アジア幻想 モームを旅する、と言うタイトルだった。
1989年に出版されたものだからずいぶん前に書かれたものだ。
作者の松村友視さんの作品は直木賞を貰った「時代屋の女房」を知っているぐらいだ。
それでもデビュー当時の写真がどういう訳か妙に印象的で記憶に残っていた。
この本を借りだしたのも、松村友視に引かれたと言うよりも、モームを旅する、のサブタイトルで手に取った。
モームの経歴はあまり知らなかったけれど高校時代に”月と6ペンス”の対訳を買って読んだ事を思い出して懐かしかった。
同い年の作家のモームへの思いと同時にモームの人生の様子が伝わって楽しい時間が過ごせた。
今の高校生は何を読んでいるのだろう。