ハッチと私の日常

20年暮らした猫も亡くなり、25年以上連れ添った夫も病死、仕事も辞めて還暦過ぎた女性が被災猫ハッチと暮らす日々

朝日歌壇2月26日

2023年02月27日 11時22分56秒 | 短歌

佐佐木幸綱選

四十年前の景色に縛られて異界に迷う渋谷界隈         東京都 豊万里

猫のケンカみたいな声を出している古い冷蔵庫どうかがんばって 東京都 上田結香

 一首目、私もそのころの学生時代の渋谷のイメージだから、とてもじゃないけれど、今の変貌をとげている渋谷は、迷子になります。まだまだ進化するようです。二首目、猫のケンカとは、すごい音がしますよね。あまり古いと電気食うから、節電タイプの冷蔵庫に早く買い替えたほうがいいと思います。

高野公彦選

闖入し攻めあぐむ国は一年後囚人兵が前線に立つ        福島市 青木崇郎

「異次元の少子化対策」財源も示さず論ずる総理の異次元    観音寺市 篠原俊則

 一首目、本当に恐ろしいことです。ロシアはこの戦争を正当化していますが、絶対にやってはいけないことをしてしまいました。さらに戦争を続けるなんて、もう信じられません。二首目、何を異次元というのか、アンタ本人が異次元でしょう、という気持ち、同感です。

永田和宏選

戦中に生まれ戦後を長く生き今日戦前を生きる辻褄      長野県 千葉俊彦

手立てなくきょとんと子牛買われゆくラーメンよりも安い値段で 仙台市 平山礼子

 一首目、最近タモリさんが「新しい戦前」といったとか。戦争がおこるということなのでしょうか、とても怖いです。二首目、酪農や養鶏がとても厳しくなっています。ラーメンよりも安い価格なんて、ひどすぎますよね。あまりにかわいそうです。

馬場あき子選

眠られぬ夜は羊をさがせども戦車が一台戦車が二台      大和市 澤田睦子

 ウクライナ戦争は、いつまで続くのか、本当に悲しいです。戦車が何台もなんて、それはつらいことです。その戦車が、下手したら兵士だけじゃなく、民間人も殺しているのですから。どうか、早く戦争が終わってほしいです。

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整形外科で

2023年02月24日 19時33分18秒 | 日常

 今日、11月末からの久々の整形外科診察を受けてきました。実は、1か月ほど前から左側の首が痛くてどうしようもなくて、膝と一緒に今日、診てもらおうと思っていました。私は、去年一月に半月板断裂してしまった時に診てもらった専門医とは別に、足首を痛くなって別の先生に診てもらっていたところ、その先生が退職したので今回は全く新しい先生でした。そこで、この整形外科で最初に診てもらった膝の具合を中心に相談して、首の話をしたら、とりあえず今の状況の膝と首をということでレントゲンを撮り、たまたま時間が空いていたので膝のMRIも受けることになりました。その結果はもちろんデジタルのデータで直ぐに診られるので、13時過ぎていましたが再び新先生に診てもらいました。

 膝の方はこの一年、なんともなかったのですが、前回の診察で膝の腫れが、水が溜まっている証拠だという説明を受け、水を抜くほどでもないということでそのままになり、その後すっかり晴は消えたのでした。ところが、日曜日あたりから同じように水が溜まってしまったのを結局、抜いてもらうことになりました。注射のようなものに3本分、よくもまあ、こんな水が膝にと悲しくなりました。

 先生の話では、一年前からの経過はよくなっていたものの、変形性膝関節症は進行して、このままでは手術した方がいいということでした。手術には1週間以上の入院が必要とか・・。ハッチがいるのに、そんなことできますか?放っておくと、骨粗しょう症が進行すれば手術もできなくなるとかって。でも、今は普通に歩けますし、走ることもできるのに・・・。なんだか悔しくて。普通に健康でいると思ったら、こんなことになるなんて。老いと向かい合うことって、本当に厳しいことです。一人暮らしだから、不自由になって車椅子生活なんてとんでもないし、結局は手術ということになるのかなあ。でも、抗いたいです。希望と強い思いがあれば、医者の予想を裏切ることだってできるんじゃないかと思っています。そうなってたまるかですよ。私は予定調和なんか、大嫌いですから。

