図書館の新刊書コーナーに並んでいて題名に引かれて借り出した。
世界に分断と対立を撒き散らす経済の罠 ジョセフ・E・スティッグリッツの本だった。
ノーベル経済学賞の受賞だったなんて全然知らなかった。
アメリカの経済学者だからアメリカ国内の経済の正しいあり方を有名メディアへ寄稿したものを纏めたものだった。
リーマンショック、ブッシュ大統領の政策、レーガン大統領の経済政策など多岐にわたっていて
中々付いて行けなかったけれど、アメリカの抱えている格差の実態がよくわかった。
富裕層の優遇で引き起こされた、教育・医療などの格差はかってのアメリカンドリームを困難にしてしまった。
共感を覚えたのは金融のあり方を全世界で正しい規制基準を作って、マネーゲームをできなくすることだ。
何も生産もしない人たちがひたすらお金を動かして儲ける精度や社会は間違っている。
多くの人に読んでもらいたい本だった。