ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

草スキー

2007-11-20 15:52:09 | Weblog
歩いていると子供達の元気なはしゃぐ声が勢いよく飛び交っていた。
女の子ばかり六人が外で活発に動き回っている様子は本当に珍しかった。
10メートル程の草の斜面を尻にダンボールを敷いて滑り下りる単純な遊びだった。
草の生え方が少しまばらで地肌が見えるところもあって、快適とは言い難かった。
それでも子供たちは繰り返しくり返し登っては滑走を楽しんでいた。
家に篭りがちな子供が大きな声を出して遊んでいるのは嬉しかった。

戦後の無い無い尽しの子供時代を過ごした私には本当に懐かしい遊びだった。
今ではとても出来ないけれど、私の子供時代には片道5キロもある山まで遊びの足を延ばして、中腹の斜面で葉っぱの付いた小枝を尻に敷いて20メートルも30メートルもある谷へ滑り降りた思い出がある。
余程楽しかったのだろう。
60年も経ったというのに子供の笑顔が錆びかけた脳の引き出しをこじ開けてくれた。

身体は時間と共に老いて行くけれど、想い出は鮮明さを増してゆくように思える。

しかしこれが年を取っていくと言う事なのだろう。

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