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Hanshin Tigers Series 2024

<オープン戦>阪神vs.広島(27日・大阪ドーム)

2005-03-30 11:59:31 | Pre-Season Game
 オープン戦の「三冠王」赤星憲広が、ショート内野安打で出塁。叩きつけた打球で、人工芝ヒットだが、三遊間の真ん中に飛んだ。2番・藤本敦士は送るのか、それとも赤星の盗塁を待つのか、公式戦でも何度でも巡ってくる機会、だ。初球、カープの先発、左腕・高橋建の速球(136㎞)見送って、ストライク。2球目もストライク。これで選択肢は一気に狭まった。3球目、速球(141㎞)を打ち上げて、ファウル。4球目、空振り。外に逃げるスライダー(126㎞)だった。カープ・バッテリーの強気な「3球勝負」にしてやられた、藤本。

 1アウト、一塁に赤星が釘付け。嫌な展開だが、しかし、ここで、3番アンディー・シーツが、レフトスタンドに特大の2ランホームラン! 「3番」の仕事をした。公式戦に入っても、「3番」の仕事が出来るのか? 「選手会長」今岡誠を「3番」に据えて欲しい気持ちは消えないが……この後、4番・金本知憲がセンターフライ、今岡もライトフライ。2アウト、ランナーなしで、今岡は「燃えない」。初回の先頭打者、あるいは(初回に必ず回ってくる)3番で「燃えた」今岡。その昂揚感、闘志が奮い立つ感じが、今岡が望むもの、だったはずなのだが……。【1回裏】タイガースが2点を先制。

 タイガースの先発、福原忍が失点したのは、【3回表】先頭の8番・倉義和を「2-1」と追い込みながら、内角を突いた速球(145㎞)を詰まりながらも、センター前に持っていかれた。9番・高橋が送って、1番・尾形佳紀にも「2-0」と追い込んで、「3球勝負」で、外角にズバッと速球(146㎞)これが「ボール」の判定。マウンド上で意外そうな福原、思わず、マウンドを降りかける。会心の「ボール」だった。意表を突かれたのは、球審の方か。この日の球審、真鍋勝己。この男か……タイガースOBで元ピッチャー。福原へのジェラシー、炸裂か!?

 尾形はファウルで3球粘って、7球目。福原が投じたのは、スロー・カーヴ(114㎞)。「ストライク」今度こそ意表を突かれたのは、バッター尾形の方だ。2アウト。2番・東出輝裕の初球にも、スローカーヴ(115㎞)ストライク。2球目(146㎞)3球目(147㎞)で一転して、快速球を続け、「2-1」。4球目で勝負に行ったフォーク(137㎞)がワンバウンド。これが痛かった。これをを決めていれば、無失点で乗り切れた。5球目(148㎞)ファウル。6球目、高めに浮いた変化球(不明)を合わされ、レフト線にツーベース!! 福原、この日、唯一の失投で「2対1」1点差に詰め寄られる。

【4回裏】先頭の今岡がセンターフライ。5番・シェーン・スペンサーに代打、桧山進次郎で(日曜日にも拘らず)空席の目立つスタンドから大歓声。桧山はカープの2番手、右腕マイク・ロマノから、キレイにセンター前にクリーンヒットを放って、存在感を顕示。スペンサーは1打席で代わったが、何か問題でも発生したのか? 公式戦ではこの二人、どのように使っていくのか? 開幕戦では恐らく、スワローズの先発(予想)石川雄規を想定して、スペンサーをスタメンで起用するだろうが、その後はどうする? スペンサーの一発も棄て難いが、桧山の堅実さも魅力。

 福原、最後のイニングス【6回表】も、先頭の「赤ゴジラ」嶋重宣をファーストライナー。初球(140㎞)打ち。4番・グレッグ・ラロッカも初球のカーヴ(114㎞)を打たせて、ファーストフライ。いずれも元同僚、シーツの元へ。そのシーツ、その後の【8回裏】に災難に見舞われる(5番手・永川勝浩から死球で乱闘寸前!!)。この遺恨、公式戦にまで持ち込まれるのか……。

 5番・前田智徳への初球も外角低目に絶妙なコントロール、速球(146㎞)でストライク。2球目は一転、内角にカーヴ(128㎞)で「2ストライク」。3球目は3球勝負でフォーク(138㎞)がワンバウンド。やはり、この日の課題は「フォーク」のコントロールか。しかし、開幕前、最後のイニングス、福原の選んだ球は「フォーク」(137㎞)。これが今度は落ちて、空振り三振。最後を締めくくった。開幕(第2戦?)に向け、後顧の憂いなし、だ。