ハッチと私の日常

20年暮らした猫も亡くなり、25年以上連れ添った夫も病死、仕事も辞めて還暦過ぎた女性が被災猫ハッチと暮らす日々

大人の歌

2020年09月29日 12時05分44秒 | 音楽

 昭和歌謡って、だいたいそういうものでした。子供は内容がよくわからないまま、口ずさんでいた。

 今の歌謡界って、若い子が大勢歌って踊ってって、ああいうのはお遊戯みたいで私は好きじゃない。大人の歌が好き。昨日、徹子の部屋で小柳ルミ子が出ていました。彼女も、大人の歌を歌います。これからもがんばってほしい。集団で歌って一人になると歌が下手な奴に、負けるな?!まあ、競争ではないです。自分の世界を多くの人に伝えてほしい。

 ここ最近、テレビで中島みゆき、松田聖子、郷ひろみの歌の特番を見ました。彼らは(彼女ら?)本当に素敵に年を取っています。郷ひろみは、本当にいい歌に恵まれていますよね。特に、哀愁のカサブランカが大好きです。懐かしいなあ。82年といえば、私が結婚する前。亡夫が酒好きで毎晩のように、飲み歩いていました。私は私で、養成所仲間と下北沢や新宿ゴールデン街で飲んでました。ゴールデン街は、たいていは異邦人や、にらいかない。当時、今と違って焼鳥屋ではないけど「花梨」という店があって、ママがいつもこの「哀愁のカサブランカ」をずっとかけていました。

 大人のバラード、たまりませんね。

 そして、松田聖子も歌に恵まれていたし、彼女自身も作るようになった。彼女の世界も好きです。正直、郷ひろみとの結婚がなくてよかったと思います。本当に好きな人とは、結婚したい方がいいと思う(私の意見ですが)。だれもが、「あんなに愛した人はいない」という人がいるんじゃないかな。それが人生です。だからこそ、お互いに歌の道を究めることができたのです。

 みんな、素敵に年齢を重ねています。ワインのように熟成しています。それが大人の世界。若いころにはわからない、大人の世界です。AKBとか大勢で歌うのって、大人じゃないよ。

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コロナうつに育児うつか?

2020年09月28日 14時21分16秒 | 社会

 三浦春馬さん、芦名星さん、そして竹内結子さん。本当に、残念です。どんな悩みがあったのか、なぜそれを周りに相談しなかったのか、これから先、いろんな活躍の場があったはずなのに、いったいなぜ?今年のコロナ禍が一番の引き金でしょうか。1歳にならないお子さんを残して、本当に悲しいです。

 竹内結子さんのドラマ、労働基準監督官を演じたものが好きでした。もっと前は、ランチの女王。なぜ?三浦春馬さんと同じように、クローゼットで自殺したそうですが、雨の日のクローゼットは、怖いです。私の友人も、そこで自殺しました。嫌がっても、もっとこちらから話を聞いていればと、悔しかったです。

 今年のこの異常事態は、誰にも平等に暗い影を落としています。自分だけじゃないから。でも、それぞれの悩みは違うでしょう。それを外に出して、声に出して、悩みを吐き出さないとだめです。

 くよくよしてもしかたがないことは、考えない方がいいと思います。耳にタコができるくらい、友人に言いました。そして、人と比べないことです。自分は自分、人は人。我が道をしっかり進めばいいし、引き返しても、立ち止まっても、自分の人生じゃないですか。

 先日テレビで放送していた映画「デスティニー」を録画していたので、見ました。鎌倉の不思議な世界と黄泉の国での冒険。その中で、自殺するとその場所に縛られて、黄泉の国には行かれないと言っていました。人は誰でも死ぬんです。寿命が来るまで生きなくてはいけません。私は無宗教ですが、今年のこのコロナ禍で生き残るためには、宗教も必要なのかもしれないと思います。誰だって、弱い。一人で抱え込まないで、人に話すだけでも少しは楽になります。生まれてきただけでも奇跡なんだから、もっと自分を大切に、この人生をしっかり生きてほしいです。

新聞に載っていました。
自殺予防いのちの電話 フリーダイヤル0120-783-556(毎日午後4時~9時)
よりそいホットライン フリーダイヤル0120-279-338(24時間)
こころのほっとチャット LINE、ツイッター、フェイスブック@kokorohotchat(毎日正午~午後4時、午後5時~9時)

 竹内結子さんが主役を演じたNHK朝ドラ「あすか」のテーマ曲はオーボエ宮本文昭さんの演奏です。大好きな曲です。オーボエも大好きです。よかったら、このブログを読んだみなさんも、ユーチューブなどでこの曲を聴いてください。少しでも、追悼できればと思いました。

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雨が多かったから?

