2月5日、予期せぬ事が起こりました。
あの加藤碵一(かとうひろかず)先生の突然の幽玄洞訪問です。
先生の名前を初めて知ったのは以前一関市東山町松川にある「石と賢治のミュージアム 太陽と風の家」で販売されている「化石チョコレート」の取材をしたときです。
この商品を考案したのが先生ということでブログで紹介したことがありました。
あれから3年が経ち2日、沿岸13市町村や県など23団体が宮古市で総会を開いて「いわて三陸ジオパーク推進協議会」を設立しましたが、その総会で先生の講演も行われました。
翌日は盛岡市にある岩手県立博物館で「宮澤賢治の地的世界」と題し、賢治と地質学に関する講演が行われたばかりです。
加藤碵一先生
先生は東京教育大学理学部地学科地質学鉱物学教室をご卒業し、地質調査所に入所されました。その後数々の職を歴任され現在は独立行政法人 産業技術総合研究所フェロー 地質調査総合センター代表をなさっています。
地質構造の解析や地震発生に関する研究、ジオパーク活動、宮澤賢治の地質学的研究をされています。
洞内見学中は洞窟内の地質構造の話や昔、ウミユリのことを「石蓮虫(せきれんちゅう)」と呼んでいた話などを教えてくださいました。
印象に残ったのは東山町には鳶ヶ森層という地質時代区分がありますが、大船渡の鬼丸層や東山町の鳶ヶ森層は地質学上普通に使われる言葉なので、この地層はすごいことだと教えてくださり、地元住民の一人としてとても誇らしく思いました。
加藤先生をはじめ太陽と風の家の藤野館長さん、元高校教諭の原子内先生、岩手地学教育研究会会員の七田清さん、いろいろとご指導いただきありがとうございました。
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