幽玄洞ブログ

岩手県一関市東山町からローカルな情報を発信していきます。

第3回せんまやひなまつり

2010年02月16日 | 一関市

銘酒「玉の春」が生み出された一関市千厩町の横屋酒造は初代佐藤秀平氏が、大正元年(1912年)に創業した老舗の蔵元です。
母屋、西洋館は「普請道楽」と伝えられている当主の意向を反映した建物で、東京駅を設計した辰野金吾氏の弟子であった小原友輔氏が設計しました。
けやきをふんだんに使った母屋をはじめ造り蔵など25件の建物群は、平成15年国登録有形文化財に登録されました。
現在は「酒のくら交流施設(旧横屋酒造、佐藤家住宅)」として一関市が所有し、千厩まちづくり(株)が管理しています。

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今年も同施設を中心に第3回せんまやひなまつりが2月11日より開催されています。この催しは千厩商工会女性部、蔵サポーター、蔵KURA倶楽部の皆さんが1か月も前から準備にとりかかり、訪れたこの日も皆さんで案内や説明などおまつりを盛り上げていました。

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母屋に入るとはじめに千厩商工会女性部、蔵サポーターの皆さんが手作りした色鮮やかなつるし雛が出迎えてくれます。

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2階の大広間には明治から昭和初期のひな人形の壇飾りが多数飾られ、訪れた人たちは皆カメラを向けていました。
階段を降りるとお茶の用意がしてあり、囲炉裏を囲んでくつろげるよう整っていました。

千厩の町に繰り出せば、3月3日までの期間中、三十数店舗の参加店に設置しているスタンプを20個以上集めると毎日先着20名様限定でプレゼントがもらえるスタンプラリーを実施中です。
飲食店ではひな御膳やひな弁当の販売(要予約)もありますので、お出かけの際は前もって予約しておきましょう。

同施設ではこのほか「昔の着物展」も同時開催中です。20日からは抹茶席(協力券300円)も設けられ、27日午後1時半より同町出身の作家千厩ともゑさんの講演会「没後25年~世界のプリマ伊藤敦子をしのぶ」が開かれます。28日午前10時からは小学生を対象とした流しびな作りを、同日11時半と午後1時半の2回にわたり大正琴演奏会も開かれます。
100年の歴史を刻んだ梁、廊下、窓などすべてに大正ロマンを感じながら半世紀以上も前のひな人形を眺めるのはとても趣があります。
ぜひせんまやひなまつりをこの機会にご覧ください。
同施設の開館時間は午前10時から午後4時まで。
お問い合わせは実行事務局の千厩まちづくり会社     0191(53)2070まで。

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