「すべての日本人に必要な核戦略の知識」核戦略を理解しないと、日本は滅びる!!!(伊藤貫) (youtube.com) 伊藤貫セミナー
聞き書きします・・・
日本が核の恫喝を受けた場合、アメリカが日本を守るというのは100%嘘。日本の為にアメリカが出てきて北朝鮮・中国・ロシアと核戦争をすることはありえないと確信している。今の日本は核の議論から逃げられない立場に置かれている。
にも関わらず左翼は核の議論をするのも嫌だと。問題は保守派がキチンとした議論をしないこと。核戦略の基礎的な説明をする人が殆居ないというのが
日本のマスコミの状態。単に中国が持っているから日本も持つべきというレベルの議論では、アメリカ政府の押し付けてくる「日本人だけには持たせない」という不正な同盟政策に関して論理的に反論できない。
我々も核戦略理論の基礎知識を身につけて米の対日政策「日本には自主的な核を持たせない」という理論がなぜ間違っているのかという核戦略の段階から反論すべきだと思う。
今回は先ず核戦略理論に関することを説明し、それから最近70数年間の国務省がどのような核戦略を実行してきたかということを説明する。
テーマ①「核兵器によって生じた軍事革命」ニュークリアレボリューション
テーマ②「核兵器による平和」ニュークリアピース
テーマ③「必要最小限の核抑止論」ミニマム・ディテランス 必要最低限の核抑止力を持てさえすれば、日本が自主防衛できる。
できるだけ核を使わないでいこうという理論。
テーマ④「アメリカ政府の軍部が実行してきた核戦略理論」カウンターフォース これはミニマム・ディテランス理論と真っ向から対立する理論。
これが今日の議題。
核兵器が出現したということは実際に国際政治にどのような影響を及ぼしたのか。
その時代その時代によって攻撃的な軍事政策を取ることが優越している時代と、防御的な軍事政策を取ることが優越した時代がある。これは時代時代によって立場が異なってくる。
第二次世界大戦後は核兵器によって圧倒的にディフェンス・スーペリア(防衛するほうが有利であるという政策)になった。アメリカが第二次世界大戦後は巨大な経済力軍事力を持っていたにも関わらず1945年以降、領土拡張勢力圏拡張の動きを取れなくなった。これは核兵器のため。
ニュークリアレボリューションの為にアメリカは攻撃的な政策を取れなくなった。これが核兵器の特徴で、核兵器を一旦持ってしまえば、持った側にとてもとても有利な状況が作れる。北朝鮮のような国でさえ80発か90発の核弾頭を持っていると言われるし、その核弾頭を何処に隠しているかもアメリカは分かってないから、アメリカは下手をすると北朝鮮から核ミサイルを射ち込まれるというので(アメリカの軍事予算というのは北朝鮮の軍事予算の80倍~100倍あるが)アメリカは怖くて手が出せない。これが実態。核弾頭を持つことは防衛側にとって、これほど有利なのであるということが実際に証明されている。
相手国の持っている核弾頭を確実に全部破壊できるなら攻撃できるが、相手国の核弾頭が何処に隠されているかわからない場合、もしくは潜水艦に隠されていてその潜水艦が何処に潜っているか直接知ることが出来いない場合、相手国より100倍の核戦力を持っていても相手国に攻撃を仕掛けられない。
通常戦力なら、こういうことはない。10分の一の戦力に対して10倍の戦力を持っていたら戦争を吹っ掛けることはできる。どんな貧乏な国も数十発から数百発の核弾頭を持ってしまうと、アメリカみたいなスーパーパワーに対して「NO」と言える。屈服しないで済む。それぐらい核兵器の威力は強い。それくらい防衛する側にとって有利な兵器である。このことをニュークリアレボリューションと呼ぶ。
このニュークリアレボリューションが出来たために第二次世界大戦以降、軍事費は現状維持の為に使われることが多い。大戦争を起こすために使われることは少なくなった。核所有国どうしが睨み合いをするとお互いの国民を捕虜に取っている状態になる。だから戦争をできないのだ。
核兵器には三つの種類がある。飛行機による爆撃の核弾頭・地上に置いてあるミサイル大陸間弾道ミサイル(ICBM)・潜水艦発射型弾道ミサイル(SLBM)の三種類があるが、一番壊すのが簡単なのが地上に置いてある固定型のICBMで、ある程度難しいのが飛行機に乗せてある核弾頭。これは相手側の飛行場を全て破壊してしまえば使えなくなる。
残るのは潜水艦に配置してあるミサイルで、これだけは壊すのがとても難しい。これを攻撃するのは現在殆不可能な状態。
敵国によって破壊されない核を持った国はアメリカのような世界惟一のスーパーパワーを持った国からも攻撃されないで済む。これはニュークリアレボリューションの本当の意味である。これで核保有国どうしは非常に戦争がしづらくなり、その結果中小国でも簡単に超大国の言いなりにならなくて済むと。その結果、国際政治が多極化が進む。中小国も核を持てば生きながらえる事ができる。国際政治の流れも変わっていくと言われている。
