史上最速で開花した今年の梨。 今、摘果作業に追われている。草生栽培(自然栽培)10年目を迎え、梨園の草の種類に変化が出てきた。個人的な意見だが、梨の木と相性の良い草が多くなってきたと感じている。
草は1年を通じ一切、刈らない。一種類の草が実を結ぶとやがて枯れ始め、次から次にその季節に応じた草が生え、やがて枯れる。その積み重ねで土地が肥え、ミミズが繁殖し、やがて肥料は必要なくなる。 というのが自然栽培の理論である。もちろん農薬も一切使わないというのが究極の自然栽培であるが、残念ながら回数は減らしているが完全無農薬には到達していない。
この先、土がどう変わり、その土に根を張る梨の木がどう変わり、その果実がどう変わるのかとても楽しみである。まさに農業(自然))の醍醐味を味わえる瞬間だと感じている。 はたで見るとなんと管理されていない草ぼうぼうの畑と映るかもしれない。 すでに人の目は気にならない境地になっている。 今年の梨はどんな味の梨になるのかとても楽しみである。