2021/3/17、2021/4/7、2021/5/11の3回見ました。
さ~て、なんて書こうかな。
まず、「誹謗中傷」が今回もあるらしい。
https://www.evangelion.co.jp/news/210513/
「TVシリーズ」、「Air/まごころを、君に」でも同じことがありました。
”庵野××”などとネットの中で騒いだ事件。
庵野監督としては、大変悩まれたとの事。
思い通りにならなかったら暴れればよい・・・って、良くわからんです。
が、こういう人良くいますよね。そして、なぜか優遇される。
不思議な社会。
私についてです。
実は「序」「破」「Q」については、劇場では見ていません。
「シン」前にNHKで放送された物を見ました。
なぜか。
「TVシリーズ」の”おめでとう”、「Air/まごころを、君に」の実写パートで妙に納得。
25年くらい前ですよね。その時私は学生。学生で「妙に納得した」なんて・・・変な学生ですね。
そう、妙に”碇シンジ”というキャラクターの内面に「お疲れ様」と言えました。
結果として「またエヴァ?」という印象が強かったのです。
ただ「Q」時に「ふしぎの海のナディア」の曲が使われいたこともあり、「何か違うラインがあるかも」ということで「シン」を見ました。
「Q」から映像やら表現やら設定のこねくり具合が群を抜いていましたね。
映像として、緩急の付け方や構図の付け方からくる客のひきつけ方が素晴らしい。
構図で緊迫感を出したり、逆に「気持ち悪い」を演出し、見ている人を前のめりにする手法など、すごいですね。
で、作中で「さようなら全てのエヴァンゲリオン」や実写パートが出たところで、結局
「やっぱり伝えたいことって、同じなんだね」
と、やっぱり妙な納得感。
うまいのは「TVシリーズ」、「Air/まごころを、君に」で明確に言われなかった、シナリオ上のENDも織り交ぜた点。
つまり、心理上(文学上)の終わりを描くのと同時に、碇家それぞれの思いに対する終わりも描き切れた点。
どちらも満足させる内容だったのではないでしょうか。
ここで、映画評論家の添野知生さんと松崎健夫さんが語っている動画の内容が絶妙な表現に感じました。
【そえまつ映画館】#15 「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を映画評論家の添野知生と松崎健夫が熱く語る!
映画評論家 添野知生と松崎健夫のYouTube番組が始動! TV番組から飛び出しYouTube版としてリニュアル。 おススメの新作映画・配信...
youtube#video
「西洋オカルトと量子物理額用語をまぶした」内容だが「その向こうには何もなかった」。が、ゲンドウに全てを背負わせて
終わらせるという絶妙な終わらせ方。
そして、各キャラクターが真っ当なところに収束していった。
なんとなく絶妙な表現です。
中でも「西洋オカルト」という表現が絶妙で、そして「西洋オカルト」には「何もなっかった」・・・その通りです。
だって、新旧の聖書内容や、宗教用語は設定で使っただけですからね。
制作側で絶妙なのは、新旧の聖書内容の関係性などをうまく取り込み、西洋オカルトをしっかり活用しているレベルまで昇華させたこと。
このおかげで「謎」やら「解説」「考察」が出来ることになりました。
この点からしても”絶妙”なんですよね。
「イスカリオテのマリア」なんて分からくても良いわけですからね。
でも、わかると製作者側の思いが感じれて「なるほどねー」とも言えてしまう。
本作品は25年ぐらいあるので、人それぞれのエヴァンゲリオンへの思いがあるということで良いのではないでしょうか。
”庵野××”を知っている世代から見ると「ダイコンフィルム」から始まり「王立宇宙軍 オネアミスの翼」「トップ」「ナディア」、そして、ガイナックスのゴタゴタ、モヨコ夫人との結婚もあり「良くも悪くも色々あったけど、ここまで来たね」と思える人もいるだろう。
”庵野××”を知らない世代から見ると、純粋に映像美を楽しみ、用語の「考察」をする内容で楽しめる。
同じ感想では終わらないと思いますが、それぞれの感想で終われれば良いと思いました。
で、私が考える”エヴァンゲリオン”とは。
孤独と人間関係、その中で成長しきっていない少年「碇シンジ」が究極の”がけっぷち”で悩み、落ち込み、発狂しながら、時にはマイナスの結果になろうとも選択を繰り返し、成長をし、解放されていく物語。
そのため、西洋オカルトは「味付け」の部分だと思っています。
だから「おめでとう」で納得するわけですね。
たとえ人類補完計画がほったらかしになったとしても。
宮崎駿さんは「使徒だって。えらいものに手を出して」と言っています。
(宮さんと庵野さんは子弟みたいなもの。ちなに押井さんは文句言っていても、意外と仲がいい人たち 笑)
西洋オカルトが大変なものだと、みんな分かっていて、やっぱり「大変なもの」になっちゃったんですね。
たぶん「ダビンチコード」のような聖書に絡ませた内容になるはずだ!と期待した人もたくさんいたのだと思います。
(ちなみにダビンチコードの方が後ですけどね)ただ、本質は別にあると思っています。
私は2020年末、鬱のような状態になり、四面楚歌になったことで、碇シンジ君の第三村のシーンに自然に感情移入ができました。
起承転結の前の方で自然に涙腺が痛くなったのは久しぶりでした。
「ほっといてほしい、だけど助けてほしい」
その後、「VOYAGER~日付のない墓標」が流れる所で涙腺が崩壊しました。。。
色々な思いが溢れて。。。