一関市東山町松川にある「石と賢治のミュージアム 太陽と風の家」では第5回「あれもこれも方解石」企画展を開いています。
昨年度より同館で所蔵している鉱物の中からテーマごとに抜粋し企画展を開いています。5回目となる今回は同町内には宮沢賢治が技師としてかかわった「旧東北砕石工場」(石灰関連の工場)が付属施設になっていること、日本でも最も古い地層にできた鍾乳洞「幽玄洞」があるということから方解石を取り上げたそうです。
まず鍾乳洞を形成している鍾乳石は石灰岩を溶かした地下水が大気に触れて炭酸カルシウムが固まってできたものをいいますが、方解石の主成分も炭酸カルシウムです。
また大理石は石灰岩がマグマによる熱変成を受けてできた変成岩であることから、石灰岩、鍾乳石、大理石の主成分は方解石と同じといえます。
方解石は世界各地で最もよく見られるメジャーな鉱物の一つで、混じり気のないものは透明ですが、自然の状態では灰、赤、緑、青、黒など様々な色をしたものが見つかります。
同館では細倉鉱山産出のものやまるで水晶クラスターが鍾乳状にできたようなもの、「犬牙状」のもの、色鮮やかな青、緑、ピンク、オレンジなど珍しい方解石が展示されています。
期間は2月28日まで。
ぜひご覧ください。
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