庭のメダカの水瓶のあたりから突然ヤンマが飛び出してきた。
慌ててカメラを取ってきて、
初めてスポーツモードにしてヤンマを狙うけれど
とてもうまく捕らえられない。
とてもゆっくり飛んでいるようなのだが
ここと思ってシャッターを切ろうとすると、もうそこにはいない。
やっと撮った一枚を拡大、拡大して調整を重ねるとヤンマの姿が現れた。
60年も前の少年時代にはヤンマも沢山いた。
紐の両端に重り(小さなナット)をくくりつけて
「けしな~」のかけ声で空へ放り投げるとヤンマが餌と思ったのか寄ってきて
紐に絡まって、ガシャガシャと羽を動かし必死で逃げようとしながら落ちてきた。
上を見上げればヤンマは幾らでもいた。
今は年に一度でも出くわすと、ヤンマがいた、と感動する。