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優勝の陰に“よっさん”あり(阪神タイガース)

2009-02-12 19:32:52 | Stove League
阪神タイガース (新潮新書)阪神タイガース (新潮新書)
著者:吉田 義男
販売元:新潮社
発売日:2003-09
おすすめ度:4.5
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 先日(2日)亡くなられた山内一弘さんは(著者の)「第一次吉田内閣」(1975年~1977年)でバッティングコーチを務められたが、田淵幸一さんもマイケル・ラインバックも掛布雅之さんも「山内教室」の門下生。その(指導の)基本理念は「もっと脇を締めて! バットを立てなきゃダメだ! コンパクトなスウィングでヘッドを利かせんるんだ」だったらしい。……ご冥福をお祈りします。

 そういえば、マイケル・ラインバック。阪神タイガース・ファンは「マイク・ラインバック」で憶えていたが、それは通称(登録名)だったらしい。本名は「マイケル」。初めて知った。そういえば、そうか……ファンに愛された彼もまた“鬼籍”の人だが。

≪眼力≫という括りで捉えれば、この吉田義男元監督も「なかなか」のもの。1997年のオフに実現した中日ドラゴンズとのトレードで「あの」矢野輝弘の獲得を推進したのは著者。≪優勝チームに名捕手あり≫。この著者の眼力が無ければ、その後の二度の優勝は無かったかもしれない。

 1985年の「第二次吉田内閣」の際には、前監督の来シーズンの構想で「不要」とされていた(来日して2年が経過の)ランディー・バースの「残留」を球団に強く訴えたのも著者。「あの」バースが解雇されかかっていた! 「あの」バースがいなければ、その年の(18年ぶりの)≪優勝≫≪日本一≫も無かっただろう。……節目節目でタイガースに重要な貢献をしている著者だ。

山内一弘氏が死去 「打撃の職人」、元中日・ロッテ監督 (MSN産経ニュース)

“ムッシュ”になった男―吉田義男パリの1500日“ムッシュ”になった男―吉田義男パリの1500日
著者:川上 貴光
販売元:文藝春秋
発売日:1997-10
おすすめ度:4.0
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