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朝日歌壇2月19日

2023年02月20日 21時19分55秒 | 短歌

馬場あき子選

夫の手の皺の深さに気がつきぬ湯のみを受け取る人のいる幸  佐世保市 近藤福代

望まない死の多き世にねんごろに水葬に帰すマッコウクジラ  浜松市 松井惠

 一首目、高齢者になると、手の皺はとても気になるものです。私の手も、血管が浮き出ていて皺も増えてちょっと悲しくなります。それでも、一人ではない近藤さんが、なんともうらやましいなあ。手の皺は人生ですから、気にしない気にしない。二首目、先日の亡くなってしまったクジラの水葬、彼だって死を望んで日本にきたわけではないと思いますが、救えなかったのはとても残念。

佐佐木幸綱選

廃校に一人残され本を読むさびしからずや庭の金次郎     船橋市 清水渡

スマホなど無かった時代の情報源「週刊朝日」が休刊するとふ 川越市 西村健児

 読んでいて、一体誰だと思ったら二宮金次郎の銅像、なかなか面白いです。それに、「さびしからずや」とくれば、与謝野晶子のみだれ髪の中の「やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君」を思い浮かべます。これは本歌取りにはいるのでしょうか?朝ドラでけっこう短歌の話が出てくるんですよね、楽しみです。二首目、このご時世だからでしょうか、老舗の週刊誌がどんどん消えてしまいます。寂しい限りです。紙媒体は、なかなか利益が取れないのでしょう。それでも、なんとかふんばってほしかった(買ってないのに!)。

高野公彦選

鹿狩りのドローンが飛んでふと思う戦争の事ウクライナの事  新潟県 涌井武徳

横浜に米軍部隊が配備さるもはや新しい戦前なのか      横浜市 松村千津子

 一首目、ドローンは武器にもなるなんて、想像していませんでした。武器の奪い合いで、永遠に戦争が続くのかと思うと、とても悲しい。どれだけ人を傷つければ気が住むのか、くたばれプーチン!二首目、「新しい戦前」という言葉はタモリが言ったそうです。それでも、戦争はあってはならないので、なんとか食い止めてほしいです。議員の半分近くが女性だったらと思います。いい加減、自民党の重鎮というの?くそじじいは引退してもらいたいものです。旧統一教会とつるんだのも、古い家制度に固執しているからでしょう。もう、女性を家庭に閉じ込める時代ではないのです。ああいうじじいたちが、今の社会を作タンじゃない、責任取ってもらいたいものです。もう専業主婦なんて存在してはいけないのです。共に働き、ともに家事育児をする、そんなの諸外国は当然ですよ。日本はG7とかのサミットを主催する資格はありません。LGBTもジェンダーギャップも何もかも、先進国とはかけ離れているんだから。

永田和宏選

「未練あるうちに別れましょう」夫の卒業アルバムからはらりと 東京都 村上ちえ子

原発は死者が一人も出てないと言われて怒るこの浜通り     南相馬市 佐藤隆貴

 一首目、こんな別れのセリフがあるんですねえ、びっくりしました。どんなつきあいをしていた恋人だったのか、とっても気になりますが、それはそれです。聞かないでおきましょう。二首目、原発事故で死ななくても、関連死はそれだけあったか、わかっているのでしょうか?地震列島日本では、原発はあまりにリスクが大きすぎます。絶対に稼働してはいけません。あまりに無神経な国の方針に、ついていけませんよね。自分たちの土地と昔の賑わいを、昔の生活を、返してほしいとだれもが願っているはずです。来月であれから12年。絶対に忘れてはいけない災害です、そして事故です。

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朝日歌壇2月12日

2023年02月13日 11時49分47秒 | 短歌

永田和宏選

手土産が軍備拡大わが国の首相訪米歓待受ける    大和郡山市 宮本陶生

式典に酒飲み暴れいる二十歳(はたち)戦場に銃構える二十歳 観音寺市 篠原俊則

 一首目、アメリカの喜ぶことばかりしている日本の総理って、どうよと思いますね。防衛費を増税してまで増やして、少子化対策はお金使うけれど的外ればかり。国民のための政治をしていませんね。二首目、毎度おなじみ、成人式でのバカな若者の暴走。ニュースを見るのも嫌になります。ウクライナでは同じ年頃の若者が兵士となって戦っているのに。それがいいとはいいませんよ、でもね・・・。この歌は高野公彦氏も選んでいます。

