょう…』

笑う彼女達と、ごまかして笑うしかなかった………