3月16日のオープン戦(東北楽天ゴールデンイーグルス戦)で「5打数4安打3打点」1本塁打の大当たり、伊藤隼太(28歳)。当然、次(翌17日)の試合(ナゴヤドーム)に期待したが、スタメン落ち。相手(中日ドラゴンズ)の先発が左腕だったから仕方がないかと思ったが、その次の試合(18日)も相手の先発が右腕だったにも拘わらず、2試合連続スタメン落ち。チームは2点、0点と貧打が続き、23日からのオリックス・バファローズ3連戦では最初の2試合で代打ですら起用されず……チームは1点、2点、1点しか取れず、貧打のまま開幕を迎えることになった。いったい、隼太に何があったのか……
そういえば、打棒が爆発した16日のイーグルス戦。【3回裏】の守備でレフト線の打球に滑り込んで捕球を試みた際、両足をフェンスに激しくぶつけている。本人は苦笑いを浮かべ、右手を上げて「大丈夫だ」とサインしていたが、その顔は(かすかに)凍り付いていた。この時に(身体のどこかを)痛めたのかもしれない。そうとしか考えられない。チームで一番当たっていた打者が開幕直前に消えて、打線に不安を抱えたまま今日(3月30日)開幕戦(東京ドーム)を迎えた阪神タイガース。隼太が奇跡的に回復して「まさか」の開幕スタメンでもない限り、今日の勝利も覚束ないだろう。
7年目のドライチ・伊藤隼太の逆襲なるか(ベースボールキング)