この前、テレビで紹介されていたので、さっそく図書館で取り寄せて借りてみました。実家にも猫がいて、もうすこし私に、なついてもらいたいと思っているのです。
実家の猫が、私にないて要求するのは、外に出ていた時、家に入れてほしいとなくのです。それ以外は、無視されています。ちゃんとあいさつしないと、いれてやらんぞといっても、全然きいてくれません。
そこのところどうなのかというのが、この本を読んでわかりました。
ネコは1匹で単独で暮らしがっている。リーダーはいらないから、飼い主のいうことを聞こうとしない。それに対して、犬は集団で生活し狩りをする動物である。イヌは飼い主を自分の群れのリーダーだと思っている。だからイヌは、飼い主に忠実に従う。
と本文に書いてありました。なるほど、ネコ族で、ライオンは群れをつくりますが、それ以外は、単独行動なのですね。単独行動の生き物は、ほかのものに従いにくいのでしょう。
これを読んで、実家の猫にあいさつしなさいというのは、もうあきらめました。
さて、実は、この本は、ネコについて書いた本では、ありません。題だけみて買うとネコ好きなだけの人はがっくりします。副題に不思議ないきもの博物誌とありますが、こちらが本当のこの本の中身をあらわしています。おそらく編集者と著作者日高さんは、少しもめたことにちがいないとかんぐりたくなる題のつけ方です。
私は、いきものの博物というものには、大変興味があるので、この本は面白く読みました。いろいろと初めて知ることも多かったです。ただし、書かれた内容は、もう約20年前に連載されていたものなので、新しいなあというものは、ありません。
たとえば、ミズスマシとタガメがでていますが、もうほとんど見ることはできなくなりました。
この本を読んで一番わかったことがあります。それは、「適応度」という言葉です。
生物は、自分の子孫をどれだけ残すかという尺度なのだそうです。
この言葉、私は、まったく知りませんでした。結局、ウグイスがいい声で鳴くのも、孔雀が美しいのもすべて、この適応度を高めるための行動や結果なのだということなのです。
それから私が考えると、生物多様性ということもありますが、地球の生物のDNAは、そのDNAが繁栄する方向へ向かうことだけが、DNAの生き抜く道ということなのでしょう。
逆に、宇宙のほかの生命体では、違うDNAのようなものがあってがあって、DNAの繁栄ではない世界があるのかもしれないと思ったものです。思ってもしかたはないのですが・・・。
また本を読んで勉強してみます。