ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

“世界を救った日本の薬”塚崎朝子著を読む

2018-04-20 16:36:16 | Weblog
ノーベル賞を受賞した大村智のイベルメクチン開発の様子がまず最初に書かれていた。
ゴルフ場の近くで採取した自然界の菌から生まれた薬が何億人もの患者を失明から救っている業績は本当に素晴らしいことだと思う。
この薬は自然由来でペニシリンと同じように菌を基にしている。
一方現在はDNAや化学物質を基にした合成物質の薬の開発競争が全世界で繰り広げられている。
読んでいても言葉も化学方程式サッパリわからないけれど治したい病気を目指して、理論を立て探究と努力の日々の様子には敬服した。
一度創薬に成功すれば同時に名誉と富ももたらされると思うのだが、彼らはそれらよりも病気を抑えたという達成感に生き甲斐をおぼえているように思える。
それにしても熾烈な創薬競争にメーカーが勝利すると1000億と2000億とも言う利益を打ち出している。
読み終えて一番気になった事は化学式の元素のつながりや配置替えで新薬が出来上がって行く事と人知を超えたタンパク質や細胞内の超微細なものへの働きかけで病気を治す、という、自分には理解し難い薬を毎日飲んでいる事だ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