2020年09月28日 14時17分49秒 | 日常

 昨日、予約した本を取りに市の図書館に行きました。建物の手前の遊歩道の雰囲気がとても好きです。木漏れ陽が石畳に映って、素敵でした。帰りに道のわきの樹をみてゐたら、なんとなんと、

 おもわず、スマホで写真撮りました。樹の肌に苔がびっしり生えているだけじゃなく、茸?がすごいことに・・。今年は雨が多かったからでしょう。驚きました。

 

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今日、借りた本

2020年09月27日 15時59分31秒 | 読書

 徹子の部屋の武田鉄矢さんの話で興味を持った白川静の漢字の本(といっても、子供向けに記者がまとめた本)の、「白川静 文字学入門 なるほど漢字物語 小山鉄郎著 共同通信社)

 宮柊二全集を読み、彼の師匠の北原白秋が離婚再婚をして二度目の妻を一年で離縁した理由が腑に落ちなくて頭に来たところ、白秋と三人の妻のことを書いた本を見つけたので借りたのが、瀬戸内晴美(寂聴さんのこと)著 ここ過ぎて上・下 新潮文庫

 以上、3冊借りました。福生市は2週間だから、頑張って読まないとね。漢字の本は、小学生から読めるようにということでものすごく読みやすい(読みやすすぎて、馬鹿にされてる?というプライドを捨てないと、厳しいかも)。

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朝日歌壇9月27日

2020年09月27日 15時10分27秒 | 短歌

高野公彦選

もりかけも桜も説明しないまま辞めていくのね病気とはいえ   京都市 中尾素子

覚えたての息子の鳴らすウクレレはとぎれとぎれにハワイへ誘う 笠間市 高野靖子

 一首目は、永田和宏さんも選んでいます。本当に、そう思いますよね!安倍さんの時代は、一言でいえば忖度政治で、官僚が公文書も改ざんしてしまうという絶対にしてはならないことまで起きてしまった、そのせいで自殺者も出た、とんでもない治世だったと思います。おともだちばかりでやっているからですよ、あほらし。でもまあ、彼はよくがんばりましたよね。あの持病は本当にどうなったの?とずーっと思っていましたから。記録出したとたんに辞めるんだからなんとも・・・。もしかして、オリンピックももう無理と踏んだのでは?たくさんの宿題を後継者に押し付けて、まあそのかわり、しっかりと療養してくださいよ。二首目、楽器の習いたてって、発表会を手に汗握って見守るような緊張感ありますよね。私はいつまでもアマチュアの域を出ませんでした。つまり、壁を超えて感動を呼ぶって、本当に大変なことなのです。ウクレレも、実は私も一度楽器を買って、試してみました。元同僚が習いたいというので、つい一緒になって。でも意外と難しかった。音色は、ときどきハワイアンって感じで、この歌の通り、よくわかります。息子さん、頑張って習い続けてくださいね!

永田和宏選

人がみな花火を見てるとしまえんもう動かない遊具を降りて    東京都 堂本明代

〈としまえん〉流れるプール流されて流されるままに生きた青春  東京都 平井節子

 二首とも、としまえん!先日、閉園してしまいました。私はあの機械遺産のカルーセル・エル・ドラドに乗ってみたかったのですが、コロナ禍で行くのは諦めました。今度の金曜の夜、NHKのドキュメント72時間で最後の3日間の回転木馬を放送します。楽しみ!そう、流れるプールもとしまえんが最初なんです。行きたかったなあ・・・。

馬場あき子選

重機ごと地底に消えた作業員これも都会の一些事なのか     坂戸市 山崎波浪

 あの事故、本当に恐ろしかったです。横浜市金沢区の旧米軍施設の貯油タンクの穴のふたから、重機ごと落下して62歳の男性が死亡しました。救出作業もはかどらず、亡くなったのです。彼は私と同じ年齢。それに、その貯油タンクの穴の位置を市が業者に口頭で伝えただけのようです。図面で示していなかったって、そんな危ないこと、ありますか??事故というよりも、事件じゃないの?悔しいですよね。

