幽玄洞ブログ

岩手県一関市東山町からローカルな情報を発信していきます。

石灰岩植物を探せ(2)―ヤブソテツ―

2012年01月21日 | インポート

昨日は東京で初雪が降ったようですが、幽玄洞の周辺は茶色くなった山肌が現れている。大寒とは思えない様だ。
今の時期に植物が見えるほど、山に雪が無い。
予報では夕方から降るそうなので、降る前に掲載しよう。

石灰岩植物とは何か。定義を調べてみた。
石灰岩に多く生息する植物のことで、石灰岩地帯にのみ生息する植物、おもに石灰岩地帯に生息するが、他にも見られるものとされており、絶対的なものと条件的なものの両方含まれている。

現在全国にどれだけの種類の数があるか分からないが、北上山地の石灰岩植物について40年前の資料しかなかったが、調べることが出来た。
北上山地は日本でも有数の石灰岩地帯で、ここに生息する純石灰岩植物は16種、珍品種で石灰岩伝いに分布して特異な分布型をなすもの(北上山地要素)が18種、石灰岩以外の岩石にも生息するものが23種あるそうだ。

その中に一つ、幽玄洞敷地内も含め、周辺の山の中を通る道路脇に、ある植物を見つけた。

Cimg2239

ヤブソテツではないかと思う。
シダ植物門オシダ科で、40年前の資料に「ややまれである」と記されており、当時から東山町で確認されていた。
今年は雪が少なく例年より寒いのに青々としている。周りを気をつけてみるとその数の多いこと。「まれ」とはいいがたいが……
石灰岩の町、東山町らしい。

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