雑にゃん日記<俺ってズレてる?>

いろいろな趣味や語りを書きたいと思いまーす。
私の頭の中、一般的と言うものとはズレているみたいです。

数の凶器とパレートさん

2022-10-08 11:49:51 | 日記

以前・・・そう「北陸カスタムカーショー」なる(今書いても子供っぽいイベント名だな。。。)イベントで、お店の人と話していたこと。

お店の人の言葉。

「いやぁ~、私、よくプリウスとか軽自動車に煽られますよ」

との事。

「そうそう、この2種類はよくあるよね」

「でも軽自動車は車格だけど、プリウスは車名だね」

「笑」

って会話をやってました。

「何でですかね?」

「やっぱり、自分は燃費良いぞとか、今どきの正しい世界だぞとかっていう優越感じゃないですか?」

「そうだよね。やっぱり優越感だよね」

って、笑いながら話していましたが、やっぱり他の人も感じているみたいです。

それも、対象が「軽自動車」「プリウス」って言うのも同じ。

不思議なんですが、それだけこの2種類が極端なんでしょうね。

逆言うとプリウスが売れに売れたって事なんでしょう。

 

とっ、そういう話では無く、多分「自分はSDGsだぞ。燃費の悪いカッコつけた車は許せない」だろうと話していましたが、ふと違う観点で考えみました。

 

多分無意識だと思うんですよ。

無意識に「本能」に従って動いていると、ある理由からスポーツカーを煽ってしまうわけです。

っていうか、何百馬力もある物体を「本能」で動かすのはやめて欲しいんですけどね。。。

 

ある理由とは?

「自分は多数派である」

という理由。

数の理論・・・つまり数の凶器・・・狂気とも言う。

多数派であるという安心感から、彼らを「本能」に向かわせるわけです。

そして「本能」に向かうがゆえに、ある他の「本能」に支配されるわけです。

 

車業界では、2000年ちょっと後から、「ステーションワゴンブーム」なることがありました。

このブームは、誰が仕掛けるのかな?

車業界かな?

とにかく、「ステーションワゴンブーム」がありました。

この時も、セダンに乗っていると、いわれのない事を言われることがありました。

そして・・・その後、5年後ぐらいかな?

「ミニバンブーム」が発生しました。

そうすると、ステーションワゴンに乗っている人に対して「古い」とか何とか、言っている人が増えました。

そして次に来たのが、「小型車ブーム」。

次が「ハイブリッドブーム」、今は「SUVブーム」。

これを前述のショーの時に、ショップの若者と話していて、彼も苦笑いでしたね。

 

さて、何が言いたい?

今「ステーションワゴン」って、レヴォーグ以外に見ます?

そう、ブームに乗っていたい人たちは、常に車を変えていきます。

いわゆる5年車検毎に車を変えるという奴です。

何故なんでしょう?

自分は、どんな車に乗りたいか?が分からないので、「多数派になっていたい」という、たった一つの欲望に基づくわけです。

多数派になっていれば、色々な理由から正しいと思っている。

逆に言うと、多数派になっていれば、何をやっても許されるという感覚・・・というか「本能」になるわけです。

その欲望に基づき、とにかく「ブーム」を追いかけようとします。

今のクルマ離れの若者は、良く分かっています。

こんなことをしていれば「お金がいくらあっても足りない。ただでさえ財政問題勃発中なのに。こんな面倒なものは所有しない」って思ってもおかしくないです。

つまり、若者も含めて「多数派になっていたい」です。

 

先も書きましたが「多数派になっていれば、何をやっても許される」という感覚になっているわけですね。

なので、無謀な人、失礼な人が増えるわけです。

 

と言いつつ、もう一つの「ある理由」が、彼らを駆り立てます。

いや~、私も駐車場でエンジンかけると、プリウス乗りに睨まれたことが何度もあります。

彼らは、スポーツカーのマフラー音を聞いて「うるさい音を出しやがって。自分は静かなんだぞ!多数派なんだぞ!時代はSDGsだぞ!」と言いたいのでしょうか?

それもあるでしょうが、もう一つ。

自分ができなかったことをやっている人が憎たらしいのではないでしょうか。

自分ができなかったこと?

多分ですが、スポーツカーに乗っていること?

多分違う。

それは「買うもの・買いたいもの・乗りたいものを自分で決めて、好きなものにこだわって、大事に、綺麗に乗っている奴が・・・悔しい」ってこと。

つまり「劣等感」。

自分で「これに乗りたい。こうしたい」と言う人を「自分で決められない」人から見ると、とてつもなく妬ましく思えるのだと思います。

それゆえに「多数派」になったはずが、逆に「劣等感」に思えるのではなかろうかと。

アドラーさんもおっしゃる通り「劣等感」と「優越感」は背中合わせな関係です。

それゆえに「優越コンプレックス(優越感を武器にして相手に主張する考え)」は「劣等感」の裏返しな訳。

そう考えると、彼らの危険な行為は、なんとなく分かるような、わからないような。

人生「自分で好きなモノを決める!」ができない人には、「多数派」という優越感を感じたいという事と逆に「自分で決められない人間」であるという「劣等感」も併せ持つという事ですね。

 

さて「多数派」と、何度も書いていますが

「8対2の法則」

と言うのを知っていますでしょうか?

パレートの法則という奴です。

「全体の数値(利益とか結果)は一部の要素(2の部分)が出している」という法則です。

こだわりのある人は2になり、こだわりのない人は8になる。

という事を、ふと頭に浮かぶと・・・前述した内容が、空しくもあり、今どきの日本を物語る状況が見えてしまうな~と感じます。

 

秋を通り越した空を眺めながら。。。

さぁ鍋でもいかが?

と現実逃避。


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