佐佐木幸綱選

和深というきのくに線の無人駅夕べさびしくかなかなの啼く  東大阪市 池中健一

スーパーに手話の上手な人のゐてビニールごしに話の弾む   延岡市 片伯部りつ子

 一首目、この歌を読み、ネットで「和深」駅を調べました。本当に、目の前に海が広がる素敵なところです。古い木造の駅舎は今年、建替えられて今風の無人駅になっています(外房線の三門駅みたいかな?)。二首目、手話はこのコロナ社会には、とっておきのいい手段だと思います。もっと多くの人が学んで意思疎通の手段にしたらいいのに。大声出さなくて済みます。そして、これもある意味、バリアフリーなんじゃないかな。アクリル板だらけになったら、聞こえにくくなるし、手話はとてもいい方法。公民館などでやさしい日本語や手話講座、たくさん実施してほしいですね。

 

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あいつと私

2020年09月24日 20時15分31秒 | 映画

 昨日、BSプレミアムで日活映画「あいつと私」を見ました。原作は石坂洋次郎、主演は石原裕次郎、ちょっと期待して見始めました。でも、なんともスッキリしない内容でしたね。当時の社会や大学生の風俗を反映しているのでしょうけれど、違和感というか、ちょっと気持ち悪さを感じました。男女の青春を描いたものですが、ジェンダー視点から見ると、アウトなところが多かったような。だからか、最初にそういうところを配慮したというような説明がありましたね。

 能天気な大学生の青春ドラマの主題歌が、最初何を言っているのかわからなかった。あとで調べて、ヒップ・ヒップ・ヒップ・ラと言っていることが分かり、さらにその歌詞は谷川俊太郎とのこと。

 だいたい、処女と童貞を守るとかいうパーティーをキャンパスで教員も参加させてやっているというのも、ばかばかしいし、その出し物に、三人の女性が逆立ちして下着をあらわにして、男子からお金を集めるって、何?

 グループの一人、ニックネームがバンビというかわいい女性が結婚するというので、他の女子大生がみんなで彼女を胴上げしたすぐあとに、彼女を放り出す。そのままどしんと体が地面に!あれは相当痛かったはず。そんな野蛮なことを平気でするって、何?もう、わけわからないけれど、無茶苦茶な話で、これが石坂洋次郎の人気小説なのかと呆れました。彼の「若い人」は、亡父が、青春のバイブルだと言っていましたし、ドラマも原作も読んでまあまあよかったとは思います。でも、こりゃなんだ?社会が、時代が変わると、価値観も何もかもが変わるってことですね。とにかく、手放しでいい作品とは思えませんでした。まあ、男女の性のことは、のちに日活はロマンポルノでこの路線を伸ばしていきましたね。でも、この映画は、女性目線でも描写しているように見えるけれど、違うなあ・・・。

 

 

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俊鶻丸を知っていますか?

2020年09月23日 21時19分00秒 | 社会

 アメリカが戦後、ビキニ環礁で水爆実験を行っていましたが、ちょうどその時に居合わせてしまった日本の漁船第五福竜丸が被ばくし、乗組員は大量の放射能を浴びて、次々に亡くなりました。この事件は昭和29年に起きました。当初、アメリカは海洋汚染は大したことはないと言っていましたし、もし、第五福竜丸が水爆実験に居合わせたとわかっていたら、おそらくアメリカはこの漁船を証拠隠滅のために撃沈しただろうと言われています。なんとも恐ろしいことです。それからというもの、マグロは放射線量を検査し、高濃度汚染がいつまでも続いたのでした。アメリカはとにかく検査もせずに安全だというだけで、とても信用できません。日本の海洋学者や気象学、科学者などがあつまり、現地に調査船を出しました。それが、俊鶻丸です。

 この調査結果は、福島第一原発事故のときにも、貴重なデータとして利用されました。海洋汚染、これは本当に恐ろしいものです。人類が、地球をこんなにも汚染しています。

 この調査船の名前を知ったのは、宮柊二の全集に載っていたからでした。俳句も短歌も、その時の社会の今を切り取らなくては意味がないと、私は信じています。その意味で、彼の歌は素晴らしいと思います。

