ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

生きてるって・・

2006-06-19 22:26:06 | Weblog
若い頃の手術で輸血をうけた姉が亡くなった。
C型肝炎からの癌の発症が原因だった。
長い間のインターフェロンの治療を経て3年前に余命後3ヶ月と宣告された。
それでも次々と開発される新しい治療法に助けられて、入退院を繰り返しながらも3年間普通に近い生活をすることが出来た。
しかし2ヶ月前に始まった癌の異変は、2ヶ月程で、全身を食い尽くしてしまった。激しい痛みを押さえる強い鎮鎮痛剤の朦朧とする意識の中で、「おかあさん、死にたくない」と消え入る声で言い、また「家に帰りたい」とつぶやき、最後に「ありがとう」と看取った兄に別れの言葉を残して逝ってしまった。
再び優しい笑顔も、言葉も聞くことはない。
痛みから解放されて、よかったたんだ、と思いながらも、少しでも長く生きていて欲しかった。

心の中に生きていても、もう語りかけてくれることはない。生きているって・・・