ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

北条民雄 の「いのちの初夜」

2016-06-10 14:43:52 | Weblog
北条民雄の「いのちの初夜」を読んだ。
ハンセン病に罹り入院した時の情況が書かれていた。
読み進む内に彼の心情がぐんぐん迫って来てまるで病棟にいるような錯覚を覚えた。
現在の癌も無慈悲な手で命を躊躇なく死の淵へ追いやるけれど、この物語を読んでいると一度死んで尚もう一度悲痛な命を生きている酷い様子が恐ろしくてたまらなかった。
ポプラ社の百年文庫は短編で文字も大きく年寄りの読物としては最高!



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