バーナード・ブローディ(1910~1978 米の最初の核戦略学者と言われた)によれば、軍隊の目的は戦争に勝つことであったが、しかし核兵器が出現した以降は核武装国どうしの戦争では、どのような結果を得たとしてもダメージのほうが大きい。つまり核戦争の勝てる国があったとしても、核戦争に負けた国だけでなく勝った国も酷い目にあう。戦争をやる利益よりもコストが巨大なものになるから、ニュークリアレボリューション以降の軍隊の目的は戦争に勝つことが目的ではなくて、戦争を避けることが軍隊の第一の目的となる。戦争をしないために軍隊があるという状態になってしまう。
ニュークリアレボリューションのために第二次世界大戦以降の平和は、核による平和、ニュークリアピースと呼ばれることがある。
ミア・シャイマー:核兵器というのは、それを持つ国にとって侵略若しくは攻撃に使うよりも国防に役に立つ。
相互確証破壊の構造は国際関係を平等な国どうしの関係に近づけるのに役立った。この視点から見て核戦力というのは平和に役立っている。
「我々にとって最も望ましい国際秩序とは、限定された、しかも上手く管理された核の拡散。要するに核保有国を増やすこと。
徐々に上手く管理しながら核保有国を増やしていくことが国際秩序の安定に繋がるであろう」
ミア・シャイマー氏は日本が核を持つことに否定的ではないし、1990年代にクリントン政権がウクライナから核兵器を取り上げたときも、多分アメリカでは唯一人ミア・シャイマー氏は「ウクライナから核を剥奪してはいけない」と言っていた。勿論、ミア・シャイマーが正しかった。今度の戦争が始まってから半年位経ってから「僕がウクライナから核兵器を取り上げたのは間違いだった。取り上げなかったら戦争は起きてなかっただろう」とクリントンは言った。
だから、核の拡散は絶対に許せないと口癖のように言う。特に日本にだけは核を持たせないというのが彼らの口癖。
ケネス・ウォルツ氏も「核保有国は徐々に増えていったほうが国際秩序の安定に繋がる」「特に日本は核を持つ必要がある」
今の日本はウクライナと同じ状態にあるので核を持ったほうが良いと。それにもかかわらずアメリカ政府は物凄く意地悪だから日本人だけには持たせたくないと。わざわざ日本を不利で危険な状態に置いておきたいと。
アメリカのタカ派やイスラエル・ロビーのネオコンとか軍産複合体、ディープステートは、アメリカが世界を一極状態にしてアメリカだけが世界を支配する状態を作りたいので、彼らは非常に危険なカウンターフォース理論を支持している。
今から、なぜミニマムリテランス理論が正しいのか説明する。日本の場合は戦略核弾頭を200発くらい持てば十分だろう。
十分の一の核弾頭でも、対抗する国の十分の一の核しかなくても抑止力として十分働く。
相手国特に大都市の国民を捕虜に取る兵器だから。
アメリカ政府は2024年の現在もカウンターフォース理論。(沢山持って撃ち合えば良いという理論)これがアメリカの凄いところ60年経っても70年経っても間違った理論を止めない。
アメリカの国務省やCIAやペンタゴンの日本担当官は日本を核から守ると言っているが、アメリカに1発の核弾頭が飛んで来るだけで皆逃げ出す。そしてそれが普通。だからアメリカが日本人を守るために中国やロシアや北朝鮮と核弾頭を撃ち合うことを実行することはない。絶対にやらない。
日本人が核の議論をやるときに、こういうキチンとした人たちが必要最小限の核を持った方が良いとか核の傘は嘘と言っている。こういう議論を知っていれば日本の保守だけではなくて、左翼の方も日本はミニマムリテランスを獲得せざるを得ないという立場にあるということを議論できると思うのだが、日本のマスコミと国会ではそのような議論はなされてないように思う。
アメリカ
1948年からアメリカは核ミサイルを大量に他の国に撃ち込む事を考えていた。戦争が始まった途端にヨーロッパやアジア等の70箇所に対して核弾頭を撃ち込んで2800万人の人を負傷させ、うち700万人くらいは死ぬかもしれないという核戦略理論を立てていた。
1957年にはアメリカはとても奇妙なことに、ソ連が核による不意打ちをくらわせようとしていると。だからアメリカは危機的な状態にあると、だからもっともっと核ミサイルを増やす必要があるというふうな議論を始めている。当時はアイゼンハワーが大統領で彼は「馬鹿げた議論は止めてくれ」と。当時のソ連はアメリカに不意打ちに核ミサイルを撃ち込む能力など持ってなかった。