馬場あき子選

耳遠い母にひたすらペン走らせ十七年のブランク埋まる  西東京市 濱田朝子

 どういう事情でしょうか、17年のブランクとは。実家を離れて結婚したか就職したか・・。お母様が入院か自宅療養かで看病に行った時に、筆談で会話して、昔の話などしたのかしら。それとも、今も遠い場所にいて、電話では通じないので、手紙をたくさん書き始めているとか。生きているうちに親孝行をしましょう。私は30代で母を亡くしたので、もっともっとたくさん話したかった。

佐佐木幸綱選

人影にいっせいに飛ぶ雀たち良き噂していたと思えず    鳥取市 山本憲二郎

拍手しか聞こえなかった館内に戻り始めた人間の声     八尾市 水野一也

 一首目、よくありますよね、噂話していて、当の本人が来たら、蜘蛛の子散らすようにいなくなるってこと。雀もそうなのかと思ってしまう、面白い歌です。二首目、館って、具体的にはどこなのかしら。図書館、美術館、博物館、そして公民館。来月には、マスク着用も個人の判断に任せるとか。新型コロナ感染症が2類から5類に移ったら、今までのような対策も必要なくなるのでしょうけれど、そう簡単にこの3年間の習慣をやめることなんか、できない気がします。私も65歳になったばかり、新人高齢者ですから。

高野公彦選

去年(こぞ)の夏りんご園にて見し狐今も生きをり雪の足跡 五所川原市 戸沢大二郎

 たしか、先週も雪の上の狐の足跡の歌があったような・・。今回は、夏の狐がまだ冬にも来たという、すっかりなじみになった狐の足跡。そうなると、愛着がわきますよね。りんご園で被害を受けるのは困るけれど、うまく共存してほしいです。昔話にも、キツネやタヌキって、けっこうでできますから人間とはうまく住み分けしていたのではないでしょうか。地球は人類だけのものではないのですから。

 

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朝から雪!

2023年02月10日 13時04分34秒 | 日常

 今朝は外の景色が雪で、どんどん降ってきました。昼でこんな感じ。不要不急の外出を避ける様にとテレビでアナウンスしています。確かに、今夜の予定はキャンセルしました。また転んで骨折したら大変と思ってくれたのでしょうか。こんな日は、家で籠城するしかないですよね、

 一人暮らしなので、4日に一度の洗濯ですが、今日は浴室乾燥しています。たまった録画をしっかり見て、消していきましょう。

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朝日歌壇2月5日

2023年02月05日 16時44分30秒 | 短歌

高野公彦選

聴こえます底の底ひに固まりて呻くデブリの重たき声が   福島市 美原凍子

 ちょうど干支が一巡りしました。今度の3.11で12年目。まだまだ原発事故が終息していないのに、どんどん問題が増えているような気がするのですが、ここでエネルギー不足で原発再稼働の方針。デブリという恐ろしいものをどうするのでしょうか?日本という国の良識は、どこにいったのでしょうか。怖ろしいです。みんな、忘れてはいけませんよ。この歌は馬場あき子氏も選んでいます。

永田和宏選

明日という日があらぬ日を誰も持つ告げられるのは死刑囚だけ  大和郡山市 四方護

 人はいつか死ぬ、それは誰もが分からないけれど、死刑囚だけは予告される。死刑があるというのは、先進国では少ないはずですし、死刑執行の担当者の苦しみも相当なものだと思います。ましてやそれが冤罪だったらどうなのでしょう?

馬場あき子選

人生にタイパを求められている子どもは子どものままでいいのに  東京都 窪田貴子

 タイパとはタイムパフォーマンスのことだそうです。いまどきの子どもは大変です。私たちが子どものころには、スマホも当然なかったし、インターネットもなかった。情報だらけの日常で、そりゃ不登校になったりするでしょう。人生は長いから、いくらでもやり直しができます。自分をしっかり持って(というより、自分が成長する時期ですもんね)がんばれー。

佐佐木幸綱選

文字のない絵本に物語(ストーリー)つづるごと新雪に吾とキツネの足跡 恵庭市 五十嵐容子

 真っ白な雪の上にキツネの足跡、きれいでしょうね。ただ、今年の雪は災害規模で、どこも大変だったと思います。

 やったー、ロコソラーレが優勝しました。ドキドキしながら見ていました!(カーリング)

 

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