銅像にやさしき犬を仰ぎつつビキニの灰をかむらねばならず    (渋谷のハチ公だと思います)

危険なる放射能の海脱けしとふ俊鶻丸をわれは憶へり

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現代仮名遣い

2020年09月23日 10時02分05秒 | 短歌

 今読んでいる宮柊二の本は、戦前からの短歌が載っていて、歴史的仮名遣いだし漢字も旧字なので、読むのが本当に難しいです。いちいち、調べなくては読めなかったりしています。今日は、ふりがなに「まひまひ」とある水馬で悩みました。一瞬、マヒマヒ?とフリーズしましたが、これはアメンボの漢名だそうです。まいったなー。

 さっき調べたのに、覚えていないという頻繁に出てくる知らない漢字は、

罩 こ・める、です。

駭 おどろ・く、です。

 旧仮名遣いだと、促音も小文字ではないから、区別がつかなくて、ただでさえどこで切れるかわからない文章なので、意味を理解するのに時間がかかります。

 そもそも、現代仮名遣いは文言一致運動で明治から行われてきた運動を継承していると思います。あまりに違い過ぎる文体と話し言葉を近づけようという運動で、口語体で書くということです。今の小説はまさにそれですよね。なのに、同じ文学のジャンルで俳句や短歌がいまだに文語体で書くというのは、単に格調高いというだけで、私には時代錯誤としか思えません。だって、芭蕉や定家の時代には、現代仮名遣いは存在していなかったのですもの。多くの人に読めるものといったら、現代仮名遣いでいいでしょう。さらに旧字を使う必要は、あるのでしょうか?いまだにカッコつけなのか、そういうスタイルで文章を書く人がいますが、それは美学というよりもただの独りよがりです。読みにくくしたいのなら、ロシア語で書くとか、別の方法にした方がいいんじゃない?古文書とは違うんです。

 宮柊二の全集は、戦前戦中戦後に書かれた歌集をまとめたものだから、旧字や旧仮名遣いは当時、当たり前だったと思います。だから、読むには読む人が近づくしかないのは当然。がんばります(が、大変です)。

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宮柊二の短歌「晩夏」

2020年09月22日 15時14分45秒 | 短歌

 「晩夏」というユーミンの歌がありますが・・。もっと昔の宮柊二の「晩夏」に、よくわからない(といっても、他のもよくわからないのですが)短歌がありました。

行春の銀座の雨に來て佇てり韃靼人セミヨーンのごときおもひぞ

 これ、まったく意味が分かりません。ネットで検索すると、短歌研究会Bというところで、説明がありました。なんでも、ガルシアの小説「赤い花」からきているとか。セミョーンというのは人名で、シメオン、シモン、サイモンと同じ。ロシア人によくある名前だそうです。亡夫はなぜか、「シメオン」という名前が大好きでした。さてその「赤い花」には主人公の名前はセミョーンでも、韃靼人が出てきません。両方登場するのは、チェーホフの小説です。これは本人が勘違いしたのか、なんだかわかりませんが、謎ですよねえ。これを詠んだ頃、梅原龍三郎と安井曽太郎の展覧会に行っています。でも、両人とも、韃靼人やセミョーンという言葉がついた絵はないようです。

 それにしても、貧しいとはいいながら、けっこう銀座とか、昼だけじゃなく夜も行っていたようで、奥さんと子供は何も知らず、気の毒ですよ。男って、これが当たり前なのか、頭來るな。

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短歌って、かなりエロティック!

2020年09月20日 23時04分37秒 | 短歌

 俳句ではそれほどでもなかったけれど、短歌は和歌の時代から、そりゃもう、恋の歌ばかり。だから、相当エロい話が歌われているのです。宮柊二の全集でも、えー!?という歌が出てきました。それは、戦争から帰ってからの歌で、

まぐはいしのちの疲れの懈(たゆ)き身を遣らむかたなし蚊遣香のにほひ

 これは「小紺珠」に入っていました。まぐわうとは、性交のことです。びっくりでした。もちろん、戦中に結婚しているから、奥様とのことですけどね。

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