しかしこういう議論が広まってきて1959年にアルバート・ウォルステッターという元祖ネオコン(シカゴ大学教授・元トロツキスト)ソ連がアメリカに不意打ちする証拠が見られるという議論をしていた。弟子もネオコン。
カウンターフォース派がペンタゴンなどに入り込んでしまった。
ミニマムリテランスだと軍人の予算が増えない。数十発で抑止力は十分だとプスとポストも増えないし仕事も増えない。核戦争と大騒ぎしたほうが予算もポストも増えるし自分の利益になる。だからカウンターフォース理論で危険を煽る。
どの国もミニマムリテランスで少量の核を持つと軍事的な緊張感が無くなってしまう。他の国が攻撃してこなくなるから。わざわざミニマムリテランスを取っている国を攻撃する利点もない。世界中で軍事的な緊張が低下してくると、本当のニュークリアピースの事態になってしまう。
そうすると軍人は自分の生きがいと自己評価が下がっていく。軍人にとって生きがいのある国家というのは「大変だ大変だ」「戦争だ戦争だ、軍人さん守ってください」という国が軍人の自己評価を高揚させる。
そういう危険な状態を作ることがペンタゴンの軍人にとってお金だけでなく自己評価にも繋がってくる。だから常に危険を煽る。
・・・ここまで・・・随分省いたので詳しくは視聴なさってね・・・
国際政治学と核戦略理論はミニマムリテランスが殆だそうですが、いまだにアメリカのマスコミやペンタゴンやイスラエル・ロビー、ネオコンやディープステートはカウンターフォース理論が正しいといって世界を危険な方向に動かそうとしているということでした。
だから、中国や台湾云々も本当に危機なのか、何処かの誰かが煽っているのではないかと疑うことも有りかなと思いました。危機を煽れば日本はアメリカに背けないし、それはアメリカを利することになります。ネオコンなどの都合の良いようにされている我が国。それは枠工場にも繋がっています。
それから、核は沢山持っていれば良いというものではない。核戦争は負けた方だけではなく勝った方も多大な被害を受ける。十分の一の核を持っていれば攻撃されない。とても良いことを教えていただきました。だから核戦争は容易には出来ないということでした。
我が国では核についてはタブーなところもあるように思います。核があるから戦争が起きる、攻撃されると思っている人も多いことでしょう。でも太平洋戦争はなぜ起きたのか。あの時代に核弾頭は無かったですが戦争は起きました。
私は何度も書きますが戦争は嫌なんです。巻き込まれたくもないのです。そのためには、どうすればよいのかと思い視聴してみました。久しぶりに聞き書きもしましたが、沢山略しているところもあるので視聴なさってね、お時間のある時にでも。
結局、日本は自分を護れないということだけはハッキリしました。あっちが核を持たせてあげると言っても、持つ勇気はこっちには無いと思います。
カワセミ 鳥用の1.4倍テレコンを付けてなかったので小さい
シジュウカラ若
メジロ
折角の良いお話を視聴しても、我が国には出来ないことばかりと思ってしまいます。そもそも政府に日本の国土や国民を守る気はあるのかと問いたい。なさげ~。
せめて識者やマスコミが世論に訴えて考えさせてくれたらと思うけれど、それも出来ない相談。なので、現状維持のままではないかと思います。それにじわじわと中から精神的に或いは経済的に侵略されてもいます。表向きの平和に浸かって、どうでもいいやと思いつつ、伊藤貫氏のお話を視聴しています。
とにかく「核」と言っただけで大騒動。前にコメントしたと思いますが、たまたま原発の数が知りたくて、そちら方面の役所に問い合わせたら、テロでも起きたかという騒ぎ。次々に人が替わって、なぜそんなことを聞くのかと。数を聞いただけで非国民、という感じ。(バカだ!)
その頃で50基に近づいていましたが、国民には知らせてはいけない情報だったらしい。現在稼働している原発は10基余り。こっそり……。それもこれも核アレルギーからです。見なければ「無い」、幼児が目を瞑るような感覚。
核兵器、核戦争を肯定するのと、現実を直視するのは別もの。本当の脅威を認識しなくては、絵に描いた平和ですね。
びっくり! 原発の数を聞いただけで!
反対運動も多く、神経を尖らしているのかも。いや~、テロリストが電話で問い合わせするわけ無いでしょうにね。非国民扱いするなんて失礼千万。
国民に知らせてなかったのですか、数を。なんか可怪しいですよね、そういうの。知らなければ無いのと同じ、同感します。
核兵器も時代とともに改良?改悪?しらんけど変わっていますよね。広島・長崎の頃とは変わってきていると思います。
持つか持たないかは別として、世界の見せかけの平和はどうやって保たれているのか、少しでも知っておいたほうが良いかなと思います。
しかし、なんという絵に書いた平和でしょうか。